2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 河合香織著『セックスボランティア』(新潮社)

2011-10-14 00:00:14 | 読書

本書は、話題にあげることがためわれることが多いと思われる「障害者と性」について書かれている。具体的には、風俗店に通う脳性まひの男性、障害者の男性とセックスをボランティアとして行った既婚の女性、障害者専門のデリヘル、出張ホストを依頼する障害者の女性、オランダにある障害者に有料で性の相手を派遣する組織(SAR)などである。

著者は大変だったとは思うものの、どこか表面的なところを滑っているだけのような印象を受けた。もっと、深いところを突っ込んでほしかった。つまり、障害者の置かれている状況、日本社会における「性」及び自分が考える「生と性」という視点があってよかったのではないかと。

本書には上記の印象があるものの、本書により「障害者と性」について社会的に注目が集まったのはよかったと思う。

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