信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

大収穫の予感

2008年07月31日 22時59分39秒 |  日記
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先日の雷での夕立では大雨に降られ、畑の折角綺麗に咲きそろった花が、コスモスが、なぎ倒され、地べたに這いずっている。
じゃがいも畑では土が流され芋があちこちに見え隠れしている。
花畑は夕方、元通りに直したが、チョットだけ遠くのじゃがいもの根っこを掘ってみた。
昨年もこれではまってしまって結局じゃがいも畑を次々に全部掘り尽くしてしまったものだ。
今年は種類を増やし、GWにJAファームから種を買い付けて、植え込んだ。
何と言っても自慢にしたいのは、アンデスという種類の赤いじゃがいもである。
キタアカリも2箱植えた。
今年は春からずっと天候不順で遅霜で野菜の苗が植えても植えても何度もとろけてしまった。
野菜作り2年目は種を播いて育てる楽しみを味わおうと、結構夏を迎えてから本腰を入れた。
先月、神奈川の義兄のところではとっくにとうもろこしを食べているというので焦った。
我が家のとうもろこしの苗はまだ20センチくらいしか伸びていない頃だった。
それが、今月カナダから帰ってきて畑を見たら、雑草もさりながら野菜たちが随分と成長をしていた。

1本だけと自分に言い聞かせ、アンデスの枯れたじゃがいもの茎を引っこ抜き、掘ってみた。

おおおおぉぉぉ・・・・子沢山

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アンデスは外見は赤く、中は黄色い。
ふかしてバターをつけて少しだけ塩を降り、熱々を食べると、それは美味しい。
そのアンデスがごろごろ出てくる。
赤くてぷりぷり太っていて、その姿にはわくわくしてしまう。
とうもろこしもきゅうりもトマトも毎日見ていてもその成長振りはすごいものがある。
いずれ本腰を入れて、じゃがいも堀をしなければならないが、昨年に比較してどのくらい収穫できるか?

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草刈と温泉

2008年07月27日 22時59分15秒 |  日記
今日するべきか、来週に延ばすか、というのも予定していた大泉に所有している林の草が伸び、ご近所の手前のばして置くわけに行かない。
鎌で刈るには150坪の広さ、休みなしで刈っていても3日間はかかると思われ。去年、きつかったので今年は機会のお世話になろうと思い、Jマートで刈り払い機を購入した。
1年にせいぜい3回くらいしか使用しないが、在るとないでは大違い。
天国と地獄。
それを積んで雨上がりのからりと晴れた既に気温がぐんぐん上がり、時間が惜しいので車に刈払い機や道具を積んで大泉に出かけた。
先週買って、取説を読んだが実際一通り扱ってみなければさっぱり判らない。
といってエンジン吹かしてやかましい音を立てるわけには行かず、人様の土地の雑草の伸びているのを刈るわけには行かず、ええい、ぶっつけ本番と行く。
原村では草刈は男の人の仕事で、女の人は危ないからと刈払い機は使わせない。何でもこの機械を使っていた人が2~3人足を切り落としたとかひどいけがをしたとかで男の仕事になっている。
我が家は男は犬しかおらず、役に立たないので私が男の役を総て行なっている。
所有している土地に到着したところ、昨夜の大雨でまだ下草が濡れていて刈るにはやりにくい。
頭に入れた手順で、ガソリンを燃料タンクに入れエンジンを掛け草刈を始めた。
思った以上に機械は重く、私のへっぴり腰では機械に負け、草を刈るより土を掘っているようなものだ。一番奥のほうから始め、順序立てて
規則的に移動しながら刈るわけでもなく、行き当たりばったり主義でやたらエンジン音ばかりがあたりに響き、自分でもやかましいと思いながら汗が流れ落ちるのも構わず、休みも碌にいれずひたすらガソリンを追加しては目に付く草を次々に刈って行った。
サングラスと帽子、手袋、完全防備の姿でベテランの男の人の使う燃料の3倍くらい使い、2時間で150坪の草を刈り終えた。
自分の姿はびしょびしょで疲労困憊。
燃料も尽きたし、完全主義を辞めたし、又もや雷の音が始まったので仕事終えた。
汗水たらし汗でぬれねずみ状態なので、帰宅途中の鉢巻道路にあるヒルサイドホテルの日帰り温泉によって、筋肉疲労の足腰が痛まないよう
ゆっくり温泉に入り、疲れを取った。機械に使われたので身体のあちこちにあざが出来ていた。
夕方、昨日に引き続き、雷雲発生、すさまじいゆう立ちが降る。
それでも今日の夕立は昨夜のように長々と降らなかったのでその後犬を連れて散歩をした。

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空気が澄んで雨雲がなくなったためすばらしい夕焼けが真っ赤に空を染めて久し振りに空を仰いだ。
今日の作業は2時間で終わり、新しい機械に使われてしまったがやり終えた満足感はとっても大きかった。

先月の今日はバンクーバーへ向かう飛行機のなかだったなぁと、思い出すとまだ1ヶ月なのに胸がじんとした。
あれからロッキーへの旅が始まったのだ。


夏スタイルの犬達

2008年07月26日 23時33分44秒 |  日記
休日の今日は予約しておいたトリミングへ出かける。
後部座席で吠えっぱなしで、後悔しながらもむさくるしい姿には勝てない。
早い時間でお願いしたので、朝ごはんも食べず、洗濯物を干し、チョッと草取りをしてから犬に声を掛けた。
通勤の路線と異なり、いったん蓼科方面に出てから、茅野方面へ。
騒いでいる犬を無視して走っていると懐かしい昔の蓼科の思い出が蘇る。
朝もまだ涼しいので、まるで都会から避暑気分でやってきたような錯覚になる。田んぼは青々と稲が育ち、小川の水が豊富に流れ、風は冷たく良い気分でミルバニハウスへ到着する。
あほ犬達はここがどこなのかはっと気付いたが、お願いしますと声を掛け、置き去りにして茅野へ向かう。
来月の実家での新盆に出かける切符を購入するが、茅野駅は夏休みの観光客で切符売り場は溢れていた。
茅野と原村は気温差が3度もあり、どんどん気温が上がり、汗がだらだら。登山客が結構多く、八ヶ岳へ登るのであろう。

