本書は、「21世紀になって、国際関係は帝国主義に回帰している」(3頁)ことを前提にしている。
この新しい帝国主義は「個人の生活領域にも直接影響を与える」ので、「自助努力」や「生活保守主義」では一部の金持ち以外は困難さを跳ね返すことはほとんどできない(22頁)。
それに対抗できるのは、「個人と国家の中間にある、人々の自発的な結社=中間団体だけだと、佐藤さんは主張する(同頁)。
本書の構成は、理論編(宇野弘蔵氏の経済哲学を論じながら、『資本論』の内容を検討)及び実践編(『週刊金融財政事情』での連載)の二つからなっている。
この新しい帝国主義は「個人の生活領域にも直接影響を与える」ので、「自助努力」や「生活保守主義」では一部の金持ち以外は困難さを跳ね返すことはほとんどできない(22頁)。
それに対抗できるのは、「個人と国家の中間にある、人々の自発的な結社=中間団体だけだと、佐藤さんは主張する(同頁)。
本書の構成は、理論編(宇野弘蔵氏の経済哲学を論じながら、『資本論』の内容を検討)及び実践編(『週刊金融財政事情』での連載)の二つからなっている。