本書は2部構成で、第1部は右翼の歴史で、第2部は北一輝、赤尾敏、野村秋介などの人物像とその思想について書かれている。
著者は右翼の明確な定義はまだないと言ったうえで、「便宜上、右翼を「左翼に対抗する在野勢力の前衛的部分」」と規定している(11頁)。もともと左翼だった人が右翼になるのは珍しくないので、国家社会主義的な主張をする右翼の人もいて、世間で思われているよりも、思想面で多様である。
著者は右翼の明確な定義はまだないと言ったうえで、「便宜上、右翼を「左翼に対抗する在野勢力の前衛的部分」」と規定している(11頁)。もともと左翼だった人が右翼になるのは珍しくないので、国家社会主義的な主張をする右翼の人もいて、世間で思われているよりも、思想面で多様である。