すぐに時間が来て、犬を引き取りに戻るが、運動公園では中学生のスポーツ大会らしく、マラソンをしていて沿道では父母が見張り役で黄色いチョッキを着て1メートルおきに立っている。
この暑い日中、マラソンでは熱中症を起こすのではないかと、通り過ぎながら気になった。
犬達は2ヶ月ぶりのトリミングでとても垢抜けした。

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うっとおしいので思い切り短くカットしてもらい、髪飾りはひまわりにしたところ、季節感が溢れよく似合う。劣
涼しげな姿になり、家に帰った。
午後になったにもかかわらず家の中は涼しいではないか。ニュースでは
田んぼで80歳の農作業中の老人が熱中症で倒れていたそうだし、40度近くの多治見市とかもあるが申し訳ないと思う。
それでも夕方まで待って、お日様が翳ったので畑の作業を始めた。
もうカナダから帰ってきてから2週間以上経つが、全く雨が降らず土がからからに乾き野菜もうなだれている。
一通り作業を終えたところでホースで水をまいたところ雷がごろごろと始まった。
滝のような雨になり、近くに何度か雷が落ちたようでものすごい音がした。その度にあほ犬達が大声で吠えまくる。
停電にもなった。
恵みの雨だが、ひどすぎて道路は川のようになり、お陰でやる気が無くなり今夜予定していた作業は中止にした。




7月6日 10日目 バンクーバーから成田へ帰国

2008年07月22日 00時48分48秒 |  日記
来て欲しくない日が来てしまった。
初めがあれば必ず終わりがあるが、これほど毎日が短いとは予想していなかった。
7時起床。ベランダからバンクーバーの景色をバックに写真を撮り、荷物の整理を始めた。出発する時の気持ちと帰る時はまるで正反対の気分になった。と、いう事は今回の旅行は大成功だ!

8時半、ムスメとおにぎりと味噌汁で朝ごはんを食べ、先に空港へ向かうハハは怜でバスを待つ。
空港で別れるのは悲しくて泣いてしまうからとムスメは言い、ホテルの入り口で別れた。
又暫く会うことは出来ないし、この旅行の間の思い出は沢山出来たが、元気でねと抱き合った時に思わず涙が溢れた。
一人になりシーンと黙り、それからは窓の外の景色を何となく見ながら40分後バンクーバーの空港へ到着した。
バスの運転手さんがフレンドリーでバスから降りたとき、you are japanes ? 気をつけて と言われてしまった。

思えば初日にバンクーバーの空港で入国手続きの際、予測外のトラブルで、大変な目に合ったが、今回も又何かあるかも知れないと神経がピンピンと張っていた。
ムスメがJALのカウンターではチェックインで通路側に座りたい、窓側や真ん中は嫌だと英語でこう言うのよと紙に書いてくれた。
チケットも、出国も今回はどきどきなのにすんなり通過し、11時半搭乗待ちをする。
JAL16便で運行時間は8時間半、12時45分に予定通り離陸した。外が見えるわけでもないのに離陸した途端、涙が止まらず、機内食が運ばれても涙が出っ放し。
お隣の席のご夫婦に見破られないようにと思ったが、ムスメとの別れがこれまでになく悲しくて悲しくて暫く立ち直らなかった。
4時55分日付変更線を通過する。眠くなるわけでなく、ワインを頂いたが、姪から借りた園芸家の本がたまらなく面白く、周囲は皆眠っているのにずっと読みっぱなしでいたら、成田へ到着した。
13時44分成田着、荷物がなかなかやって来ず、まさかどこか紛失?と心配したが最後に廻ってきた。
成田でリムジンに乗ったがむっとする熱風でああ日本だ、カナダの空気は湿度が違っていたことに気が付いた。
21時半、中央高速バスで乗り継ぎ、原村へ戻って来た。
犬達は12日間動物病院だから、家に着いてもシーンとして物足りないが疲れもあり何もする気もせず寝るしかなかった。

今回の旅行での感想

子供達がそれぞれ独立し、おまけに二人とも海外での生活になり、残された自分は抜け殻的な日々になり仕事上のストレスと共にこれから何が生きがいかを見失っていた中、そこでカナダへ出かけたため、その結果元気になって帰って来た。
10年前にスイスへ行ったが、自分を取り巻く環境は最悪ですばらしい憧れのスイスに行っても帰ったらの事を考えると、今回の旅行は自由な身になった開放感で心から総てを楽しめたのである。
出掛けるまで時間があったにもかかわらず自分は準備不足でムスメにまかせっきりでの旅行であった。
どこへ行っても想像以上のロッキーの山々と湖、河、滝、氷河を見ながら毎日良く歩き、大自然の脅威と胸をえぐられるほどの感動を味わい、そこから貰ったエネルギーはかってないものだ。
カナダの人々のフレンドリーな国民性と、旅先でのマナーを学習し、未熟な自分を見出しまだまだ人生これからもあると、元気付けられた。

ムスメは自分が大変な仕事環境にいるのに宿泊地の予約、レンタカーの手配、チケットの手配、総てやってのけこれには参った。恐れ入った。
車の運転も全部引き受け1,600㌔走り小さいころからハハが運転したこれまでの日々はこの旅行だけで帳消しになった。
自分が疲れているのにハハの面倒を見てよく動き回り、最高の親孝行をしてくれたのである。
これまでのNZとカナダでのWH生活でのムスメの姿が見えず、今回ジャスパーで思わぬことからその苦労話が聞けた。
今の仕事での苦労続きのムスメが不憫で母親として何一つ手を貸すことが出来ず、そのことを思ってホテルで別れてから涙が止まらなかった。
独り立ちしている子供達と距離を置き、子離れしようと努力して来たが、いつになっても親としての感情はそのまま持ち越しで、バランスを如何に取るかが、死ぬまで課題だろうと、帰りの飛行機の中で考えた。

