ドライブに行かない?彼女は唐突に言った
彼女は運転できない ドライバーは勿論 僕
こんな夜に どこへ?
着いてからのお楽しみよ
二人は出発した 彼女は地図を見ながら僕をナヴィゲートする
道はどんどん山あいに入っていき やがて開けたところにでた どうやら湖らしい
さあ着いたわ 降りて 僕はドアを開ける
そこは一面の星空だった 湖に星が映っていて幻想的だった 空と湖の区別が付かなかった
流れ星が飛ぶたびに彼女は何か祈っていた そして言った
さあ 用意が出来たわ
何の?
プロポーズよ
こんな最高のシチュエーション滅多にないわよ
さあ プロポーズしなさい
僕は思わず笑った
しかし彼女の目は真剣だった
僕はとうとう言った というか 言わされた
結婚しよう
彼女はにこにこしていた