ORIZZONTE

君が僕を信じてる。

トリック

2006年05月17日 | 夏の匂い。(日記)
トリックの再放送をみた。


鬼束ちひろの曲が、いつも主題歌。

月光に流星群に私とワルツを。
どれも名曲だ。

つい懐かしくて、再放送で流れていた「私とワルツを」を
カラオケでセレクト。


月光とかに比べて認知度が低い気がするし、
自分もあまりよくは歌わないんだけど、今回歌ったら
…なんか、良さを再認識。

暗いんだけど、温かい。
あまりにも切ない、歌詞。

よく彼女の歌詞はわかりにくいとかいう人がいるが、
あたしはそうは思わない。


トリックのED画像もいいしね。

なんていうか、歌詞の感情の昂ぶりと、メロディがぴったりあう。
これは快感以外のなにものでもない。

一緒にいた人も、歌詞と音に見入っていた。


自分が感じたことのある何かにリンクして、なんともいえない気持ちになる。
だから歌は、リアルを帯びる。

優しいものは とても怖いから 
泣いてしまう 貴方は優しいから 
誰にも傷がつかないようにと ひとりでなんて踊らないで 
どうかあたしとワルツを
               

もうそろそろ口を閉じて 
分かり合えてるかどうかの答えは多分どこにも無い 
それなら身体をよせあうだけでも

このあたりの歌詞、やばいです。

その他の歌詞もメロディーも、どこにも無駄が無い。
完璧な曲です、はい。

…あくまであたし基準ですが。         


ぜひきいてみてください。


リアル

2006年05月16日 | 夏の匂い。(日記)
ある日あるとき、目覚めるの。

何かに。


あたしの琴線にふれる、やわらかい何かに。

それはきっと、いつもじゃないし絶対じゃないから。
あたしはいつもいつもさがしてる。


どんなに頑張っても、心だけは一人でつくるのは限界がある。
あたたかいけど悲しくて、いとおしいもの。

自分の基本を大きく変える、なにか。


求めることも必要だけど、求めた上でいつかそれに出会うのだろう。


でも今は、何も宿せないまま、少しだけひかる。

どうか、消えないで。


柴犬は地球を救う

2006年05月15日 | 夏の匂い。(日記)
っていうか、主にあたしを救ってるね。


ありがとう。
日本人でよかったと思う要因のひとつだわ~。(大げさ)


そんなわけで、ミツカンのCMのわんこにめろめろ中


だって、寝そべるんだよ!??

反則だっちゅーの。


プッシュトークの犬もいいしね。


柴犬の時代がキターーーーー!!


柴犬48とかいたら、あたし失神するわ・・・。


生でも、CMでも写真でも、かなり反応しちゃう
柴犬狂のあたしなのでした。


萌え~?って、こういう感じなのだろうか・・・。


いや、なんとなく。



アミービック

2006年05月14日 | 夏の匂い。(日記)
少しだけ、いいですか。


弱音を、吐いても。


仕事が、同期に比べて量もスピードもこなせなくて。
認められるラインまで、どうにもたどり着けない。

全力で、やっているのに。
届かない。
認めて、もらえない。

どこまでがんばれば、いいの・・・。
情けないけど、泣きそうになる。

ありがちな、悩みだけれど。
いろいろ、あって。

でも、周りの人にもなんだか頼れなくて。


みんな大変なんだからと、気を遣って。

無理して、気を張って。
妙に孤独で。

友達にすら、心から弱音を吐けなかった。


そのツケが、昨日ふいにきて。

食欲も、なくなって。
食べても、気持ち悪くて。

泣けてきて。


自分でも、よくわからないけど。

その時、やっと息ができたような気がした。


本当の意味で、リラックスして、力抜けていなかったんだなあと思った。

けど、昨日そうなれて、体はきつくなったのに
どこかホッとしてる。


その場所に巻き込んでしまって、ごめん。
甘えて、ごめん。


でも、救われたんだ。
確かに。


リセットして、また頑張りたいです。



スイートホリック

2006年05月13日 | 夏の匂い。(日記)
安倍なつみの歌にも、あるけれど。

いや、タイトルだけなんか目に付いて・・・。


ホリックの意味わかる?


