養生LABOより転載
2016/4/28
ーーー転載開始ーーー
予防医学の重要性を説き続ける医学博士・脳神経外科専門医「田中佳先生」にお話を伺っています。
前回の記事はこちらから☟
ーーー 三大療法について
海外の病院のホームページを見てみると、アメリカベストホスピタルって毎年、部門部門で投票するらしいんです。
2015年でがん部門の第一位がMDアンダーソンがんセンターで、確かに有名なんですよね。
第三位がメイヨー・クリニック(Mayo Clinic)で多分これが日本の医学界でも有名な病院なんですけど、メイヨーが右っていえば日本の医学界も右になるくらいの影響力はあるかなあ。
メイヨー・クリニックの研修医マニュアルを日本の研修医もよく使いますしね。
その上をいくMDアンダーソンがんセンター、そのホームページをみると他の代替医療って項目があって、三大医療(手術、放射線、抗癌剤)もありますけど、他の代替医療っていう項目がちゃんとあるんです。

最近見たら全体がリニューアルされていて、三大医療が大々的になってた(笑)。
なんか圧力があったのかな。。。
中に入って見てみるとですね、鍼を打ってる写真があるんです。
代替医療
後、なんかマッサージとかもしていたり。月間の治療プログラムを入手したら、ヨガ、瞑想、太極拳、音楽療法とか・・・ガンセンターですよ?
統合医療センターまで別にあるんですよね。
日本のガンセンターのホームページを見てもそんな代替医療なんて載ってないです(あっても見つけられないレベル)。
日本の医療で主流となっている三大療法ですけど、主流というか、実はわたしは三つしかない療法と言っているんです。
三大というと日本三名泉とか、だいたい三つですよね。
星の数ほどある温泉から選ばれた三名泉なのか?
たった三つしかない医療なのか?って大きな違いですよね。
それをみなさんが三大療法で素晴らしい医療だと勘違いするネーミングなんです。
まずこれがいやらしいんですね。
八百屋にいって、限りなくある野菜の中から今日の料理何しようかな?って選ぶ世界と、三つの野菜しかないのに全ての料理を作らなければいけない世界と、どちらが健全でしょうか?
考えなくても分かりますでしょ?
だから三つの野菜だけから作る三大野菜料理には限度があるんですね。
大根おろしをすろうとしても人参しかないから人参をするしかないんです。
紅葉おろしだと思ってねって。
裏を返せば、医者はよく三つで頑張っているよねって思えますでしょ。
限度を超えるとね、医者は仕方がないって言うんです。
だって、無いんだからしょうがないでしょって。
ない袖は振れぬと。開き直るしかありません。無いんだから。
抗がん剤も医療的に良い悪いんじゃなくて、ガイドラインがそうなっているんです。
この料理を作る場合はこの三つをこうゆう調理方法をしてこうゆう調味料を使いなさいって書いてあるだけなので、これでこの料理は美味しくできるの?っていう疑問すら持たないんです。
ガイドラインに従って行動するのが医者であって、それが患者さんの幸せかどうかは関係のない話なんですよね。
うまくいかない結果を患者側から言われたら、最善を尽くしましたが及びませんでしたって言えば済みますしね。
三つの食材で全ての料理を作ることを医学の世界では最善を尽くすと言うんです。
医学界の中での最善は三つをやり尽くすことであって、患者さんの人生にとっての最善ではありません。まるで違いますね。
だって医者から最善を尽くしたけど及びませんでしたと言われて、何いってんだコノヤローって言う人はいないでしょ?
わたしも言われたがことありませんしね。
それなのに誰もおかしいとは思わないんですよね。気づかない。
常識だし、医者を信頼しすぎているからです。
この風呂に入れと言われて何か狭くて快適じゃあないよねとか、何か妙に熱いけど我慢して入ったけど、医者が言うし、それは仕方がないし、専門科が入れって言うし、入れって言われたら入っちゃう。
火傷してもありがとうございますってお礼を言っちゃう。
だからこの点がお互い最初からズレているんです。
「最善」という言葉の意味が医者と患者で全く違っているのに気づかない。
早く気づいて欲しいですねえ。
他に使える野菜やら調理方法があったんじゃないの?
他にもっといい温泉あったんじゃないの?
医学以外にも何かあるんじゃないの? って思わなきゃでしょ。
だって、医学以外の方法で癌を消している人がたくさんいる訳ですからね。
ーーー転載終了ーーー