桃とかなへび

いらっしゃいませ。

7週間

2024年01月25日 | 日常
お寺さんが言った「なのなのか」だか「なぬなのか」だかよく聞き取れなかった四十九日。
朝、駅に着いてももう父は迎えに来てくれないのだと寂しくなり、いい年してまだ、してもらうことを期待した自分を恥ずかしいとも思った。
レンタカーを借りて実家に帰って驚いた。お寺での法要の時間が9時半ですと? 聞いてないよ。11時のはずだったので、息子には10時までに来るように言っていた。時間変更は息子にも伝わっていない。
慌てて電話した9時5分「今どこ?」
『近くのコンビニ。早く着きすぎた』
熊本から車で、渋滞かもと早目に出たらしい。ありがとう〜、奇跡的にみんな間に合った。
朝方の雨は上がり、お寺にある墓に無事納骨できてホッとした。今回お経をあげてくれたのは若い息子さんだった。声は良いがぎこちなく、微妙な間や唐突なゴ〜ンがおかしくてツボにハマり、ひとり肩を震わせた。
お昼は予約していたお店で会食。刺身が新鮮で美味しかった。和やかに過ごして解散。
貴重な平日、銀行の相続がようやく片付いた。市役所に書類も取りに行った。
息子は3時半頃帰宅の途についた。お疲れ様。
翌日は父の携帯電話の解約や買い物など。
慌しいが、できることはなるべく済ませたかった。
近所に住む父のいとこのおいちゃんは、毎日やってくる。自分のご飯を持ってきて、母と一緒に食べているそうだ。
母は元気だ。毎日ワシが訪ねるから、しょっちゅう帰って来なくても大丈夫だと私に言った。
長年豆腐を作ったおいちゃんの指は固まって、もう箸は持てない。でも元気で頭もはっきりしてよく喋る。暇になったおいちゃんに、ひとつ仕事ができたんだな。仏壇にお参りする時、あんまり沢山おりんを鳴らすから、数えてみたら93回だった。父の数え年か。
ありがとう、よろしくね。
大分をたつ前日、レンタカーを返してホテルに泊まった。夕食に海鮮丼を目指して和食レストランに行ったが、メニューに鯛のあら煮を見つけ、こっちにしよう。全く飲むつもりはなかったが美味しすぎて、麦焼酎のお湯割りを一杯。大満足さ。
翌日飛行機に乗る前に空港で昼食、お寿司屋は開いてなかった、残念。しかし別の店で食べた鰤のりゅうきゅう丼もなかなか美味しかった。

 
忙しいけど家事をしなくていい。それだけでも気分は変わる。やはり旅なんだな。

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