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がんとは何か!?立花隆ドキュメント

2019年12月27日 06時34分48秒 | 

健康を支える糖鎖より転載
2017-11-21

ーーー転載開始ーーー

がんとは何か!?立花隆ドキュメント

https://blog.goo.ne.jp/tousa-eiyouso/e/87d628c2bf962710ec16665502b49108

 

このブログでは細胞間コミュニケーションをつかさどる糖鎖(とうさ)という体の機能を紹介しています。 

 がんとは何か!?立花隆ドキュメント

がんは糖鎖と関係の深い病気です。
糖鎖はがんをも治してしまうと研究発表されています。
よって立花さんのドキュメンタリーを紹介して、がんで生き抜く知恵の参考にしていただきたいと思って特集を組みました。

 

  

 細胞のアンテナ糖鎖とは?!  糖鎖栄養素について!

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日本では年間33万人が、がんで亡くなっています。
世界では800万人。
これまでにガン撲滅に費やしたお金は、数十兆円に上るとされています。

立花隆さんは自身の膀胱がんの体験を紹介しながら癌治療でがんを治すことができるのかを、世界の研究者や医者を訪ねて、取材を続けました。

立花さんの膀胱がん手術

 立花さんの2cmの膀胱がん

多発性の癌だということで、再発は必至、と東大病院の主治医に言われました。
幸い筋肉層の一歩手前、粘膜下層で、がんは止まっており、切除。
しかしながら、飛び散った癌細胞はいつの日か再発という形で表れてくると言われました。

筋肉層に達し血流にのって転移することを浸潤(しんじゅん)といいます。
浸潤した、つまり遠隔転移した人の5年生存率は25%に低下します。

ただしこのデータは西洋医学での抗がん剤、手術、放射線治療といったいわゆる、がん三大療法のデータです。
他に代替医療での可能性は大いにあると立花さんは言っています。


当ブログでは糖鎖栄養療法を代替医療として取り入れることを提案しています。

徹底した抗がん剤治療の末路・・・現代医学の限界?

立花さんは、20年来の友人である、世界的物理学者戸塚洋二博士を訪ねられました。
抗がん剤治療を徹底的にやっている人です。
2015年ノーベル物理学賞受賞の東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章氏(56)が師と仰ぐ方です。

2000年に大腸がんと診断4年後に再発。全身転移。
脳にも3か所のがん発生。
最初は抗がん剤での腫瘍縮小効果が見られましたが、17回目以降は一切の効果がなくなり、逆に副作用が多発。
腸閉そくで腸が腐りかけたり、次の抗がん剤で、肺炎で死にかけたり…指もボロボロ…抗がん剤を5回変更。
さらには分子標的薬の導入。消化管に穴が開いたことも…すざましい苦しみとの戦いです。


立花:「選択肢はこれしかないのか?」
訪問した1か月後に博士はお亡くなりになられました。
   戸塚博士のブログ

 

そんな時に立花さんの最も尊敬する友人ジャーナリスト筑紫哲也さんの訃報が…

肺がんを抗がん剤で治療。
その後、体力が急減。
がんが全身に転移してしまったとのこと。
立花さんは、涙ながらに「がんの取材に行こうとしていたところでした・・・」

※筑紫哲也さんは、自分のニュース番組で何回も「抗がん剤は効かない」と言うテーマに取り組みながら、自分のがん治療では抗がん剤で死んで行かれた。
彼は最後にこう言った「私はがんのことを全然理解してなかったようだ・・・・」 合掌

 

立花さんは、2009年、アメリカ癌学会に取材のため渡米



番組で、研究者や医者が口々に「がん撲滅には、あと50年から100年はかかるだろう」とコメントしています。

 



マサチーセッツ工科大学ロバート・ワインバーグ博士
「ここ38年で、がん治療はほとんど進歩していません。がんを治すことは難しいのが現状です。」「生きているということは、がんを生むといっていいでしょう。がんにならないほうが不思議なくらいです。」

「分子標的薬は効かなくなるんです。癌は環境に合わせて遺伝子を変化させます。がん遺伝子は一人一人違うのです。」想像を絶するがん細胞の脅威。



ジョン・ポプキンス大学のグレッグ・セメンザ教授によると、

がんの中心部にある細胞はHIF-1(ヒフワン)と呼ばれる遺伝子を駆使して、低酸素でも生き延びることができるのです。

低酸素になると癌は死滅しますが、そこで生き残った癌は抗がん剤にも耐えうる強い、進化したがん細胞となり、全身に転移していきます。



低酸素状態でHIF-1が活性している癌細胞(ブルーの部分)

