動物園日和

日々の徒然なる思いを綴ります。

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2010-02-11 22:58:27 | 日々のつぶやき
それをまたぐ距離になったときに
それが腸だとわかった。

小さい動物の腸。

坂の上の大きな道に出て、
その、もともとの生き物の、残骸ようなものを見た。

鴉が散らばしたのだろう。上空でさかんに、数羽鳴いている。


吐きそうになって、お腹のほうにぐっと重いものがやってくる。




小さいころから家にはいつも生き物がいて
それはもういろいろな動物の生と死を見てきた。

とても悔いの残るものも、安らかなものも
受け入れられるものも、受け入れがたいものも。


人生の半分以上を一緒に過ごしてきた犬が死んでしまった時には
私の一部も死んでしまった。

そういう死には、背景があるから辛くてもまた別のものが残る。

だけど今日みたいなのはただ辛いだけだ。

重い気持ちのまま会社へ行って、そのまま帰って来た。
買ってきた漫画を読むのを中断して家族とそのことを話して、また漫画に目を戻しページをめくった途端、その漫画の中でも猫が車にひかれて死んでいた。

読んでいたのは渡辺ペコの「ペコセトラ」。
漫画の中の猫は、桜の木の下に埋めてもらっていた。
それはあの猫じゃなかったけど、でも、それを読んで少し救われた気がした。



どこか遠く、もっと暖かい場所で、丸くなって眠れるといいね。