もっともっと一杯、感じたことがあるが、いつかふっと思わぬときに浮かんでくるであろう。

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7月5日 9日目 バンフからカルガリー バンクーバーへ

2008年07月20日 01時52分36秒 |  日記
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今日で氷河の山々とはお別れをして、バンフを6時35分に出発した。
昨夜は念には念を入れて何度もカルガリー空港からバンクーバーへ向かうエアーカナダの便に乗り遅れないように逆算し、朝起きて車で出発する時間を頭に覚えさせ、携帯電話の目覚ましをセットして寝た。
しかし、目覚ましが果たしてきちんと仕事をするかどうかが心配で、二人とも朝方うつらうつらで、目覚ましが鳴る前に起きた。

緊張しきってバッグの整理をして、忘れ物がないように何度も見回した。
返す返すも心残りは、昨日私の帽子が姿を消したことだ。
神隠しにあったように、いつどこで手元を離れたか2人でデジカメに映った私の帽子を見たがボウ川に着く時には姿を消していた。
娘は盛んに気に掛け残念がっていた。
一緒に山に登った帽子は日本に帰りたくなく、カナダへ残りたかったらしい。

今回の旅行では最も早い朝の出発であった。
見慣れたアイスフィールドをひた走り、3時間後にはカルガリーへ着いてレンタカーを返し、空港へ戻っていなければ、今日中にバンクーバーへいけなくなる。
何度も見ながら走ってきた氷河の山々を今度は後ろに遠ざかるのを見ながら去っていくのはとても辛いことだ。
ジャスパーまで来る時は英語で書いてある地図を読むのにも時間がかかり、山の名前と照らし合わせながら助手席で真剣に学習した。
そのお陰で帰りは山々と湖と滝と川が見覚え有り、とても身近に感じていた。
途中のケンモアは感慨ひとしおで飛び降りたかったくらいの思いが残った。
そうなると今度は過ぎ去っていくのが早くて、予定時間より早く、遥か後方の彼方にロッキーの山々を見てカルガリーの町に到着した。
行きはとてつもなく広いカルガリーの町の中を抜けてアイスフイールドに入って行ったが、帰りもすんなりと空港へ到着し、レンタカーの返却も日本での返却手続きよりずっと簡単で、ムスメは現金で精算したかったのに既にカード精算されてしまったと残念がっていた。

残念ついでに、レンタカーのバックミラーに付けて置いたロッキー国立公園の通行券を忘れて来てしまった。
1年間有効で14,000円もしたので息子夫婦に譲ろうともくろんでいたのにやはり我々親子はどこか抜けているらしい。
この間の走行距離は1600キロであった。
毎日山に登っていたのだが、その割には良く走り回っていたのだ。
誠にムスメよ、親孝行をして、毎日右側通行の運転に徹しお疲れ様でした。
成長したムスメよ有難うございます。

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カルガリーからバンクーバーには15時40分に到着した。
行きの飛行機の窓からは、ロッキー山脈が白く雪をかぶり延々と続くのが見えたが、帰りは雲が厚く天気が悪いらしい。
バンクーバーに到着すると間もなく雨が降り始め、タクシーに30分載り
ホテルに向かった。
ダウンタウンの中心部のロブソン通りにエンパイアホテルがあり、すっかりこれまでの8日間の旅の宿と異なり、大都会での1晩の泊りとなった。
雨が上がり、早速残り少ないバンクーバーの町を歩く。
大型デパートやホテル、ブランドの店、お土産や、高級レストラン、
ファーストフードが目白押し。
これまで見慣れた森や山などを見てきた目が一挙に疲れる。

ムスメは仕事用の携帯電話の店をあれこれ探し回り、4件目に気に入った品が手に入った。
その後約束のRootsのお揃いの財布を買い、ついでにポロシャツも買うことが出来お腹が空きっぱなしでまだ歩く。
来る時に持って来たムスメのスーツケースがお土産を入れたらもう入らず、結局バンクーバーで買うことにした。
空港やロブソン通りでは旅行鞄を60%や70%offで売っている。
半分嫌になりながらすきっ腹と戦い、何とかフランス製のシックな鞄を手に入れた。
息子夫婦がシカゴにいる間に出掛けようという魂胆だから、買い物も必死だ。
時期とタイミングを失うと、日本へ帰れば辺鄙な原村だからもう買う気持ちは失せてしまい、シカゴは夢のまた夢に終わってしまう。

ムスメは日本食を売っている店を見つけ下見をして明日買い物に来るという。
さすがにお腹が空きすぎてその時に一番食べたかった、ラーメンを食べに中華の店に入った。
思いがけず麺も美味しくキムチラーメンと餃子を食べた。
バンクーバーでですよ。

26階の部屋からは夜景が美しく、真向かいは港、セレブが住む高級住宅地があるノースバンクーバーがきらめき、下を覗くとぞっとするほど小さくロブソン通りが見える。
ムスメが入れてくれたバスソルトにゆっくり入り、カナダでの最後の夜は高層ビルが立ち並び、美しい夜景を見ながら、カーテンを轢くのが勿体なくそのままベットに入った。
日本へ帰りたくないが、それを口に出すともっともっとアルジェに帰りたくないムスメに申し訳なく、悲しいが心の奥でカナダよ本当に有難うとお礼を言って目をつぶった。

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7月4日 8日目 ボウ滝 カスケード公園 フェアモントバンフ スプリングス

2008年07月19日 23時16分32秒 |  日記
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今日は最終日のバンフの町で過ごす日なので朝はゆっくりと起きる。
UHではもうこの時間では誰も姿が見えず、キッチンを貸切で使わせてもらう。
朝食と、昼食のサンドウイッチを作る。
バンフに来ても食材を購入して夕食と朝食を作ってきたが、思ったより胃袋に納める量はそれほどでもなく欲張って買ってはみたが余ってしまいさあこれをバンクーバーまで持って行く訳には行かず材料をパンの上に積み上げて特大のサンドウイッチを作った。
外で食べるととても美味しく、今回はオニオンスープとパンに塗って食べるパテのようなもの、生ハム、などこれまで私の食生活になかった食材はムスメから教わった。そうそう、一番の登場は否定していた肉だ。
、山登りでムスメがしわしわになった私の顔を見てお肉を食べなくちゃと言いレイクルイーズのレストランでリブロースを食べたら暗示があるも知れないが翌日シャンとしたものだ。

