江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

能登半島地震に心が痛む

2024-01-11 | 随想
 正月気分を一瞬に壊した能登半島地震。
TVやスマホの警報が続く。

その翌日には、日航機と海保機の激突事故が起きた。
年の始まりの大災害に大きな不安がよぎった。

 途切れなく続く震度の大きい地震と津波・家屋倒壊と火災、寸断された道路と亀裂や液状化、土砂崩れで人がいる家が流され埋まっていく、倒壊した家に取り残され家族の助けを求める家族等々の映像、断水と停電が追い打ちをかける。

着の身着のままで寒さに打ち震え、「食べ物も三日でおにぎり1個」など報道されると胸が張り裂けそうになる。
給水車から水をもらった住民に「今のお気持ちは」など、心無いインタビューや、停電でTVも見られない被災者に向けたメディアの「体調を気遣う」報道に腹を立てる。

メディアは政府や国会議員に対策や対応の甘さを厳しく追及すべきであり、災害の度に思うが、国会議員は「避難所に一人で行って生活」をして、ボランティア活動をしろ!!と思ってしまう。
でも私は助けてあげられない、自分を責めて涙ぐんでしまう。

普通に暮らしていても寒いのに、暖房付けてあったかくして、布団で寝ている自分に罪悪感がのしかかる。
政府の対応の遅さにいら立ち「すぐ1万人位自衛隊を派遣しろ」「ヘリで食料を届けろ」などTVに向かって文句を言う。
白い冷たい雪が壊れた家々と、亀裂の入った道を覆う映像を見るとより一層心が痛んでくる。





 昨年12月ストレス性の難聴になった。
やることが多すぎて自分の能力で処理する限界を超えていた。
ウクライナやガザへの大量虐殺行為の映像や新聞報道、スマホから瞬時に入る情報とLINEに入る様々な知らせに振り回されていた。

それらの情報を受け入れて対処する能力の低下が自律神経失調症を招いた。
それらは回復に向かっており、「気持ちを入れ替えて」頑張ろうと思っていた矢先の能登半島地震だった。

 代理受傷とか共感性ストレスと思うが、被災者の気持ちを思うといつまでもめげてはいられない。
「見ざる聞かざる言わざる」では良くない。
気持ちを切り変え何か行動することで、前を向き少しでも進むしかない。


地震発生から10日以上過ぎた。
被災地の絶える力も限界に達している。
食料の提供、お風呂の無料提供、寝袋の提供など様々なボランティア行為も始まっている。

良い方向に向かっているが、被災地の学校は始まっていない。
心のケアも必要になる。
私の授業も始まるが、子ども達の心が辛くなっていないか、思いを共有していきたい。   

2024/01/10
                                            

<デラシネ>

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