ヒカルゲンジの自然と文化

自然と文化に関する気ままな日記

『雑草社会がつくる日本らしい自然』

2015年02月05日 | 読書ノート
『雑草社会がつくる日本らしい自然』
     根本 正之  2014.3.10  築地書館

 ・2-3 雑草たちの生活様式
   ・一年生雑草・夏草(※『身近な雑草の芽生えハンドブック』では夏生一年草)
     春から初夏に発芽し、夏に繁って秋に結実する
      メヒシバ、エノコログサ、ツユクサ、シロザなど
   ・一年生雑草・冬草 異名;越年草(※冬生一年草)
     秋に発芽した個体が年を越し、翌春から初夏のころ開花・結実する
      ホトケノザ、オランダミミナグサ、カラスノエンドウなど     
      ・真正冬一年雑草
        秋に発芽し越冬する個体
         ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、コハコベなど
      ・可変性冬一年生雑草
        春から夏にも断続的に発芽して、当年内に開花・結実する個体を併せ持つ
         (※exは記載なし。オランダミミナグサ、カラスノエンドウ?
          『身近な…』ではオランダミミナグサ;冬生一年草 出芽時期9~4月
                  カラスノエンドウ;冬生一年草 出芽時期10~3月
          但しホトケノザ、ヒメオドリコソウ、コハコベの出芽時期も秋~春と
          なっている。??? ハルジオン;冬生 出芽時期9~11月)
   ・二年生雑草
     ・真正二年生雑草
       発芽した後、一年目はもっぱら栄養成長によってロゼットのサイズを大きくし、
       二年目の生育期にロゼットの中心から花茎を伸ばし、開花・結実した後に死に
       至る。該当する雑草は知られていない。
     ・可変性二年生雑草
       開花するまでの年齢が、生えている場所の土壌条件により一年から数年の幅で
       変化する。一定の大きさ以上に成長したロゼットだけが、日長や冬の低温に反
       応して花芽のついた茎を伸ばす。
        オオマツヨイグサ、アレチマツヨイグサ、ヒメジョオン、ヒメムカシヨモギ、
        オオアレチノギクなど
   ・多年草
     ・種子・栄養繁殖両方
       ヨモギ、セイタカアワダチソウ、シロツメグサなど
     ・どちらかといえば栄養繁殖
     ・栄養繁殖のみ
       ヒルガオ、ムラサキカタバミなど
     ・種子繁殖のみ
       オオバコ、スイバ、など
     ・通常種子、耕起されると栄養繁殖
       エゾノギシギシ、イヌガラシ                    

  4-4雑草たちの繁殖の生態学
   ・長日植物と短日植物
     ・中性 いつでも花芽を形成 コハコベ
     ・長日 日照時間がある長さ以上 タンポポ、ヘラオオバコなど                                         
     ・短日 夜の長さが一定以上 ブタクサ、ミドリハコベなど

 ロゼットの中心から茎を出しだしたエゾノギシギシ(1/30観察地T)
  

                                 
                                        以上