2000年に導入され、2006年に改正された介護保険制度下での問題点とその対策を本書は紹介している。
問題点は、どれも周知のもので、介護サービスの利用に制限があり在宅介護のニーズに応えてられていない、介護士の給与水準が低すぎて慢性的な人手不足などだ。
著者は、財政重視の給付抑制型の制度改革では「介護現場の崩壊は決定的となるかもしれない」(220頁)と警告を発するが、震災の復興や原発の後処理に何十兆円もかかるので、事態の好転は難しいだろう。
問題点は、どれも周知のもので、介護サービスの利用に制限があり在宅介護のニーズに応えてられていない、介護士の給与水準が低すぎて慢性的な人手不足などだ。
著者は、財政重視の給付抑制型の制度改革では「介護現場の崩壊は決定的となるかもしれない」(220頁)と警告を発するが、震災の復興や原発の後処理に何十兆円もかかるので、事態の好転は難しいだろう。