動物園日和

日々の徒然なる思いを綴ります。

やわらかなあたまたち

2009-07-22 23:22:50 | 日々のつぶやき
今日から4日間オフです。

今日は中学校の同級生二人とランチ。

一人はもうママで、もう一人は新婚さん。

立場は違えど、集まったら中学生のころと同じガールズトーク
女の子は楽しい!

友達が赤ちゃんを連れていたので子どもトークになったんだけど
赤ちゃんは頭が柔らかいから、寝かせ方で頭の形が変わるとのこと。


不思議だなあ。
みんなそんな柔らかでほわほわした頭から始まって
中学校で同じ授業受けて
今、それぞれのことを考えながら
それぞれ、自分にとって大切なものを築きながら
今こうして再び会ってお茶なんか飲んで
道がわかれても、どこかで待ち合わせて笑って話せて。


変わったところよりは変わってないところのほうがたくさんあって
小さくてぷよぷよした手に手をふりかえしながら
温かな気持ちで電車を降りた。

らいふらいさん。

2009-07-13 21:53:51 | musicnuts(音楽)
日曜日はflexlifeのライブで下北沢に。

夕方の下北沢は相変わらず緩くてにぎやかだ。
やっぱりこの町、好きだなー。

ヴィレヴァン行ってご飯食べて少しうろうろしていたら七時に。
友達と合流してLateへ向かう。

今まで行った中で一番小さなスペースかも。20人くらいはいればぎゅうぎゅう。

さらりと始まったライブ。

気がついたら、あたりは音で満ちていた。

雨上がりに葉っぱから滴り落ちる雫の一滴一滴が太陽に照らされて光っているのを見るようだ。

水を飲んで初めて喉の渇きに気づくように、
音を聞いて初めて音に飢えていたことに気がつく。

スイミングみたいだ。別の世界に体を浸す。水面に揺らぐ波を見る。光に手をのばす。体の、普段使わない部分を動かす。心地よい全身運動。

そうして、その後の世界でもう少し深い呼吸ができるようになる。

本日の一曲
flexlife「amefrica」
潤しておくれ乾いた心を
夕立みたいにどしゃぶりの愛で




市川駅、午後十時。

2009-07-06 00:33:31 | 日々のつぶやき
七月なのに夜風は冷たいくらい。

休日22時過ぎの市川駅の総武線快速の、ただまっすぐに延びているプラットホームが好きだ。

人がいなくて、海の防波堤みたいで。

tobaccojuiceのTime Is On My Sideを聞きながら誰もいないホームの端っこまで歩いていくと飲んでもいないのにほろ酔いの気分になってくる。

月が鮮やかだった。


さっきまで何人もの人たちの中にいて
今はもう一人だ。

淋しい。

月が遠い。



入ってくる、自分とは関係のないようなあるような色々な情報や
懐かしさ
違和感
思い入れ
親しみ


ぐるぐるとして、それでいて、そこから一定の距離の離れたところにいて

人の世界は自分の物差しで計れないものばかりだ。

感心したり侮ったり眩しかったりしてしまう。

人はとことんに孤独で孤独だ。っていう小さい頃からの癖の、淋しい気分と

その別の星からきたみたいな人達と分かち合えた様々なこと
一人では知りえなかった温かくて開かれた世界が

自分の中でないまぜになってよくわからなくなる。

乳歯が抜ける直前の奥歯みたいに気持ちがぐらぐらする。

学生のときはこういう気持ちにいつも真摯に時間をかけていた。
時間はたっぷりあって、終電は無くて、夜は無限に広がっていた。
遠くには山が見えて、夜はいつもその山に闇が黒くわだかまっていた。

誰のせいでもない、生き物が生きていくうえでの大前提みたいなところにある淋しさがあって

それは脱走したまま家に帰れなかった犬にも
夏の空高く舞うとんびにも
蛍光灯に誘われて室内に入り出口がわからない蝶々にも同じように存在している。

淋しさはどこにも消えていかない。今電車で引き返して明るい家に戻っても、誰かに電話をかけても。ただ砂地に吸い込まれる水のように静かにいつの間にか体の奥のほうへ沈殿していくだけだ。

もうすぐ電車がやって来る。

朝起きて顔を洗って食事して歯を磨いて毎日を続けていくことがひどく億劫に思えたり、当たり前に思えたり、ひどく尊く思えたり。波に疲れたり意気込んだり。
日常を続けていくことは当たり前のようで時にとてもハードだ。

もう少しすればこの淋しさは完全に砂地に吸い込まれて
明るい蛍光灯が煌々とついた11両編成の銀色が何事も無かったように体を回収してくれる。今はまだプラットホーム。その明るさに戻る前のほんのひとときだ。