医療職たるものそれを職業としながら訳あって肉を避けた食生活を続けてきた。
ムスメは疲れて風邪を引きそうだと思ったらお肉を食べるの、そうすると翌日は治っているのと言ったが何故か説得力があり、老いては子に従いのたとえどうりになった。
今回の旅行では不足がちの野菜もたっぷり食べ、毎晩地ビールを飲み3食もりもり食べた。
12時20分、静かなテラスで食事を終え、バンフの町に繰り出した。
郵便局に寄り、並んで初めて一人で切手を買い絵葉書をポストに入れ、
次なる有名なボウ滝へと出向く。

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ここはマリリン、モンロー主演の帰らざる河のロケ地となった場所で、
滝といっても先日のようなアサバスカやタカカウの滝のような落差がある訳ではなく広い広い川が渦を巻いて滝のようになっているのである。
水量が多く傍で見るとやはり恐い。
川の傍では警官が見張りをしているが観光客向けのうけが良く、客はひっきりなしに傍によっては何かを尋ねついでに記念写真を撮っている。
イギリスのチャールズ王子のような顔つきだがムスメは違うよと否定した。

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その後はボウ川から仰ぎ見る対岸のがけの上に聳えるフェアモント、バンフ、スプリングスという豪華ホテルの見学に行く。

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ローズマリーから、ラウンジから見るゴルフコースがすばらしいからと勧められたのであるが、駐車場から迷い、ホテルの棟もどこがどこか沢山有り、古城のように古い建物の目をつけ不審者に見られないように気を使いながら、ホテルの客室のベッドメーキングの人達に怪しまれないようにして大変だった。
結局ラウンジが見つからず、疲れただけでコーヒーラウンジに行くどころではなく
カナダを代表するリゾートホテルはセレブの利用する超高級ホテルでありどきどきしながらエレベーターを上がったり下がったりした我々は、問題外だ。
もう次はボウ川をはさんだ傍にあるカスケードガーデンに行こうと、超高級ホテルを後にした。
 
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色とりどりの花が咲き、広い庭園は体格の良い園芸師の女性が花の手入れをしていて、一見優雅な様に見えるが、体力勝負の仕事で、感心しながら朝作ったサンドウイッチを花一杯の庭で幸せな気分で食べた。
多分フエアモントホテルでコーヒーを飲んでいたら、落ち着かない気分で目一杯かっこつけて、このカスケードガーデンで食べたお昼より喉にとおらなかっただろう。



15時半、いよいよバンフの町で買い物だ。
これまではジャスパーでの買い物の機会があったが値段が高いので、バンフへ行ってからとムスメから諭されていた。
バンフは軽井沢のような町で端から端まで歩き、お土産を買い求め、楽しいわ楽しいわ。鍊鍊鍊
Rootsというカナダブランドのお店に入り、バッグコーナーで欲しいものが見つかった。
ムスメに今回お世話になったから、ムスメが持っているバッグとおそろいのお財布があり親子で持ったら記念になるねと店員に同じものを2つ求めたら無いという。
愛想のない受け答えで、買う気が無くなり、バンクーバーで買おうと半分がっかりしたり、半分やる気のない店員に腹を立て店を出た。
良く歩き回り、大体買い求め、UHに戻ったのが20時だった。
今夜はツアー客が昨夜の怒涛のように押し寄せることがなく、夕立もないし最後のバンフの夜は気持ちよく酔い、ムスメは先にベットに撃沈しハハは絵葉書を書き12時にベットで静かに寝た。




7月3日 7日目 バンフジョンストン渓谷 ミネワンカ湖 スチュワートキャニオン

2008年07月15日 22時25分04秒 |  日記
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今日から3日間、バンフ国立公園。
バンフはカナダで最初に国立公園に指定され、世界の観光者の憧れのルイーズ湖がその中心でアイスフイールドハイウエイにより北はジャスパーまで貫かれている。
ルイーズ湖の先あたりからハイウエイは徐々に高度を上げ、3,000㍍級の氷河や滝、湖、河が次々と姿を変え誠にダイナミックな景色であるためどきどきわくわくのドライブとなる。
これまでの旅は毎日毎日山歩きをして、へとへとになり眠る繰り返しで
初めにケンモアからルイーズ湖、モレイン湖のトレッキングをしたので
バンフに来たらゆっくりしようと決めた。
午前中はムスメがカナダの地元の銀行でこれまで使っていた預金関係の事務作業を行なう。
もうロンドンでの勤務者なのでカナダに預金通帳を持っていても意味がなく、良い機会なのでバンフの町の中を歩き、CIBC bankまで出かけた。日本の銀行のように物々しくなく、郵便局のような気楽さがある。

11時半ごろ用事は済みやはり観光地めぐりをして夕方ゆっくりと町の中をお店周りをしようと計画はあっさりと変更した。
いずれも町の北と南にそれぞれあるジョンストン渓谷とミネワンカ湖へ行き、どちらから先に行く?
ジョンストンしょうと12時45分に到着する。
そこからからジョンストン川沿いにこの河に良くぞ遊歩道を作ったと感心する文明の建築の恩恵を受けながらどんどん深さが増していく川沿いに二つの滝を目指しトレイルをひたすら歩く。
外国人は不思議だ。
険しい山道なのに赤ちゃん連れでしかもバギーで子犬も引き連れ、まさかこんなところはと思うような道を一生懸命昇り降りする。
そういえばエンジェル氷河の谷底の険しい道をバギーで赤ん坊を載せ
て歩いている夫婦もいた。
皆体力があるのだろう。

14時10分もとの駐車場へ到着し、今度は反対側のミネワンカ湖へ行かなくてはと欲張り出発した。
と暫くして、車が又何台か止まっている。
やっぱり!
エルクの群れが道を塞ぎ車から降りた人々が写真を撮っている。
皆笑顔だ。秊
エルクノ赤ちゃんなどは堂々と寝てしまっている。
のんびりしていられない、先を急がねば。

