田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、旅、日々のあれこれなど。

夏~秋の花:ミツバハマゴウ’プルプレア’

2023年10月26日 | 花さんぽ・花めぐり

沖縄など熱帯、亜熱帯地域に分布する「ミツバハマゴウ(三葉浜栲)」の園芸品種で、葉の表が緑、裏が紫色の’プルプレア’ Vitex trifolia 'purprea')

別名:セイヨウニンジンボク’プルプレア’、銅葉セイヨウニンジンボクなど

シソ科ハマゴウ属の半耐寒性常緑低木で、高さ2m以上に達し直⽴または斜上する。

花期:7~10月 花は円錐花序、淡い⻘紫色で枝先に多数つける。

葉は対生につき倒卵形で普通3出複葉。時に単葉、2葉も混生。⼩葉は全縁で葉柄はほとんど無く、葉の裏⾯には灰白色の毛が密生しハマゴウに似るが、葉先は少し尖っている。

 

西表島、石垣島の海岸近くに生える常緑高木「ヤエヤマハマゴウ(八重山浜栲)」(Vitex trifolia var. bicolor) 

樹高:8m 花期:5~11月 花は小さい淡紫色

葉は普通5枚の小葉からなる掌状複葉、3枚(3出複葉)のものも混生する。

 

近縁種の「ハマゴウ(浜栲)」(Vitex rotundifolia)は、海岸の砂地に群生する常緑小低木で単葉

茎は砂の中を這って地上に直⽴し、⻑さは 1.5~3mくらいになる。葉は対生し全縁で裏⾯には灰白 色の毛が密生し、白っぽく⾒える。

花期:8~9月 花は⻘紫色をした小さなロート状の花で枝先に円錐花序に多数つける。

 

 

 


秋の花:ヒダカミセバヤ

2023年10月25日 | 花さんぽ・花めぐり

ミセバヤの中でも小型の「ヒダカミセバヤ(日高見せばや)」(Hylotelephium cauticola

北海道東部の海岸や山地の岩場に自生する。北海道固有種

ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草(宿根草)

花期:9~10月  桃紅色の星形の花を茎の先端に房状に咲かせる。

葉は対生し多肉質で卵形。葉縁に緩い波状鋸歯があり、秋には紅葉する。

 


秋の花:銀木犀

2023年10月24日 | 花さんぽ・花めぐり

'231017 埼玉県花と緑の振興センター

キンモクセイ(金木犀)」は、花付きの良い雄株だけが導入され、広く栽培されていますが、「ギンモクセイ(銀木犀)」(Osmanthus fragrans)はなかなか見かけません。

「キンモクセイ(金木犀)」の花は強い甘い香りを放ちますが、「ギンモクセイ(銀木犀)は、香りが弱く、顔を近づけると感じられる程度です。

銀は白花、木犀は樹皮が動物のサイ(犀)に膚に似ていることによる。

モクセイ科モクセイ属の常緑小高木 金木犀は銀木犀の変種。

樹高:3~6mほど。中国原産で中国名は「桂花」という。

花期:9~10月 葉腋に直径4~5mmほど小さな花を束生する。

葉は長楕円形から円形、深緑色、長さ8~13cm、幅3~5cm。


夏~秋の花:カンナ・インディカ

2023年10月23日 | 花さんぽ・花めぐり

カンナ・インディカ」(Canna indica)は、現在の「ハナカンナ(カンナ)」の種間交配で使われた赤花の原種です。

江戸時代前期に日本に渡来。 和名:ダンドク(檀特)

 

この株は、2023年3月、ファルコン9ロケットで宇宙へ打ち上げられ、8月に地球に帰還したカンナの種子から育ったもので通称「宇宙カンナ

カンナ科カンナ(ダンドク)属の多年草(球根) 熱帯アメリカ原産

高さ1~1.5mになり、根茎は多肉質。茎は円柱状で直立し、長さ30~40㎝の葉を互生してつける。葉質は厚く、光沢がある。

花期:6~10月(熱帯では周年開花)

花は頂生し、総状花序。色は赤色で、花びらに見えるものは雄しべが変化したもの。

ダンドク系の園芸品種

秋に熟した実に、複数の重く丸く黒い種子ができ、これが散弾銃の弾丸のように見えることから「インディアン・ショット」(Indian Shot)とも呼ばれます。

なお、ペルーでは約4千年前から根茎を食用とし、アンデス山地では今でもビスケットに加工されるそうです。

通称「ハナカンナ」は、1,000種以上の品種があるそうです。

ハナカンナは、日本には昭和初期に渡来。花色は赤、黄色、橙色、白、ピンクなどがあり、花が大きい。

葉に班紋があるものなど変化に富んでおり、高さが50㎝以下の矮性種もある。


秋の実:青膚

2023年10月22日 | 花さんぽ・花めぐり

アジア温帯の山地に自生する「アオハダ(青膚)」(Ilex macropoda)

'041002 つくば植物園

モチノキ科モチノキ属の落葉高木 樹高10m~15m。分布:日本(北海道~九州)、朝鮮、中国

樹皮は灰白色で薄く、すべすべしている。爪で簡単に剥がれ、内皮が美しい緑色で「青膚」と呼ぶ。

果実は短い枝の先端に数個ずつ束になってつき、直径約7㎜の球形で赤く熟す。

キノワグマがこの木に登って赤い実を好んで食べるので、「クマノリ」の地方名もあるそうです。 

花期:5~6月 雌雄異株で、枝先に小さな緑白色の花を、雄花は球状に多数集まってつけ、雌花は数個ずつつくが目立たない。

葉は長枝では互生、短枝では束生し、長さ4~7㎝の卵形または広卵形で膜質。先はとがり、縁に浅い鋸歯がある。

材は細工物によく使われ、東北地方では、こけしによく使われる。