2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 森達也著 『ぼくの歌・みんなの歌』(講談社文庫)

2012-12-09 22:59:52 | 読書
本書は、講談社のPR誌『本』に連載された「ぼくの歌・みんなの歌」の2004年1月から2006年8月までの歌が収められている。
具体的には、『ホテル・カリフォルニア』、『イマジン』、『ボーン・イン・USA』などの洋楽、『ペッパー警部』、『乾杯』、『傘がない』などの邦楽が紹介されている。
「集団化は敵を探す。いなければ作る。大義なき戦争はこうして繰り返される。」(185ページ)国家という集団化した組織が戦争に向かって走っていく傾向があるということである。
また、「多数派に対する過剰な忖度の傾向が強いこの国では、神話が形成されやすい」から原発の安全神話も作られた。しかし、東電福島原発事故という重過ぎる現実によって、脆くもその神話は打ち砕かれた。しかし、その神話を再度作ろうとしている人々がいるようで、困ったものだ。
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