晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

「ゴロンドリーナ」

2009年05月12日 | 想い
まだ若くして息子さんを亡くした友人が、ギリシアのアーティスト『ナナ・スクリーム』の歌声がFMで流れているのを聴き、心慰められ即購入したというCDを聴かせてもらいました。
お葬式には息子さんが好きだったというミューシャが流れていました。
彼女はハンドルを握りながら「ミューシャはどこか暗くって聴いていて背中がぞくっとするんだけど、ナナのはしないのよね」と話すのです。実は私もミューシャの曲想に同じものを感じていました。聴き続けると暗い海にどんどん引きずり込まれていくようで、怖くなり途中で切ってしまうのです。
            
                  

『ナナ・スクリーム』が歌う「ゴロンドリーナ」~燕のように~が軽やかに車内に流れ始めました。イタリア語の巻き舌が心地好くて、スペイン語を第二外国語に選択すれば良かったと後悔していた学生時代。口ずさんでいる彼女の横顔を見ながら、私は好きだったジリオラ・ティンクエッティを久しぶりに思い出しました。『雨』も出だしがテンポ良く好きだった曲。
ポルトガルのファドは物悲しいけど、カンツフォーネは青い空に羽ばたいていけそうな気分にさせてくれます。

私は、息子に先立たれたという最大の苦しみを乗り越えているあなたに、ずっとずっと勇気付けられています。

         
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