今年は横浜に縁があるらしい。
1月、2月、3月。月一回のペースで横浜へ行っている。
昨日、この町が好きになってしまった。
友達のライブを見に赤煉瓦倉庫のジャズクラブへ。
暖かくて重みのある赤い煉瓦。
窓の外の海を電飾で飾った船が往き過ぎる。
戦慄のチャージ料金で震え上がったあとは海際を歩く。
さっき聴いた中央フリーウェイがまだ頭の中で鳴っている。
ロボットアニメの司令部とかで出てきそうな巨大な水上バス事務所。大桟橋。
ウッドデッキ。不思議な、夢で見た景色みたいな景観の屋上広場からさっきまでいた赤煉瓦倉庫とその後ろにそびえるみなとみらいの建物を見渡す。ランドマークタワー。2ヶ月前にあそこの70階にいた。
観覧車が時刻を表示している。寒いねと言い合ってカフェに向かう。
カフェの周りにはなつかない猫がいて
教会の中庭の桜は夜の中で白く膨らんでいた
夜は優しく伸び縮みして時間はどこまでも歪み
始まったばかりの春の、夜のただ中をまだまだ歩きたくて
目的地を先延ばし先延ばしにして
電源を切ったままの携帯電話を思い出しもせず
横浜という町の中を
春の夜の中を
闇雲に進んで行った。
中華街にはまだたくさんの人々が行き交っていて
天津甘栗の匂いと客を誘う肉まんの売り子の声と赤と黄色の看板たちが出迎える。
路地という路地すべて雑多な匂いと音と色が満ち溢れている。
終着地のみなとみらい線元町・中華街駅の光に照らされた清潔な地下通路
駅。ホームの空間の広がり。
今夜見た景色。
聴いた音。
かいだ匂い、
感触。
夜の続く感じ。
どこまでも濃淡をつけて広がる横浜の市街地。
全部覚えていたいと思った。
それくらい完璧な春の夜だった。
1月、2月、3月。月一回のペースで横浜へ行っている。
昨日、この町が好きになってしまった。
友達のライブを見に赤煉瓦倉庫のジャズクラブへ。
暖かくて重みのある赤い煉瓦。
窓の外の海を電飾で飾った船が往き過ぎる。
戦慄のチャージ料金で震え上がったあとは海際を歩く。
さっき聴いた中央フリーウェイがまだ頭の中で鳴っている。
ロボットアニメの司令部とかで出てきそうな巨大な水上バス事務所。大桟橋。
ウッドデッキ。不思議な、夢で見た景色みたいな景観の屋上広場からさっきまでいた赤煉瓦倉庫とその後ろにそびえるみなとみらいの建物を見渡す。ランドマークタワー。2ヶ月前にあそこの70階にいた。
観覧車が時刻を表示している。寒いねと言い合ってカフェに向かう。
カフェの周りにはなつかない猫がいて
教会の中庭の桜は夜の中で白く膨らんでいた
夜は優しく伸び縮みして時間はどこまでも歪み
始まったばかりの春の、夜のただ中をまだまだ歩きたくて
目的地を先延ばし先延ばしにして
電源を切ったままの携帯電話を思い出しもせず
横浜という町の中を
春の夜の中を
闇雲に進んで行った。
中華街にはまだたくさんの人々が行き交っていて
天津甘栗の匂いと客を誘う肉まんの売り子の声と赤と黄色の看板たちが出迎える。
路地という路地すべて雑多な匂いと音と色が満ち溢れている。
終着地のみなとみらい線元町・中華街駅の光に照らされた清潔な地下通路
駅。ホームの空間の広がり。
今夜見た景色。
聴いた音。
かいだ匂い、
感触。
夜の続く感じ。
どこまでも濃淡をつけて広がる横浜の市街地。
全部覚えていたいと思った。
それくらい完璧な春の夜だった。