ヒカルゲンジの自然と文化

自然と文化に関する気ままな日記

ウメバチソウ

2017年11月25日 | 観察写真記録
 昨年初めて見たウメバチソウ、雄しべの動きがとても面白いことを知った。今年も何とか花を見れた。雄しべの動きはもちろんだが、その仮雄しべの美しさには感動するとともに、その働きは?と疑問点も出てきた。ぜひ来年も追跡観察したいと思う。





シャクチリソバ

2017年11月12日 | 観察写真記録
 京都・高野川の河川敷を歩いているとミゾソバに似ているが葉の形の少し違うタデ科の花が群生していた。何かわからないまま京都植物園に行くと、全く偶然にも有用植物園にこれと同じ花があり「シャクチリソバ」の名札があった。これはここから逃げ出したのかと興味を覚え色々調べてみるとその来歴はいろいろ面白いことが分かった。
 花の構造を含めてまとめてみた。異花柱花で雄蕊は8あるが蜜腺の内外側に3と5に分かれていて最近色々調べていたサクラタデなどと同
じでなかなか面白い構造だ。




シロバナサクラタデの雌雄性

2017年11月02日 | 読書ノート
 シロバナサクラタデの雌雄性について調べていると資料によってまちまちであったので原点になるような図鑑を調べてみた。

長花柱花


短花柱花




 その結果上記表のように、当初から短花柱花と長花柱花があることは認識されているが、短花柱花=雄花、長花柱花=雌花とされていたが、『1996「シロバナサクラタデは異形花柱性種である」平塚 中尾』 で従来雄花とされていた短花柱かでも結実することが実験的に確認された後からは、図鑑の記述が「異型花柱花」へ変化している。

 このためどの図鑑から引用するかで「雌雄異株」「異型花柱花」などの記述の違いが出たと思われる。今後はサクラタデ含め「異型花柱性花」に統一されるだろう。

 ではなぜ当初「雌雄異株」とされたのか?上記論文でもあるように、自家不和合性、短花柱花は適合受粉でも長花柱花より稔実率が低い、などから短花柱花は雄花と認識されていたのではないか?

 資料を見るにもいろいろ注意が必要のようだ。

                                                  以上