覆面評論家 改

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川島永嗣は何度でも立ち上がる!玄人だけに理解されれば克!

2013-02-20 16:16:26 | サッカー日本代表
*****ガイジン’s アイ:川島に対するサポーター感情

Goal.com 2月19日(火)17時15分配信
ガイジン’s アイ:川島に対するサポーター感情

元レギュラーのGKシナン・ボラトが1月はじめにケガから復帰して以来、スタンダール・リエージュGK川島永嗣は難しい状況に置かれてきた。

トルコ代表のボラトには、クラブを離れるタイミングが2度あった。一度目は2012年6月。ひざに重傷を負っていなければおそらくその時点で移籍していただろう。2度目のチャンスは先月のことだ。4カ月間に及ぶリハビリを終えたボラトは、プレミアリーグのフラムとの契約にサインする可能性もあった。ロンドンのクラブが考えを変えたのか、ボラト自身が6月の契約満了まで待ちたいと考えたのか、100万ユーロの移籍金ですでに合意したと伝えられていたにもかかわらず彼はスタンダールに戻ることになった。

スタンダール首脳陣は、ボラトが今シーズンの残りの試合に出場することはないと宣言。ミルチェア・レドニク監督はクラブの考えを変えさせようとしたが失敗に終わった。その結果が、先週土曜日にヤン・ブレイデル・スタジアムで行われたスタンダールとセルクル・ブルージュの試合での出来事だった。川島が今シーズン11度目の完封で試合を終える中、アウェーに乗り込んだスタンダールのサポーターはボラトを支持するチャントを歌っていた。

「チャントには腹が立ちました。僕に満足していないとか、批判したいにしても、ピッチにいない別の選手の名前をチャントするより、自分に言ってほしいですね」と川島。彼の不満は試合後のこのコメントに表れていた。だが今回の件は、彼の落ち度によって起こったものではない。

国内の舞台でも欧州の舞台でも、ボラトはクラブの近年の成功に貢献してきた。2008-09シーズンにはリーグ最終節で決定的なPKをストップし、アンデルレヒトとのベルギーリーグ優勝争いをプレーオフに持ち込むことに成功。プレーオフでは2試合合計2-1でスタンダールが優勝を飾った。

ボラトはまた、ピッチの反対側でヒーローとなったこともあった。09-10シーズンのチャンピオンズリーグ、AZアルクマール戦で終了間際のFKに合わせてヘディングでゴールを決め、スタンダールに大きな勝ち点1をもたらしたのだ。この結果スタンダールはグループ3位でヨーロッパリーグに残り、準々決勝まで進んだ末ドイツのハンブルガーSVに敗れた。

話の前提として、シナン・ボラトはスタンダールの英雄であり、ファンは彼が現在のような形でこのクラブでの最後の時を迎えようとしていることを不満に感じている。彼を支持するチャントは必ずしも川島への批判を意味するのではなく、フロントの決定に対する彼らの納得のいかない気持ちを表している。その上で、クラブがボラトの今後の扱いを発表したその夜のアンデルレヒト戦で川島が低調なパフォーマンスを見せたことも、事態を良い方向には向かわせなかった。

だが、状況がどうであれ、川島がもっと認められるべき選手であることは確かだ。今シーズンの完封11回という数字はリーグトップであり、ホームでのアンデルレヒト戦やズルテ・ワレヘム戦のように彼のセーブがスタンダールに貴重な勝ち点をもたらしてきた試合も何度かあった。

ボラトのような派手さがないことも川島の苦労の一因になっているのではないかと思う。ゴールライン上では好守を見せる川島だが、ハイボールへの対応に改善の余地があることも確かだ。ボラトがプレーできる状態に戻って以来、スタンダールが勝ち点15のうち8しか獲得できていないこともファンの不安を募らせている。

だが、最近12試合で2敗しかしていないスタンダールが着実に前進していることもまた確かだ。この調子を維持してプレーオフへ進み、川島自身も現在のパフォーマンスを継続することができれば、レギュラーGKであることに対する周囲からのプレッシャーも軽減されてくるだろう。

文/デイビッド・ダ・ミッタナー
ベルギー『DH/Les Sports』紙でスタンダール・リエージュを担当するベルギー人ジャーナリスト ツイッターアカウントは @d_demyttenaere*****


ベルギー人ジャーナリストにも、スタンダール・リエージュGK川島永嗣の擁護してくれる人がいるのは心強い。サポーターは理屈よりも、感情に左右されやすい。

川島永嗣が苦境を脱するためには、プレーで実力を証明する以外にない。地味でもいいから、だたひたすらにゴールを守り抜き、無失点を継続することだけである。

堅実で地味なプレーの積み重ねが、シーズンを終えてみれば、大記録を達成していた、等は十分にありえる話だ。日本人独特の実直で堅実でそして忍耐力でもって戦い抜き、サポーターにフロントの判断が正しいことをわからせることである。