ヒカルゲンジの自然と文化

自然と文化に関する気ままな日記

ヤマアイ

2015年02月22日 | 日記
ヤマアイは雄株、雌株(雌雄異株)と両性株(いろいろなパターンがある)もあると
教えていただいた。(参考;「福原のページ」、「なかなかの植物ルーム」ほか)
京都植物園に咲いていたので調べてみたが、ほとんどが雄株であった。

  雄花序
  雄花

やっと雌株らしきものを見つけて写真を撮る。

 雌花序?

ルーペで見てもよくわからなかった。(20倍しかなかったのでピントがよく合わない。)

 雌花

写真を拡大してみると、確かに二つに割れた柱頭らしきものと、2本の棒状体まで映っていた。
棒状体は花盤が変化し、先から蜜をだし虫を誘うのだそうで、確かに先端に蜜らしきものが?!

結局両性株は見つからなかった。ヤマアイは冬から咲き出し、3~4月が最盛期(?)みたい
なので今後も注意して見ていこう。環境によって違うだろうが、一般的に雄株、雌株、両性株
の比率はどんなもんなのだろう?

                                                       以上

「研究者が語る”野生動物の生態”」 第三講

2015年02月22日 | 講義メモ
「霊長類の社会性・相互作用~嵐山モンキーパークのニホンザル~」
    京都大学野生性動物研究センター 特別研究員  花村 俊吉

 ・伊谷(1954)『高崎山のサル』⇒オスの役割行動、二重同心円構造
   ボス 「群れの役割」のための「侵入者に治する攻撃」
   ボス見習い
   若者組
   ヒトリザル
    ※昔読んだ記憶がある。特に「ヒトリザル」に興味を持った。
 ・最近ではボスなどいないというのが一般的
   繰り返し逃避するオスが多くの個体から離れており、逃避しない
   オスが多くの個体の近くにいる。
   逃避オスにも仲良しメスがいる、非逃避オスとも毛づくろいや近接
 ・嵐山ではメスは血統がすべてわかっている。(母系社会のため)
  オスの血統も最近のDNA鑑定で分かるようになった。それによると群れ
  の子供の父親は周辺の雄、あるいは別の群れの雄であることが多いこと
  がわかった。
 ・ニホンザルの群れの雌雄比はメスの方が多い、群れ外の個体ははオスの
  ため。特に餌付けの群れでは極端、メスが強いためオスの移入が少ない。
  (※?)

 人間は、動物、とくに霊長類の社会に人間の社会観を投影しがち。
  ただしこの営為は完全に避けられるようなものでなく、動物社会につい
  て探求する際に、ある種必然的に伴うものであり、そのことを自覚して
  自身の社会観を対象化しつつ、動物の社会にそれとの差異や連続性を 
  見出していくことが重要となる。
 (フィールドワークの真骨頂:「動物」を「異文化の人間」あるいは
      何であれ自己とは異なる「他者」に置き換えることができる。)


 
   ※植物観察についてもいえる!?

   ※この講座3回とも、一線の研究者の話が直接聞け、とても刺激になり
    面白かった。植物に関するこのような話が聞ける機会があればよいの
    だが。
 
                                           以上

セツブンソウ

2015年02月21日 | 日記
京都植物園でセツブンソウが咲いていた。
あるブログで教えていただいた萼片数の変化をチェックしてみた。
別々の場所の3群(各群花は50個程度?)を確認したが、ほとんどが
5枚の中でどの群にも4枚と6枚が各1個ずつ確認できた。
初めて知ったことに興奮!このような多様性を知るたびに、植物
観察がますます面白くなってくる。

 ほとんどが5枚


 4枚の個体



 6枚の個体


蜜腺の数も、写真で見るだけでも6対と8対のものがあるのがわかる。

それぞれどんな意味があるのだろう!?

セイサリュウ

2015年02月18日 | 日記
 和歌山市でセイサリュウが逸出帰化しているとの情報があったので、私の観察していた
セイサリュウについてまとめてみた。

 ・2013.4.15
  兵庫県西宮市(武庫川右岸・北向き)でセイサリュウが大量に遺棄されているのを発見。
一部を同定の為自宅(京都府宇治市)持ち帰り、植木鉢に植えてベランダで育てる。

 ・2013.6.12, 8.2, 8.27
  西宮市の個体は細々とではあるが根付いているのを確認

 (2013.8.2)

 ・このころ(正確な日付け不明)
  上記個体を見つけた場所の、武庫川を挟んだ対岸(左岸・南向き)岩場でもセイサリュウ発見。

 ・2013.11.14
  右岸の個体がなくなっているのを確認。寒さで枯れた?

 ・2014.1.31
  左岸の個体は細々であるが生きているのを確認。南向きで日当たりが良いため生き残ったか?

  (2014.1.31)
 

 ・2014春
  左岸の個体もなくなっているのを確認。やはり冬は越せなかった!?
  同じ場所に生えていたベンケイソウ科マンネングサ属の種(オノマンネングサ?)はその後も生育。(2015.2現在)

 ・2014.9.21
  自宅で育てていた個体は冬も腰元気に繁茂、花を咲かせたのを確認。

 (2014.9.21)
 

 参考データ(2014年気象庁)

         年間降雨量(mm)  平均気温(℃)  年間日照時間(h) 
    和歌山市  1409.5       16.7      2145.2
    三田市   1316.0       13.9      1876.6
    (西宮市に最も近い観測点)
    京田辺市  1387.0       15.3      1946.8
    (宇治市に最も近い観測点)

                                           以上         

                                

ナガバノコウヤボウキ

2015年02月18日 | 日記
1月30日新三田駅から有馬富士に行く途中の八幡宮参道わきでコウヤボウキのすぐ近くに
ナガバノコウヤボウキを発見。先日来コウヤボウキの冬芽を観察、調べるうちにナガバノ
コウヤボウキも見てみたいと思っていたところで、念ずれば通じる!?(見ようと思わなけれ
ば見えない!)

枝の節節に総苞片を含め花の跡を残して枝は枯れていたので、ナガバノコウヤボウキの
去年の2年枝と判断した。

 

 

 
 コウヤボウキと違い枝には毛がない(?)

9月には両方の花が咲いているのをぜひ見に来よう!!
(花期 ナガバノコウヤボウキ;8~10月 コウヤボウキ;9~10月だそうだ。)

                                   以上