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バンフの町を通り越し20分もするとミネワンカ湖に到着。
ここでは泳いだりボートに乗ったり楽しんでいる人を見ながら湖の周りを歩く。
と、湖に流れていく渓谷があり15時30分から又もや冒険心から渓谷の奥には何があるかとトレイルを歩く。
どんどん高度も増し他には誰も行き違う人もなく我々の貸切道路だねとかなんとか言いながら歩くこと2時間。
湖付近の川と上流はこんなにも違う流れがあることを確かめてきた。
誰もいないので本当はこんなに広い場所で迷うことになりはしまいかと
半分焦っていたが・・・・。

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しかし一日に2回も山歩きをすると達成感、充実感は度を増しほとほと疲れたが、帰ることになった時間は夕方の6時近くだ。
バンフの街近くの道路で今度は熊か!と車を降りるとビッグホーンシープの群れに会う。
オスジカは随分と大きい。 
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UHに戻り、ログハウスで夕食を食べていると雷と大雨が降り出し、地ビールを飲み、シャワーを浴びた頃にはもう12時を過ぎていた。
今日も活動的な、思い出の詰った一日を過ごした。
健康で欲張りな親子の体力に感謝せねば。



7月2日 6日目 アサバスカ滝 コロンビア大氷原 バンフへ

2008年07月14日 23時21分57秒 |  日記
もう今日で旅行も真ん中の6日目となった。
英語の生活の中に飛び込んで楽しさよりストレスのほうが勝っていた。
ただ景色の壮大さに押されて英語に反応するダンボの耳が日が経つにつれねずみの耳になった。

そうなると今度は気持ちは逆転し無理なことはわかっているが帰りたくなくなった。。
大好きになったジャスパーの町からバンフへ戻らねばならない。
ジャスパーは小さなまとまった派手さは無い暮しやすい町だった。
3日間泊ったSEDOM INNは植物に囲まれ手入れが行き届き、フレンドリーな客達で楽しかった。
ここを拠点にして、ロッキーの名所へ行った。
スーパー、銀行、韓国料理店、お土産や、端から端まで歩き回り、ジャスパーの町が大好きになった。

又氷河の山々に囲まれたアイスフイールドハイウエイを数時間走りレイクルイーズも通過しバンフへ戻ることになる。
ロッキー国立公園のハイウエイは通行料が14,000円で1年間有効の通行券を買う。どこまで行ってもその券を見せれば良い。
日本の高速道路のように料金所毎に通行料を払うシステムは無い。
又渋滞は恐らく無い。平均120㌔くらいで走らねば疎まれる。
とてつもない広い場所を走り抜けるのだが、スピード感覚に慣れてしまう。
  
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9時にジャスパーを出発し、バンフへ向かう途中のコロンビア大氷原とアサバスカの滝によって行く。
サンワプタ川とアサバスカ川が合流しアサバスカ滝になるがその豪快な水量の多い滝は虹が出て数箇所からの地点での滝を見ることになる。
広いのでぐるっと廻っても時間がかかるがすぐ傍で見るとじっとして逆に引き込まれそうになる。恐さと興味と半々で滝のしぶきでびしょびしょに濡れながらそのスケールのすごいこと!さすがカナダではある。
ムスメは半年前まではナイアガラで働いていたので上には上があり、一緒に感動するには及ばない。
一人で感動しまくり、写真を撮りまくり、時間が来て次の目的地のコロンビア大氷原に向かう。


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アイスフイールドの最大観光地のコロンビア大氷原は総面積325平方キロメートルの巨大な氷河だ。駐車場からバスと雪上車で氷原まで行きそこで実際に氷河の上に立つ。氷原を展望台から見ると豆粒のように車が見える。巨大な雪上車で進むが一つの車輪が人間より遥かに大きい。
小さな木々が生えているが寒さの中で育たず5メートルもない木が樹齢300年とか。
氷河の上までたどり着き20分の見学時間を貰うが寒くて冷たくて10分といられずバスの中に退散する。
ここでは文明も人間の力も原子力もITも何の力も及ばずただははぁっと頭を下げ恐れ入るばかりで大自然の無限の力を思い知らされた。
しかし地球温暖化はここでも見ることになり300年で後退した氷河はまさに今もどんどん解けている。
300年でここまで解けたと言う地点は日本で言えば川中島の合戦時代あたりでこの広さが300年前は氷河であったのだと車で走ってみるがその解けるスピードは速くなって来ている。
北極もエベレストも、カナダもこんな広大な面積の氷が解けていく事実を見ると北海道のサミットも身近に感じる。

心が寒くなりながら氷河を遠く見渡しながらレストランで昼食を取った。
2時35分コロンビアを出発、アイスフイールドをひた走り、連なる氷河の山々とその流れ出た川が作ったエメラルド色の湖をあらためて感心しながら5時20分にバンフの町に到着した。
途中数箇所寄ったが朝の9時にジャスパーを出発し、5時過ぎにバンフへ着いたので一日かかる豪華極まる氷河見物ドライブであった。

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バンフではツリートップという針葉樹に囲まれた優しいローズマリーと言うオーナーの経営するB&Bに初めの1泊目を泊る。
部屋は広く大きなベッドと素敵な寝具と家具、今夜はゆっくりこのベッドで大の字になって寝るとしよう。
ああ幸せ。

夕食はバンフの町へ出かけ、何故か今度はあれこれお店の品定めを行なった末にタイ料理屋へ入り、スパイスの効いた料理を頂いた。
バンフは背後にカスケード山がそびえ、本格的な日本で言えば軽井沢のような観光の街だ。明日の食事の確保にスーパーへ出かけ毎晩の乾杯のビールを求めまだまだ明るい夜だが宿へ戻ったのは10時を廻っていた。









