動物園日和

日々の徒然なる思いを綴ります。

蚤の市の効用・猫のようで猫ではない

2007-08-25 00:38:28 | travelers-high(旅行記)
フランクフルト 2日目。

・蚤の市

土曜日は博物館が並ぶシャウマインカイ通りでのみの市が開かれる。
ホテルからぶらぶら歩いてマイン川岸へ。

シャンデリアをばらばらにしてクリスタル一つ一つをばら売りしているお店。
店全体がオレンジ色に見えるほど、華やかな香りを振りまく香辛料屋。
操り人形の魔女のほうきがバナナの空き箱からにゅっと突き出され、
子供たちがいらなくなったおもちゃを得意げに並べていく。

自転車のタイヤ、古着、出所不明の携帯電話、仏像、陶器、レース、古切手・・・およそありとあらゆるものが古ぼけ、色褪せながらひしめき合っている。

世の中には自分の知らない需要と供給がたくさんある。
さっきまで存在すら知らなかった御伽噺の古いゲームカードをどうしても欲しくなったり、どう考えても売り物になると思えない綿の出たぬいぐるみに目を丸くしたり。

蚤の市には色々なものが流れ着いている。
海辺の漂流物をつま先でひっくり返してみるように、ただただそれを見てみたくてつい出かけてしまう。

通りを抜け、次の目的地へ向かう頃には、左手に戦利品のゲームカード。世界が以前より少しだけ広がっている。


・フランクフルト動物園

すごく色んな動物がいて目移り千万。
意外に広くて、でも町の中にあるので、ライオンの向こう側にアパートが見えるのが面白い。

最初に出迎えてくれるのはマレーグマ。二匹でじゃれて(もめて?)いて楽しそう。
次にナマケグマ?らしき毛の長い熊が。恐ろしくまるまって熊団子(写真)と化していた。

フォッサという動物を初めて見る。
猫をコンクリート色に染めて、三日間陰干ししたような不思議な生きもの。
衝撃的な容姿。

どうやらジャコウネコの仲間のもよう。

一見干物のようだが元気いっぱいに木の上をひょこひょこしている。

完全にやる気ぜろなハイエナもいた。
英名ウォーキングバイオリンという昆虫も。
展示されているイナゴと同じ種類のものが床をぴょんぴょん。・・脱走犯?

夜行性動物の展示室も充実。
ドワーフマングースとか、カレーパン色というか、こっくりした赤茶色が素敵な動物多数。

行ったときはキンダーフェスティバルとやらで子どもむけのすべり台や滑車が設置されていて屋台があって華やかな雰囲気だった。

消防署のコーナーでは、消防士さんに教わりつつ、放水して火の絵の書かれた板を次々に倒していく遊びで消火体験ができたり。

みんな楽しむのが上手。天気も上々でいい一日になる予感。

午後へと続く。











当機はただいま気流の悪いところを飛行中です

2007-08-24 01:56:55 | travelers-high(旅行記)
戻りましたー。日本暑いですね。飛行機降りた瞬間にもう一度戻ろうかと思うくらい・・。
最近わりと早寝派だったのに時差ぼけでこんな時間に書いています。

前にも書いたとおり、10日から22日(実質21日)まで、旅行に行っていました。
しばらくは旅行記で。

1日目
フランクフルト、ドイツ

フィンランドエアラインを利用したので成田空港を出て、ヘルシンキでトランジット。
ヘルシンキ空港は初めて利用するのでどきどきでした。
ターミナルの移動がなくて良かった。
フィンランドといえばムーミン。
空港内にはあの水色の生物(小さい頃絶対河馬だと思ってた)のお店が。

他のお土産屋も充実していて、設備も綺麗。
写真は店頭にあった剥製のトナカイです。
去年の某空港の悪夢とかホラームービーに出てきそうなトイレとかだったらどうしようかと思っていたので一安心。
スタッフも親切で英語がわかりやすい。

飛行機の乗り換えは無事すんだものの、ちょっと遅れてフランクフルト空港に到着。電車に乗って市内へ向かい、夜の七時半にホテル着。

そのホテルのフロントのおじさんがとても素敵。
人の名前を即興のリズムで口ずさみながら、手続きをしてくれる。

彼「日本にこないだ行ったんだけど、道にカフェとかがたくさん出てて、歩行者がたくさんいたんだけど、あれは何なんだい?」

私「えーと・・(歩行者天国について説明したいがとっさに英語が出てこない)」

彼 目を丸めて、大丈夫、俺、待つよ的空気。

私「イン ジャパン、イッツ コールド ウォーカーズ ヘブン・・・(言っていて辛い直訳中学生英語)」

彼「オー、ヤー」分からないけどここは笑っとけスマイル

その後も、それが日曜の銀座等限定されることなどが、たどたどしくかつ弱弱しい英語(もしくはローマ字・・)によって説明されるが、涙なしに再現できないので割愛。私、鍵を獲得。瀕死で部屋へ向かう。

