シロバナサクラタデの雌雄性について調べていると資料によってまちまちであったので原点になるような図鑑を調べてみた。
長花柱花
短花柱花
その結果上記表のように、当初から短花柱花と長花柱花があることは認識されているが、短花柱花=雄花、長花柱花=雌花とされていたが、『1996「シロバナサクラタデは異形花柱性種である」平塚 中尾』 で従来雄花とされていた短花柱かでも結実することが実験的に確認された後からは、図鑑の記述が「異型花柱花」へ変化している。
このためどの図鑑から引用するかで「雌雄異株」「異型花柱花」などの記述の違いが出たと思われる。今後はサクラタデ含め「異型花柱性花」に統一されるだろう。
ではなぜ当初「雌雄異株」とされたのか?上記論文でもあるように、自家不和合性、短花柱花は適合受粉でも長花柱花より稔実率が低い、などから短花柱花は雄花と認識されていたのではないか?
資料を見るにもいろいろ注意が必要のようだ。
以上