2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 金子勝著 『原発は不良債権である』(岩波ブックレット)

2012-10-04 23:58:46 | 読書
なぜ原発が「不良債権」である理由は、「原発は、危険で動かせない状態になると、利益を生まない一方で、借金返済とメンテナンス費用がかさんでいく」からであると、金子さんはいう(5頁)。
だから、原発がなくとも電力が足りているのに、電力会社が原発再稼働にこだわる理由が明らかだ。
また、古い原発は減価償却が終わっていることが多いことから「運転コストだけで利益が上がる」(7頁)ので、全原発を稼働させたいというのは経営上必須のことである。
つまり、「原発再稼働問題は、エネルギー不足の問題というよりは電力会社の経営問題」である(7頁)。

なお、金子さんのサインを本書に頂きました。
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