金曜日の夕方は仕事も30分くらいの延長で済ませるようになり、明るいうちに帰宅できた。
冬至が過ぎて、日が延びて来てこれまで4時半には真っ暗になっていたが段々日没も延びて来て、春が近づいてきているのが感じられる。
とは言っても朝はエンジンを掛け、スタートする時の外気温はマイナス14度だった。それが茅野に近づくにつれマイナス12度、11度、9度と上がっていく。諏訪ではマイナス9度になった。諏訪湖が凍っているので
相当寒いと思われるが、実際は原村とは気温差は5度である。
まだ明るさが残っている間に、帰宅した私を歓喜の小躍りで出迎えてくれる犬たちに応えて、夕方の散歩を行なう。
この2ヶ月ほど朝寒くて犬は起きて来ないし、出勤も早くなったところで散歩はしなくなった。
道路は雪は解けているが両側厚い雪の壁になって根雪でがりがりになっている。
久し振りの散歩で上機嫌の犬たちは裏側の小道では雪が残っている方を歩きたがる。
短足で滑り止めのないダックスフントは良く滑りながら歩いている。
滑って転ぶが転ぶことの意味を知らないのでそれがおかしくてたまらない。
ところが家が近づいてすぐそこの雪道で自分でもわからないうちに
あっという間にモロニすってんと転んだ。
道路はアイスバンになっていた。
ひっくり返った途端帽子が飛んで、頭が道路にガッチンと音を立ててぶつかり私は倒れていた。目から火花が飛んだ。
意識はあった。倒れて起きない私を犬2匹が心配し顔を交互になめる。
ここで頭を打って死ぬのか・・・・いや、意識があるから大丈夫・・・手は、足は動くかなど寝たまま考えた。そしてそろりそろりと起き上がるがつるつるの鏡の板の上なので摑まるところがない。
打った頭に手をやると後頭部に見事にたんこぶが出来上がっていた。
たんこぶが出来たから頭は割れていない、とか自分を安心させ、忌々しいアイスバンの道路をよろよろと去った。
信州へ引越して色々な出来事が忙しく次々と起き、新年を迎えて母親を亡くしその1週間後、自分の体がおかしくなり、吐き気とお腹壊しと
気持ち悪さで食事が1週間出来なかった。長かった。
やっと持ち直し、食事も取れるようになり、働く意欲も出てきてその挙句凍った道路で滑って転んで頭を打った。
何だか不気味だが自分の背後に何か霊でも付いているのではないか?
昨年からの1年間で階段から10段落っこちるし、夏も畑の下の道路に落っこちて怪我をした。開いているドアや戸に何度も頭をぶっつけた。
中央林間時代には転ぶとか頭をぶっつけるなどという経験は全くなかった。
原村に来てからで私は歳を取って注意力がなくなったのか。
今は自分に腹が立つ。
頭を打った翌日目が覚めた時、ああ打ち所が悪く夜中に死んでいなかったと感謝した。
そして時間と共に急激に転倒したため、首の筋肉が鞭打ち状態で横向きが出来なくなりつつある。
悲しいよぉ輦
マイナス14度の台所のガラス戸は結露が凍りすさまじい凍った状態になる。ぶるぶる。