鍵?そう、チェコで三日間自分の部屋の鍵を開けられなかった人が、ドイツ初日にうまくいくと思ってはいけない。

この後、ドアと鍵と私の15分にわたる死闘が繰り広げられる(※同階ドイツ人の「ヘイ、ドアの音がうるさいぞ!」的ドア越しの苦情含む)が、涙なしに再現できないので割愛。

この時と、その後荷物を置いて近くの中央駅などを散歩に行って帰ってきた時、私は両隣の人に部屋の鍵を開けてもらいました(はた迷惑・・)。ありがとう、そしてごめんなさい、善き隣人!!

明日は、鍵が開けられるのだろうか・・?
自分が信頼できないって哀しいことです。
頭の中で「できるかな?」のテーマ曲が鳴り響きます。
でもここにあの無口なのっぽさんはいません。

♪でっきるかな、でっきるかな。
日本を遠く離れて最初に思い出す歌がこの曲だったなんて・・!!

こうして早くも不安でいっぱいなヨーロッパ一人旅初日の夜が更けていったのでございます。

(二日目へ続く)








ウィーンより

2007-08-20 05:40:37 | travelers-high(旅行記)
今ウィーンの友達の家でパソコンを借りてこれを書いています。
明後日には日本。

途中でカメラのバッテリー失くしました・・。しかもかなりの初期段階で。
ドイツ製のインスタントカメラで頑張りました。

すごく楽しかった~。
帰ったらもりもりご報告しますので遊びに来てください♪

明々後日は雲の上。

2007-08-07 21:38:04 | travelers-high(旅行記)
明々後日から22日まで旅行に行ってきます。

明日また書く機会もあるかもしれないけれど、
明後日は飲み会なので(翌日無事いけるか不安。)
もしかしたらこのまましばらくお休みします。

フランクフルトでソーセージを齧り、
ケルンで大聖堂に上り、
チューリヒで遊覧船に乗り、
ニュルンベルクの城壁を一巡りし、
ウィーンの遊園地で遊んできます。
まあ多分そんなに予定通りにはいかないな。
気分と天気によるだろうし。

帰ってきたら写真を載せるので
遊びに来てください。

ではまた会うその日まで。
みなさんもよい夏を!



holidaypeople

2007-08-06 22:03:56 | この時、あの一曲。
昨日はtobaccojuiceの集いだった。
総勢7人。tobacco好きのみんなでするバーベキュー。


明るい午後。
みんなで楽器屋に寄り道して
果物マラカスだとか玉蜀黍ギロだとかを物色。
スーパーで買出しをして、緩い坂道を下っていく。

いい天気だ。
友だちがくれた塩バニラチョコが口の中で溶けていく。
風が強くなって、角を曲がった途端視界が開けた。

河原は休日を楽しむ人々で溢れていた。
スモールプラネットの一コマにありそうな風景だ。

川上に、さっきまで乗っていた小田急線の鉄橋があって、銀色に光る電車が悠々と東京都と神奈川を行ったり来たりしている。

川はゆったりと流れていて、水面が白く光っている。
午後五時前。青かった空が徐々に色を失くしていく。


バーベキュー。携帯型ステレオから流れるtobaccojuiceは、それをぶら下げている友達が動くたびに遠くなったり近くなったり。小さく口ずさみながら、笑いながら、箸の先をタレ色に染めてパーティは続く。

やがて高架下にギターの音が響き始めて
風に乗ったシャボン玉みたいにパーティブルースやハミングバードがふわふわと流れ出す。

花火はあきらかに買いすぎで、
みんなで2本ずつじゃんじゃん点けているのに
なかなかなくならなかった。

暗闇にみんなが描いた花火の輪の残像が残って
いつまでもちかちかと点滅した。

赤から青へ、青から黄色へと変わっていく光。

気がつくと、河原のあちこちで花火が始まっていて
小さな打ち上げ花火やロケット花火をしている人たちもいたので
たまに通り過ぎる小田急線の車窓からも狐火程度には見えたかもしれない。

夏の濃密な酸素を燃やしながら
友だちの口ずさむ多摩川サンセットを聴きながら
八月の夜は更けていった。

本日の一曲
tobaccojuice「パーティブルース」