HIF-1は、あらゆる生物になくてはならないもの。
初期の胎児もヒフワンの働きで低酸素状態でも生きていけるのです。


HIF-1は、酸素を必要とする生き物が、進化の過程で獲得したものなのです。
皮肉にもそれをがん細胞は上手く使って増殖しているのです。

正常細胞の裏切り

ジェフリーポラード博士(アインシュタイン医科大学教授)によると、免疫細胞マクロファジーが、がんの転移に大きくかかわっているという。

マクロファジーは細胞の移動や成長を助ける物質を出すことがわかっています。
これはがん細胞にも等しく行われていて、がんの転移を積極的に誘導することがわかっています。

↑緑ががん細胞。赤い点がマクロファジーで、がん細胞に集まってきています。


(上)白血病細胞も正常細胞を隠れ蓑にしたり、栄養を補給したりしているのです。

がんは、半分自分で、半分エイリアン

がん幹細胞説 マイケル・クラーク教授(スタンフォード大学)

がんを生み出す がん幹細胞があります。普通のがん細胞をネズミに注射してもがんは増えませんが、がん幹細胞を注射するとがんがどんどん増殖するというのです。

「抗がん剤でがんの分身は殺せても、がん幹細胞は殺せない。さらに耐性を身に付け、抗がん剤や放射線にも耐える、強力ながんとなります。」「がん幹細胞は、正常な幹細胞とよく似ていて、がん幹細胞だけを攻撃することは難しい」

IPS細胞の研究で有名な山中 伸弥(やまなか しんや)京都大学教授によると、細胞の再生能力 を研究するとIPS細胞もがん化するということがわかってきた。

再生能力が高いということはがんになりやすいとも言える。
「トカゲのように再生能力が高い進化をするのか、がんに強い進化をするのが?子孫を残すために最低でも15年ほど生きなければならない人間。進化の過程で、がんになりにくくするため、再生能力は極力抑えた進化を選んだのではないでしょうか」

 

  

 

がんとどう向き合うのか!?

立花さんは、日本癌学会で、患者側の意見として参加スピーチされました。

立花隆が選んだ道

「69歳、残り時間も少なくなってきた。いろいろ調べてきたが、抗がん剤などの化学的治療をやっても、2~3月寿命が伸びる程度、だったらQOL(生活の質)を下げてまで、苦しい人生を私は選ぶことなく、抗酸化などの代替療法を取り入れながら、ジャーナリストとしての人生を全うしたい。」と述べられました。


抗癌剤投与での生存率はわずかな伸びにとどまっているばかりか、
長期では逆転する。

現在のがん治療は、がんを征圧できないばかりか、治療のダメージを強く受けて、寿命まで地締めてしまう可能性があるということを、強く認識しなければいけないということです。


7年後も現役で精力的に活躍されています!


その7年後、立花さんは75才になった今でもお元気で、NHKのクローズアップ現代にニュートリノのお話で出演されました。
勢い余って放送禁止用語まで飛び出すほどお元気でした。(ご愛敬)

「カミオカンデ以前はニュートリノは見えなかった。見えないというのは、ないのと同じこと。世界中のすべての学者が●●●同然の状態にあった」と放送禁止用語を交える場面があった。(メクラ発言)

立花さんのがんに対する選択は間違っていなかったということです。

 


ではどうした良いのかはコチラ ↓

 自己免疫でがんと闘う方法 ブログ内記事

 

 

DVD付書籍が発売されています。

 

評論家・ジャーナリストの立花隆さんは2007年、膀胱がんで手術を受けました。
がん研究の最前線に迫るテレビ番組を手がけてもいます。
がんとどう向き合うかを聞きました。
(聞き手=医療情報部・田中秀一)

 ――がんは日本人の関心が最も高い病気だと思います。
立花さんも、がんに関する仕事をされていますね。

 立花 僕は心臓病でカテーテル治療を受けていて、リスクから言うと、心臓のほうが高い。
それに比べると、がんはどうってことありません。
がんに関心があるのは面白い病気だからです。

