映画「舟を編む」が今夜早くも放送されます。
原作は三浦しをんさん。好きな作家なんですけど、まだこの作品は未読でした。
できれば先に読んでおきたかった。気になる作品は映像より先に本で読むのが私のルールなのですが、でも今日は映画を観たい気分なのでルールをやぶってしまおうと思います。
”映画は原作を超えられない”このことは良く言われていて、私もそう思うひとりです。
小説を読んでいる時はある意味想像の世界にいます。読み手は小説家がつむぎだした言葉を材料にして頭の中に登場人物像を作り、場面の奥行や臨場感を感じ取ります。
映像化されたものが想像の世界とのギャップが大きいほど「つまらない」と感じてしまうのかも知れません。
内容が薄っぺらくてキャストが話題のイケメン俳優ばかり取り揃えられてしまうと、もう観られないですよね。
でもこの前ある映画を観て少し考えが変わりました。
東野圭吾さん原作の「手紙」2006年の映画です。この映画を観て少しだけ邦画を見直しました。
切なくて一見地味なストーリーを忠実に再現し、まるで物語を読み進めるように見せる監督の力は素晴らしい。またなによりキャストの山田孝之さんと玉山鉄二さんは「手紙」の世界観を見事に表現し、観る人を感動させる素晴らしい演技でした。
「原作は読んだけど映画は観てない」という人もご覧になられては?結構観れますよ。