ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

司会へとドライドランクが誘う?(下)

2020-10-06 06:17:28 | PAWS
 今回は、前回記事の続きです。
 私は、AAのミーティングの司会など強いストレスのかかる仕事を、酒断歴の浅い人に任すべきではないと考えています。ドライドランクとして知られている情緒不安定な時期が、酒断歴の浅い人にはよく見られるからです。
 休止中のAAのミーティングの穴埋めに始めた “三人会” で、私はこの問題を話題に取り上げたのですが、・・・。


 酒断歴の浅い人が司会をしたがるのは、単に承認欲求が強い資質のせいじゃないかと主張するU 氏に対し、私はこう持論をぶつけてみました。

「ドライドランクって、実はアルコールの後遺症だろうと、
 私は思っているんですよ。」 

「アルコールの後遺症というのはおもしろいね!」と、 U 氏。

 彼の反応を受け、私はこう続けました。
「ドライドランクは、PAWS(急性離脱後症候群)に含まれる症状で、
 酔っ払いが、自分は酔っていないと言い張るように、
 実に微妙で、自覚しにくいのが特徴のようです。

 典型的な症状として、“自信過剰”、“自己憐憫”、“自己万能感”、
 “自我の肥大” などが上げられていますが、
  “自我の肥大”とか言われても、ちょっとピンと来ませんよねぇ。
 単純に、人にお節介を焼きたがること、
 それを “自我の肥大” と言うらしいんですが・・・。
 共通しているのは、精神的に非常に不安定だということ」と、私。

 私は、さらに続けて
「私が、ここのミーティングに参加し始めて半年も経っていないとき、
 Uさん、しきりに司会をやってみないかと勧めてくれましたよね?

 実はあのとき、ドライドランクの真っ只中にあって、
 精神的に不安定だと自分でも自覚していたんです。
 強いストレスのかかる司会なんて、後が怖くて、
 とても引き受ける気持ちになれませんでした。」

「へぇ、そうだったの?!」と、 U 氏。

 私は、なおもこう続けました。
「言葉の意味が頭では理解できるのに、実際はよくわかっていない、
 そんな奇妙な時期でもあったんです。
 “心の落ち着き” や “楽になった” などという言葉は、
 体感的にはチットモわかっていませんでした。

 それでもその場の空気に流され、
 すぐに人の尻馬に乗ってしまうんですね。
 今になって思うと、私と同じような経験をした人って
 結構多いと思いますよ。」

 実際私は、司会を務めた後で姿を見せなくなった人や、スリップした人を複数人知っています。

 U 氏は、これに対しこう応じてきました。
「反論するわけじゃないけど、人それぞれじゃないかな。
 ストレスに耐えられない人もあれば、
 却ってそれが自信に繋がる人もいるだろうし、・・・
 人生って、賭け(が付きもの)だよ!」

 年齢で7年、AA歴で13年先輩であるY 氏。氏のこの言葉に年の功を感じてしまいました。決めつけて掛かる私は、まだまだ青臭いのでしょう。

  “人はそれぞれ・・・”、“人生は賭け” いい言葉です。
もう一人のメンバー M 氏は結局、何も言いませんでした。

 こんな話が出来た “三人会” も先月限りで終わりになりました。卒業というのは、いつでも寂しいものです。



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