 がんは複雑で、一般論が成り立たない病気であることが、研究が進むほど分かってきました。
「がんとはこういうものです」という人の言うことが必ずしも一般的に正しくない。
「がんは治る」「がんは治らない」、どちらも正しいといえる。
がんの特徴は転移と浸潤にありますが、細かい過程はよくわかっていないところがあります。

 転移には、リンパ性の転移と血液の転移があり、他の臓器への遠隔転移は血液で転移します。
最新の研究では、血液の中では、これまで考えられてきた100倍、1000倍のがん細胞が流れていることがわかってきた。
しかも、それを同定することもできる。
がん患者の血液の中をがん細胞がどんどん流れ、漂着した先でコロニー(植民地)をつくろうとするが、なかなか育たない。
それが日常的にがん患者の体の中で起きている。
その認識がないと、がんに対するものの考え方を間違えます。

 ――がんは怖い、というイメージが強くあります。

 立花 がんの本質を考えると、生きていること自体ががんを育てていることです。
人間はがんから逃れることができません。

 しかし、医師の中にも、「死に方を自分で選べるとすると、がんがいい」という人がけっこういます。
なぜかというと、バタンと死ぬわけではなく、ゆっくり進みますから。
自分も、自分の周囲の人間も、その人が死に向かっていくのを受容するゆとりのある病気です。

 日本のがん対策の基本的考え方が変わって、緩和ケアが大事だという方向になっています。
日本はこれまでそこをちゃんとしていなくて、痛みのケアを十分にやらなかった。
国際比較で、痛みをとるモルヒネの使用量が、日本では非常に少ない。
それをきちっとやってもらえば、がんの末期はそれほど苦しまないで済みます。
モルヒネは麻薬であることから、日本では敵対的な感情がありますから、緩和ケアに至ることが人生の敗北のように考える人が多い。
それで緩和ケアを受けずに苦しい思いをする人がいます。

 その一因は、がんの進行の流れのどこにあるか、本人がよく説明を受けていないことです。
がんであることはもちろん言うが、死に至るがんの流れの中で、今どこにあるかということを医師は必ずしも言わないし、家族にある程度言っても、本人に必ずしも伝わっていない。
それが大きな問題です。

(2010年6月24日 読売新聞)

 

立花隆さんインタビュー全文(2)抗がん剤で、がんと闘うべきか

 立花 抗がん剤にもいろいろあります。
もともと毒ガスから始まっている薬品で、細胞に対する猛毒です。
ある種の抗がん剤について、高名な遺伝子の研究者が「人間の生命活動の一番基本的なところを破壊する。
そんな恐ろしいものは僕なら使いません」と言っていました。
大腸がんで亡くなった物理学者、戸塚洋二さんは、ブログで闘病記を残し、どの抗がん剤を使い、どんな効果や副作用があったか克明に記していますが、体がぼろぼろになっていく。
僕はああいう薬は使いたくない。
最近登場してきた分子標的薬とは性質が違いますが、分子標的薬も、そうした抗がん剤とセットで使っているわけです。

 ――分子標的薬はどうですか。

 立花 分子標的薬はピンポイントで効きますが、どこを標的にするかで相当違います。
がんが増殖する経路の一つを薬でつぶしたとしても、迂回路が出来る。
その繰り返しなんです。
ある時は確かに効くけれど、迂回路ができるのに2か月。
だから、2か月たつと効かなくなっていきます。
治療を始めると、2か月ごとに新しい薬を使うしかない。
しかし、いくつも薬があるわけではないので、ある程度やると、「もうありません」ということになる。
あとは一般的な細胞毒のある薬を投入するしかない。

 新しい抗がん剤が登場して、治療が進歩しているという情報が広がりすぎています。
たいていの薬は限界があって、がんの薬の成功は一時的。
それに意味があると考えるかどうかは、個人の価値観によります。
抗がん剤が寿命を延ばす効果は、せいぜい2か月程度のことが多いですが、そのために副作用でQOL(生活の質)を下げる覚悟があるか、ということになります。

 ――今後、がんの画期的な新薬が出てくる期待は持てませんか。

 立花 近い将来に、画期的な薬や治療法が出てくる可能性はないです。
がんがどういうものか、よくわかっていませんから。
がんの正体が何なのか、ゲノムで解析しなければ、薬や治療法の見通しも開けない。