まあ、たいていの女はスイートホリックだろう。

んでもって、みんな何かしらホリックなんだろう。



あたしも、ホリックだ。


あたしは、それがないと生きていけない。


たぶん。


ひみつあそび

2006年05月12日 | 春はあけぼの。(日記)
ゆっくりと、目を覚ます。


ホテルで一晩過ごすと、自己嫌悪に陥る。
嬉しそうな顔をみると、恋人を喜ばせたような気がした。

私が黙り込むと、静か。


あたしが本当のことばばかり言うと思う?
ときどき、無理矢理、無茶して、無理して。


あたしはあたしで、秘密の真実を持つ。

嘘から出た誠。

戸惑いながらもその手を握り返した。

         
あのときの約束が、今果たされようとしている。

             
君を、救いたい。
君を、守りたい。


やっぱり、このままじゃ無理。

だから、こうするの。


リトルマウスタイム

2006年05月11日 | 春はあけぼの。(日記)
そういえば、いつも決まってこのタイミングだ。

              
あるときは、夏祭り。
そして、何年か前は、車の中。

いつも、タバコの臭いがしていた。
コートはすぐにタバコくさくなった。


泣く場所を、さがしているといつもここにくる。
変なふうに泣く、あたし。


抱き締められてもあたしは ただ怯えるだけだった。
あの頃は、何も知らなかったから。
そばにいるくせに、甘えられない。


涙だけはとまらなかった。


あんたは、いつもそう。

正しいことを、静かに。あたしに告げる。
                  
不思議な安堵と苛立ちが、あたしを襲う。 
                
おまえは、おまえらしくいればいいって言って。


手繰りよせたいだけなのに。


タバコの煙と、細い体と、吐いた唾のあと。
それがあなたのすべて。


あたしのすべては、ここにはないよ。


なのに助けてほしいなんて、むしがよすぎる。


なりたいカタチ。

2006年05月10日 | 春はあけぼの。(日記)
あたしは、ビールをよく残してしまう。


最後まで、飲めない。                    


お弁当や掃除。

今日はあれやって、これやって。

毎日はしないけど、今日はやる。
明日はやんないかも。             


定期範囲内の地域より、定期範囲外でも近くの場所を好む。                   

あたしはあたしだけど、こっちへきて働きはじめてから、できたリズムがある。
変わらないルールもある。


なんだか、自分が違う生きものになったみたい。

必要なんだけど、どこかふわふわしてるような。
そんな気がする。


変わることは、エネルギーがいる。

新しいことは、わくわくするけど、動かなきゃ選ばなきゃ
実際にやらなきゃ、たいして意味もない。

継続は力になる。


ちょっとだけ感覚が麻痺していき、大変じゃない気がしてくる。


でもなんとか平気になるだけで、
足りなくても、完璧じゃなくてもすぎていく日々。


まだ違う。

       
あたしのリズム、変わってきたのか狂ってきたのか。            


求めるものは、やりすごす術のみ。

気持ちは、穏やかな方がいい。
わくわくできなくても、いい。


ただすすめれば、いい。


かざぐるま

2006年05月09日 | 春はあけぼの。(日記)
かざぐるまは、どうしてまわるんだろう。

子供のころは、それが不思議でしかたなかった。
規則的にまわるそれは、まるで魔法のようにみえた。


くるくるくる・・・


風がないと、まわれない。
まわらなくてもきれいだけど、本当はまわったほうがいい。
まわりたい。

風よふけ。

自分で息を吹きかけても、すぐに疲れてしまった。


風は、吹かないかもしれない。
でも、見ていてくれたらいいのにと思う。
何かを思って、みていてくれたらいいのにと思う。

風がふくことを、望むあたしを。


たとえあたしがそれに、気づかなくても。
完璧でなくても。


神様のボート

2006年05月07日 | 春はあけぼの。(日記)
って、小説を今読んでます。


江国香織。


ボートって、あまり乗ったことないけど。

どこかへ、向かうものでしょ?