7月1日 5日目 ロブソン山 ウイスラートリム

2008年07月13日 22時49分40秒 |  日記
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本日はカナダデイ 全国民ナショナルホリデイのため1週間のお休みでどこにもカナダの国旗が目立つ。
今日の予定はナショナルデイに相応しくカナデイアンロッキーで一番高いロブソン山へのトレイルだ。
ジャスパーからイエローヘッドハイウエイを車で1時間。
マウントロブソンン州立公園の西側にそびえ標高3954㍍、富士山より高い。
車で走るり彩子が運転しているがゆらゆら揺れる。眠いね~と危うくなりいつもの10時過ぎの魔の時間になった。
やっぱ、寝よかっと車の中で15分、お昼寝をする。
連日のトレッキングと時差を押し抜けて動き回っているから、午前中に一度眠さに襲われる。
ロッキーはどこにも観光案内所があり、施設が綺麗でトレイルマップが備えられ、レクチャーも受けられる。
勿論英語が通じれば便利なことであるが・・・。
ムスメがコースを選択し説明を受け帰って来る。
有名なバーグ湖トレイルは22時間も登りテントを持って2日間もかかるコースのため初心者向けのキニー湖トレイルとした。
ホワイトホーンと言う美しい白い氷河がそびえるのを映し出すキニー湖が終点となる。
往復3時間コースで午前中で戻れるので、麓の橋から登り始めた。
今日はナショナルデイなのでリュックには小さなカナダの国旗と帽子にカナダのバッジ、ムスメは足にテンポラリータツウを貼って意気込み満々。
周囲は2日間のキャンプの人々が装備を確かめ背中の半分以上のリュックを背負っている。
皆たくましい。
気を引き締めて歩き出したが、常に傍には満々とした水が溢れるくらいの川が続き、それもトレイルに迫り、その激しい流れに道が侵食されいつかトレイルは水没するのではないかと思うくらいの半分恐ろしいコースである。
毎日山道を歩いているのでムスメも筋肉痛も失せて、しゃべりながら歩くが針葉樹林特有の香気に包まれ疲れもこれで半減するのではないかと常に思っていた。

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氷河から流れて来る川は雨では川の水量は増えず、雪解けで増えると言われ、時々道は川の水が溢れているのを爪先立って渡りながら帰り道が無くなっていたらどうしようなどと恐い思いをする。
4,000㍍もあるロブソン山が近づいてくるのを時々木々の合間から見ながら、お昼近くになりキニー湖に到着した。

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ホワイとホーンがキニー湖に映り恐いくらい美しい静かな景色でそこで昼食を食べる。いつものことながら食べ物を出すとどこからかリスが寄ってきてチョロチョロする。
の周りが白く縁取られ縞模様の背中がとてもかわいらしい。

天気が変わり出し、雨が降ると困るので帰り道は一目散に急いで降り、1時間で麓に着いた。麓はからりと晴れ、やはり高い山は天候が変わりやすいのだ。

15時にジャスパーに到着し、今度はジャスパーから近いウイスラーの山のトラムに出かける。
sedom innのはるかさんとそのお友達のまどかさんと一緒に4人でカナダデイなので記念にと言いながら標高2,500㍍の山を目指す。
ゴンドラは直角に近い角度で昇り、展望台からまたしても1キロのトレイルを歩き周囲360度が見えるウイスラーの頂上に立った。
高山植物が咲き、リスが横切り、険しい昇りだが景色にごまかされやっとのおもいで頂上に着いた。

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寒いわ寒いわ、と思っていたらいつの間にか黒い雲が広がり、雨が降りそうになる。
若者をせかし転がるように展望台まで戻ったら雨が降り始め、ゴンドラは嵐のため運転を中止にしますとなって乗客が溢れていた。
時間は夜の8時半。といっても11時まで明るいのだから夜という感じはまったく無いがまさか今夜中に帰れないことになったらどうしようと
段々あせり始めた。
山の頂上で見ていると周囲のどこで雨が降っているかが良くわかり、黒い雲の下が白く煙っているのが今土砂降りのはずだ。
やがて9時になり1号機から順に下り始めた。
私達は3号機だが途中で又ストップになり不安は増し記念すべきカナダデイは多分一生忘れないであろう。
やっと再開しゴンドラは降り始めたが途中でストップし宙吊りになったとき、乗客が面白い人たちが揃いオーマイゴッドとか無事降りたら預金通帳の暗証番号を教えてあげるとか様々なことを良い気分が和んだ。

帰宅して食事をし今日の1日のすさまじいことを話していると町では記念の花火が上がるから見に行かないかと誘われる。
家の傍でも見えるのでもうへとへとなので、寝る準備をして待つことにするが、何と花火が始まったのが夜中の11時半!
どこまでもおおらかな国である。旅先で花火を見ることになるとは思わなかったが、一日の締めくくりに花火の上がる空を見上げていたら、何とも幸せな気分になった。
今日も熟睡かな?





6月30日 4日目 ジャスパーからマリーン湖、エンジェル氷河

2008年07月12日 02時05分17秒 |  日記
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昨夜ジャスパーに到着後宿泊先のツーリストホーム(ジャスパーではB&Bはレストランでの営業を保護するため朝食を出すのを禁止しているためこのように呼ぶ)で数人の日本人女子に会った。
ここで働きながらWHをしている人、ビジネススクールに通うため働いている人、ジャスーパーが大好きで住み着いている人などであるが夕食をつくりながら色々話をした。ジャスパーでの観光のコースも早速レクチャーを受けた。
私達はラッキーで先週までこの地方は雨が続き、山も何も見えず寒かったそうだ。
さすがはハハは晴れ女ととムスメは褒めてくれた。
からりと晴れた青空に
今週の旅行を考えたら本当に幸運なことと心の奥で感謝したのである。

今日の観光コースは盛りだくさんでジャスパーに来たメインのコースのため早々と食事をする。たっぷりと朝から豪華な食事をたらふく食べ
8時45分に出発をした。
10分もすると広々とした大きな川に差し掛かる。アサバスカ川といい、近くの氷河から流れ落ちる滝が川をつくり平原のような広さになる。
そこで車が数台止まっているのに気が付いた。
カナダのハイウエイを走っていて気がついたのだが車の先には動物がいてそれを見物しているのだ。見物の先には中洲がありそこをビッグホーンシープと言う鹿の集団が川を渡ろうとしている。
まるで映画のシーンを観ているような夢のような景色である。
日本ではありえない景色だ。
写真を撮っていると先を急ぐムスメにせかされ、目的のマリーン湖へと向かった。

