出張

有休を取って１週間実家に帰っていた。

母の耳が遠くて電話での意思の疎通が難しい。わりと聞こえる時とそうでない時があるのだ。３年前に補聴器を作った時に耳鼻科に行ったきり、補聴器の調整もしていないらしかった。

病院も市役所も銀行も税務署も法務局も平日にしかやってないなら、私が仕事を休むしかない。

母は元気で毎日片付けなどしているが、閉じこもり気味。私は用事を沢山済ませ、なるべく母を連れ出した。レンタカーをあえて使わず、徒歩とバスとタクシーにした。

人口減少した地方の街は、バスの本数が少ない。時刻と乗り継ぎと路線を把握したくて駅近くの観光案内所に行ったら、とても良くできた冊子と路線図のコピーをいただいた。

駅でJRの時刻表が欲しいと言ったが、印刷されたものはなかった。とりあえず貼ってある時刻表をスマホで撮る。母に渡すには、ネット上のものを印刷するしかない。あれこれ高齢者には厳しいな。ただ、数社乗ったタクシー会社のひとつが、免許返納した人に１割引のサービスをしていた。調べればいろいろありそうではある。

相談した市の支援センターでは、ヘルパーさんがしてくれるのは、できないことを助けてあげることだそう。買い物も頼まれたものを買いに行くことはできるが、買い物に連れて行くことはしないらしい。

買い物は生協の宅配と近所のコンビニでなんとかしてもらおう。バスに乗ってスーパーに行くのが楽しみ、とか思ってくれたらいいのに。

ともかく膨大な「すべきこと」の一部を片付けた。たまに帰省しながらぼちぼち進める。