意識とは、脳が神経組織等を通じて集めた情報を統合するため、自分の置かれた世界を理解するためのモデルを脳の中に構築したもの。人は、意識が継続していると思っているが、眠った段階で、一旦、死んでいるのかもわからない。
そうであるなら、AIが、将来に、人の意識のように、世界を理解するためにコンピーター上に認識モデルを構築することが可能であれば、AIにも意識が生じると言えるかもしれない。
したがって、死後の世界などを想定することは、幻想にすぎない。地獄も極楽もないし、輪廻転生・生まれ変わりなどあり得ない。神も存在しない。
キリスト教やイスラム教、大乗仏教、日本の神道などの宗教は、神の存在を想定して死後の救済を想定することにより安心感を与えている。しかし、釈迦の始めた本来の仏教は、生老病死による不安や苦痛を、ひたすらに修行し、自分の心の有り様を考察することによって解決しようとするもので、そういう意味では一般的な意味での宗教とは異なる。
本来の科学的思考とは、経験を通じて物事を確率的に理解するもので、反証可能性が基本であり、「完全に正しい」という考え方は取らない。