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途中で湖が出てきたが藍色の濃い周囲も氷河の山がそびえこれがインデイアンが魔法の山と呼ぶメディスン湖である。夏以降になると湖底から川に通ずる水路から水が出て行き川は干上がる。湖は消えて夏になると氷河が解けて湖は満水になる。
湖の色は水の温度により光との関係で色が様々な変わり方をする。
このメディスン湖は深々とした深い色の湖で広いこと延々と続く。
感心しているとその先にやがてマリーン湖が見えてきた。
この湖はカナダの写真に良く掲載される観光地でカナデイアンロッキーを代表する湖である。
湖の幅が22キロ、面積が2200ヘクタール、最大の深さ97メートルとぞっとする湖である。
これが見たくてジャスパーまで来たし、実際近くまで来たら、何と表現して良いか判らない。
周囲は白い氷河がそびえ深々とした水とそれを取り巻く針葉樹林とまさに写真そのものの景色がそこにある。
折角だからとムスメと相談し高いがクルーズでパンフレットに載るスピリットアイランドまで行こうとなった。
しかし乗船までまだ時間があり、1時間くらいならじっとしていられない親子なので、近いトレイルを歩こうと決め、地図で確かめ歩き出した。
歩き始めて30分位したところ、同じ道を歩いていた人々が誰もいなくなり心配になりはじめたムスメを騙し騙し大汗をかいてせっせと歩いた。
コースを外れたのではないかと盛んにムスメは言うが、ちゃんとスタート点にやがて戻り、さすがようちゃんとまた褒められた。
先日のモレイン湖での教訓であと少しと頂上近くで諦めず頑張ったお陰で最後まで行ったじゃないとここでも又それが生きていた。

我々親子は大体が歩くスピードが周囲の人たちに比べ速すぎて予定時間より早く到着してしまったのである。
勤勉な日本人は休みを碌に取らずせっせと振り返りもせずひたすら歩く。
12時から1時間半のクルーズで氷河湖の真ん中のスピリットアイランドに到着する。ガイドが乗客に国籍を尋ねるがアメリカ、ヨーロッパ、インド、様々な多国の観光客で賑やかである。

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エメラルド色の水にたたずむ静かな小島のアイランドはまさに絵葉書そのものでどこからのアングルでも美しい景色が撮れるが果たして綺麗な色が出ているか心配になった。
苦労してここまでたどり着いた日々を考えても来た甲斐は充分にあった。
時間はすばやく過ぎ去り、帰りたくないが又乗船して同じ景色が遠くに去り行くのを見ながら私の頭はエメラルド色に染まっているに違いないと真剣に思ったほどだった。

3時半過ぎ先ほどのメディスン湖の傍で車が渋滞した。
良く見れば車の傍にビッグホーンシープの集団が寄ってきて車を止めている。
窓の外には大きなオス鹿が寄ってきてミラーを舐めている。
これではまるでサファリパークではないか!
ジャスパー国立公園では野生の動物が沢山見れる機会があると聞くが今日は又その先で熊のカップルを2回見た。
しかも5メートル先で悠々と草を食べている。

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4時にエンジェル氷河に到着する。
天使が羽を広げた形に似ているので名前がついているが麓を延々切り開いた氷河の谷を歩き、絶壁を見上げた先に氷河がある。氷河からは解けた水が滝になり流れ落ち氷河湖を作り出している。
天然冷蔵庫のように寒いが、氷河が作り出した何万年もの断層もまじかに見られ人間の小ささを思い知る。

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帰り道もムスメとよくぞここまで歩いたと谷底を歩いている豆粒のように小さい人々の姿に莫大な広さの氷河に敬意を表したのだった。
6時にジャスパーへ戻って来た。
今日は水と川氷河の連続だったが、町に戻るとまだまだ日は高くまるで午後の1時か2時の明るさである。
夕食は韓国料理が食べたいとムスメは希望し何でカナダで?と思いつつ身体が欲求するキムチを食べ疲れを癒したのであった。




6月29日 3日目、ヨーホー国立公園からジャスパーへ

2008年07月10日 23時04分46秒 |  日記
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今朝も朝から真っ青に晴れ渡った空を見て、今日のスケジュールのハードなこと、そのために早起きしてレイクルィーズをざっと散歩して、ロッキーの西側にあるヨーホー国立公園へ出掛ける。
ヨーホーにはエメラルド湖とタカカウという氷河から落ちてくる落差400メートルの滝がある。
車でレイクルーズから27キロもの距離にあり、その名の通りエメラルド色の湖を見て驚いた。
現実にこのような色の湖があるのだ!
山の雪の白さと湖の色がマッチして表現しようも無い色を作り出している。

ヨーホー川から流れ落ちる滝は400メートルの落差でかなりの水量が落ち込んでいる様は豪快そのもの。
近づかなくても水しぶきを浴びてびしょびしょになるくらいの量の水が落ちてくる。

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往復の道はフイヨルドから流れる川があちこちに出てきてキッキングホース川とヨーホー川の合流する地点で両方の川の色の違いを見ては驚き
昼食を終えてタカカウ滝からジャスパーへ向けて出発した。
どの景色を見てもその場所を離れるのが勿体なく、しかも昼間が長いのでついのんびりしてしまうことになる。
アイスフイールドをひた走り、ジャスパーに着いたのは5時間後で、宿泊先のSELDOM INNに着いたのは19時を過ぎていた。
今日も昨日に引き続き良く歩き回った。
ムスメは昨日以来のトレッキングで筋肉痛が出ていたた・・・と言いながらぎこちない動きをしている。自分でも不審者の動きだと言いつつ今日も長い道のりを一日中運転をしてくれた。
有難う、ご苦労様でした。


6月28日 2日目 レイクルイーズからモレイン湖トレッキング

2008年07月10日 00時19分37秒 |  日記
 2日目、レイクルイーズに到着した。
レイクルイーズから近くのモレイン湖まで足を伸ばし、気軽な気持ちで山道を歩き始め、どこまで続くわからないが整備されたトレイルを懸命に歩き、最後は意地で終点に到着し景色を見ておののいた。
周りは360度、氷河を抱いた3,000メートルの山々だ。
初めの日から飛ばして山登りをしたが、何といっても達成感のほうが勝り帰りは良くこの道を登ってきたとムスメと自画自賛をしてはがくがくする膝でのぼりの半分の時間で降りてきたのである。

