覆面評論家 改

サッカー、格闘技などスポーツ全般を綴ります。
日本の弥栄を祈念

ハニ・ヤヒーラも山本“KID”徳郁のスピードに目が眩んだ!

2008-01-01 17:13:38 | K-1
山本“KID”徳郁がハニ・ヤヒーラ(ブラジル/アブダビコンバット2007優勝)にKOで勝利した。

KID得意の1発KOではなかったが、パンチの連打でしとめることができた。ハニ・ヤヒーラの得意な寝技に持ち込ませなかったことが、山本KIDの戦いが、ほぼ狙い通りだったことを物語っている。

山本KIDの攻勢の前に、ハニ・ヤヒーラはパンチをヤケクソ気味に振り回し、拳が山本KIDの顔面を何発か命中し危ない場面があった。これさえなければ完勝だった。

山本KIDはパンチだけでなく、ローキックと前蹴りも鋭かった。低い身長にもかかわらず、ローキックと前蹴りは的確に命中し、出鼻を挫いた。K-1MAXに登場する中堅選手のローキックと前蹴りよりも速い。特に秀逸なのは、攻撃した後の戻りが速いことだ。

攻撃した後の戻りが遅いと捕まってしまう。山本KIDを捕えたいはずのハニ・ヤヒーラが、何もできなかったことが、山本KIDのスピードを証明した。それが原因でハニ・ヤヒーラはヤケクソになってパンチを振り回したのだ。

山本KIDが凄さをもう一つ。ハニ・ヤヒーラが胴タックルに突進したところ、山本KIDはいとも簡単に後方に投げ飛ばした。身体をかわしたとか、ハニ・ヤヒーラの突進力を利用したのではなく、強引にパワーで弾き飛ばした。

山本KIDは、身長は低いが瞬発力では、パワー溢れる外国人にも負けていない。というよりも同じ体重であれば、パワーで勝っている。身長が低く手足が短い日本人でも、スピードとパワーがあれば勝負になることを証明してくれた。

山本KIDは「柔術家は戦いにくい。」と発言したが、この試合の戦いをするかぎり柔術家は怖くない。しかしライバル達の研究も進むので、一つ一つの技を更に磨き上げ、努力を怠ってはならない。