2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 落合恵子著『人生案内』(岩波新書)

2010-07-30 20:40:54 | 読書
本書は、読売新聞の「人生案内」の連載を選択したものである。
私の心に強烈な印象を与えたのは、「ただ、俺が死んだからって、他のヤツが犠牲になったんじゃいみないじゃないか。だから、もう君達もバカな事をするのはやめてくれ」(9頁)という、中野でいじめで自殺に追いやられた中学生の遺書にある「このままじゃ『生きジゴク』になっちゃうよ」の後に続く言葉だ。自分の死後、誰が代わりにいじめられないように配慮している(多分、そうなりそうな子がいたのだろう。)。こんな子を、私達の社会は救えず、失う一方だ。だから、毎日約90人もが自殺するのだ。そんな社会の一面を女性から見るとどうなるかが、本書から見ることができる。
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