会いたい人に会うまでは、このボートに揺られていく。

確か、そんなテーマだった気がする。


なるほどね。


連れてってほしいね。

いや、自分でもよくわからない場所へいくのかもね。


ゆらゆら、ゆらゆら。


どこかへ行きたい。


本当は、なにも持っていなかったのに。

手に入れてしまったから。


変わってしまった。


もともと、こんな世界だった。

なのに、どうして違うと思うんだろう。


ボートの旅は、ゆらめいて、ゆっくりと
どこかへ向かってく。



ジャズいぐねぇ?

2006年05月06日 | 春はあけぼの。(日記)
最近、ジャズを求める自分がいます。


あの独特の高揚感、かっこよさ・・・そして、艶っぽさ。
激しく燃え尽きるようなエネルギー。


ピアノとウッドベースを従えて、バーとかで歌うのが
実は夢だったりします。


かないそうで、かなわないところがミソです。


闇の現が、歌いたくてしかたないのだ!!


誰の曲かわかる人がいたら、うれしいなあ。
最近、この曲ばかりきいてます。


狂ってる。

迷いはない。


かっこいいね、うん。


禍夢(小説)

2006年05月05日 | 小説
朝日が少しだけ差し込んで、男の体を白く浮き上がらせている。


この男には、羞恥心というものがない。
あたしの前でも、平気で何も纏わずうろつく。

男はあたしに、もっと強くとかはやくとか要求する。
仕方なく手に、力を入れる。
甘い喘ぎ声をもらし、男はあたしの手のなかで力を抜いた。
手から伝わる男の体温は生温く、あたしを不快にさせた。

マンゾク?

あたしは、ぶっきらぼうに言う。

男は、おまえもうまくなったなあなんて的外れなことを、ささやく。

ばかばかしい。
あたしは、自分の手だけしか使っていないというのに。

気持ちいいのはあんただけ。

でも、それがあたしたちのルールだった。
最後までは、ゆるさない。
近くにいるけど、完璧には近寄らない。
あたしは、この男に、それをもとめている。

だからこいつは、あたしに完璧には手を出さない。
あたしは中途半端に、触れられるがままになっていた。

男を悦ばす術は、こいつに仕込まれた。
そいつはあたしに、寝る以外のすべてをさらけだしていた。


「おまえの欲しいものを、知ってるよ。」

男は言う。

そう、だからあたしは
あんたからそれをもらいたくないんだ。


あたしたちは、乾いている。

一人よりはマシというだけで、ここにいる。
心はここにない。

抱かれることは簡単だった。
でも、それをしたらもう手に入らない気がした。

男も、あたしと同じものを欲していた。


それを、手に入れたいから。



願掛けのように、あたしたちはその暗黙のルールを守った。



クリスマス、東京ドームのライトアップ。
オレンジ色の光の束、噴水。

なんであたしはこんなところにこいつときているんだ。
まるでデートだ。

噴水の水に手をやり、ぱちゃぱちゃと音をたてる。

あたしより年上のこいつは、わかったようなことをいう。

「おまえは、弱いのか強いのかわかんないね。」

あたしは、こうこたえる。

「別に、あんたといたいわけじゃないよ。」

答えになっていない。
でも強がりじゃない。

ただ、他人だけど少しは自分を知っているあんたの傍にいれば
ましな気がした。


つまりあたしは、弱い。


でも、ここ以外にいきたい場所ってのもよくわかんない。



本当は、知っているけど。


こいつも、それに気付いている。


あたしは、わざとはしゃいで言った。

「いい雰囲気ですねえ。」
「あたしたち、ラブラブにみえるかな?」

そいつは、言った。

「さあね。」


水面が、オレンジ色の光を吸って、揺れていた。



あたしは結局、そいつとは二ヵ月ほどで終わった。

あたしが、そいつから離れたのだ。



その理由は…。               




夢はそこで覚めた。


昔の、夢。
なんて、まがつ夢だろう。

あたしは、奴を救おうとはしなかった。

そんな自分は、なんてちっぽけなんだろう。
今でもそれはかわらない。

奴はあたしを救おうとしてたんだろうか。


あなたとあたしが欲しかったものは、ひどく似ていた。
でも、それだけだった。


やっぱり、違ったんだ。