途中の山の中ではリスやマーモットが近くで姿を見せてとても慣れていて可愛い。高山植物も遅い夏だと言いながら沢山の種類の花が咲いている。
針葉樹はかぐわしい香りを放っている。
それに魅かれてどんどん歩いていったのかもしれない。

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日が長く、降りたモレイン湖はまだまだ快晴の真っ青の空のため、折角だからと冒険心でカヌーに乗った。
氷河湖だからエメラルド色の湖で、ここで転覆して死んだらなど不吉な思いもあったが、救命胴衣をつけひたすら親子で漕いだ。
見るとやるとは大違い。
恐ろしいほど美しい周囲の景色の中で船を漕ぐのは2度と出来ない経験になった。大満足し、日本人の習性で1時間の持ち時間を帰りは必死でまるでレースのように大汗をかき漕いで、船着場へ10分前に戻った。
どこを見渡しても我々のように時間どうりに律儀に戻っていくカップルは無く悠々と皆乗っているではないか。
いつも時間を守って仕事をしている親子はどこへ行ってもそれを守ってしまう。悲しいぃ・・・・。
トレッキングと夢中で漕いだカヌーでさぞかし明日以降筋肉痛がやってくるだろう。

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信じられないくらい綺麗な氷河湖を満喫し、達成感を上乗せして、モレイン湖を後にした。
泊りはレイクルイーズのすぐ近くのデアロッジ。温泉に入ろうなどといっていたが、いつの間にかベッドに転がったまま寝ていた。





6月27日 第1日目 バンクーバーからケンモアヘ

2008年07月10日 00時14分08秒 |  日記
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バンクーバーの空港でムスメと待ち合わせをした。
心細いだけの旅立ちだが行くしかない。
成田ではシカゴへ赴任した夫のもとへ行くヨメが健気にも早めに旅立ちの支度を終え成田まで来てくれて送ってくれた。
自分が出かけるのにいやはや、何だかしんみりして後ろ髪を引かれる思いで別れた。
バンクーバー行きの便は満席のため幸運なことにビジネスシートに変更になり、ゆったりとした時間を過ごし8時間半後に空港に着いた。
万事順調に行く読みのはずが、入国手続きで不法入国扱いを受け、入国管理事務所に連れて行かれ荷物の検査を受けた。
言葉は通じないやら、到着の待合で待っているムスメがどれほど心配しているかもう貧血起こしそう・・・・。
すったもんだの果ていきなりハンサムな係官からOKと言われ解放された。ドラマのようなことが現実に自分に降りかかるとは思わなかった。
ムスメと感激の出会いのはずが愚痴こぼしから始まった。
ムスメもアルジェからロンドン経由で22時間かけてカナダまでやってきておりへとへとになっていた。
お昼過ぎに国内線のエアーカナダに乗り継ぎ、カルガリー空港へ降りた。
それからレンタカーを借りたが、驚くほど大きい車が待っていて、一体誰が乗るのだ?10人も乗れるほどの巨大な車だ。
運よく丁度帰ってきた車に変更し全く知らないカルガリーの空港から市街地に向けてバンフへ向かうハイウエィに乗るため出発した。
ムスメの運転で、ナビを頼まれて地図を渡されたが、地理感も無い上に英語にめんくらい、文字を読むのにも精一杯なのに、ナビだと?

お腹が痛くなってくる。

カルガリーの町はでかい。おまけに東も西もわからない。
だのに何とか目的の道路に運よく乗っかって広い国道1号線のハイウエイを走っていた。
途中で天才だとか叫びながらのことだ。

カルガリーからバンフへ向かうがロッキーの山ははるか遠くで、飛行機の上から見た恐ろしいほどの山々はどこにも見えなくあそこまで行くには何時間かかる?
今日中に着くかしらと思うほど遠くに小さく見えるのである。
どこまでも続く平原をひたすら走り、車はトヨタのプリウスだから静かで
とても走りが良くどんどん山並みは近づいてくる。

やっぱりカナダよねと言うほどの景色が窓の外に近づき、これまでの苦労は薄れて来てわくわくしっ放しだ。
スイスのアイガーを見たがその100倍はある山々がずっと続き、ハイウエイの名前もアイスフイールドハイウエイといくらい3,000メートル級の雪山が延々と続き、中には氷河も滝も見える。
もう心臓を抜き取られたような気分で何時間もドライブを続け、宿泊地のケンモアに到着したのは夕方7時近くであった。

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ケンモアで有名な山はthree sistarsという特異な形の山である。
暫く見とれ写真を撮り美しい花の庭園を見て回る。
まだまだ日は高くスーパーへ買い物へ出かけ10時近く庭で夕食を取りながら今日の長かったアクシデント続きの日に乾杯をした。泊りはムスメがホテルよりカナダ人の生の生活を見せたいとCHIKADEE、PAINSというB&Bを予約してくれた。オーナーはフランス人のキャサリン夫妻。建物も庭園んも花と趣味のアンティークの調度類は上品なため息の出るようなたたずまいである。
夜はいつまでも日が強く11時ごろまで明るく、昼間なのに寝なくてはならないのかと思いながら明日からのスケジュールのために決心してベッドに入った。


カナダ旅行終わる

2008年07月09日 22時16分30秒 |  日記
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カナダの旅行が終わった。
6月27日から7月7日までの往復2日を入れて11日間であった。
旅行を決めた時はまだムスメもカナダにいたし、寒い冬の時期であった。息子夫婦も巻き込んでチケットの手配をしたり、わいわい騒ぎながらあらっぽいスケジュールを立てた。
まだまだだいぶ先のことであるので実感が出るまでは長い時間がかかり、その間ムスメはカナダからアルジェリアに勤務してしまった。
旅行の支度は前日になっても終わらず、そのくせ草むしりなどをしたり、部屋の掃除をしたりしていい加減にせいと自分に叱咤激励をした。
待っている間は長いものだが過ぎてみると早いものである。
すばらしい思い出は記憶が鮮明なうちに文章に残しておくべきと思い立った。
今日から一日分ずつ書き溜めていく。