2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 中野麻美著『労働ダンピング 雇用の多様化の果てに』(岩波新書)

2011-10-20 23:48:01 | 読書

1986年施行の労働者派遣法によって、労働者派遣が解禁され、1999年の改正派遣法で、派遣対象が原則的に制限がなくなり、以降に派遣社員や契約社員が増える一方、正社員が減った。その結果が、「貧困化や少子化、社会保障の財源や国と自治体の財政の脆弱化」につながった(13頁)。いわゆる「所得格差」である。これをなくすには、同一価値労働同一賃金を実現することが重要である。
また、ILOフィラデルフィヤ宣言の「労働は商品でない」(86頁)という原則を日本社会に徹底することも必要である。

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