 ――作家の柳美里さんは、「がん患者は、画期的治療が出てくることに望みをかけて治療を続けている」という趣旨のことを書いています。

 立花 それは幻想。
あり得ないと考えていい。
慶応大学の放射線科医の近藤誠さんは、「抗がん剤では、がんは治らない」と言って論争になりましたが、基本的に彼の言っていることはほとんど正しい。
がんの専門医との内輪話で、
「近藤さんが言っていることは正しいということですか」と聞くと、「そうですよ」と言う。
医師たちは知っているわけです。
「抗がん剤でがんが治りました」というのは、極めて特殊な場合に少数あるのかもしれないが、一般的に抗がん剤でバラ色の未来が開けている、ということはない。

 抗がん剤の製薬企業から医師に多くの研究資金が渡っていて、医学論文には研究者が抗がん剤のメーカーとどういう資金関係があるか明示しなければならない。
学会を開く費用にも製薬会社の資金が使われている。
だから、抗がん剤に否定的なことを言う人は多数派になりません。

(2010年6月25日 読売新聞)

 

立花隆さんインタビュー全文(3)「がん大国」は悲しむべきことではない

 ――抗がん剤の効果は限られている、という話をうかがいました。
しかし、「あなたに有効な治療はない」と言われると、多くの人が希望を失います。
そのために、効かない治療でも続けてしまう面があります。
治療を受けることだけが希望なのでしょうか。

 立花 それは患者個人の世界観によってみんな違います。
ただ、人間が有限な命しか持たない存在であるということを踏まえる必要があります。

 肉体的にがんに勝てなかったとしても、がんに敗北しなかった人はたくさんいます。
ニュートリノの観測でノーベル賞に最も近いと言われた物理学者で、一昨年、大腸がんで亡くなった戸塚洋二さんは、見事な闘病記を残しました。
「私にとって早い死といっても、健常者と比べて10年から20年の違いではないか。みなと一緒だ、恐れることはない」と書いています。

 ――代替療法を使う人も多くいます。効果はありますか。

 立花 効果がある療法はないです。
ただ、がんは多種多様なものですから、きわめてまれに、がんが消えることはある。
代替医療のおかげでなく、人間の持っている力で、そういうことはあります。
がんが治るというような療法はない。
信じる者は救われるで、宗教みたいなものです。

 ――立花さんは、がんになって生活や仕事の面で変わったことはありますか。

 立花 たいして変わっていません。
何かが、がんを境に変わったということはない。

 ――大腸がんになったキャスターの鳥越俊太郎さんが「人生の残り時間を考えるようになった」と言っていました。

 立花 それはありますが、必ずしもがんのせいではない。
自分の年齢がもう古希ですから。
いろいろな意味で、体も頭も壊れつつありますから、坂道の下り坂にあると分かる。
がんはその一つの表れとは言えます。

 ――立花さんは膀胱温存手術を受けられましたが、もう少し進行していたら、全摘になるところだったとのことですね。

 立花 早期ではなく、けっこう危ないところまで行っていたと、後から分かりました。
手術を受ける時は、麻酔が効いていたから、つらくも何ともない。
麻酔が切れて動けない状態はつらいが、がんそのもののつらさはありません。
歯医者に行った時のことがよほどつらい。

 ――がんの再発の心配はありませんか。

 立花 再発の仕方が問題です。3か月に1回、内視鏡で精査しています。
見つかれば、そのたびに内視鏡で治療すればいい。
実際に何度も繰り返し治療した人もいるのではないでしょうか。
この年になったら、どこにがんができてもおかしくない。
そのことを心配しても、どうしようもない。

 ――がんの再発は、一般に怖いイメージがありますが。

 立花 それは全然ないです。
再発の仕方によって千差万別。
がんの全容がつかめていません。
がんが遺伝子レベルで解明されて、進行する過程の大きなマップがわかれば、自分は今このあたりにいて、今後こうなると分かるが、それがまだよく分からないのが今の状況です。

がんが増えたことが問題になっていますが、日本がこれだけの「がん大国」になったのは、世界一の長寿国になったからです。

 ――がん大国になったことは、悲しむべきことではないと思いますか。

 立花 そう思います。(おわり)


ーーー転載終了ーーー

 

 

 


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