スーパーで商品を選ぶ時、その食品に含まれる添加物や生産地などの情報表示にきちんと目を通す人は多いと思う。今の世の中自分や家族の口に入る物の安全性について敏感にならざるを得ない。
そんな中、食品の情報表示が正直すぎるスーパーマーケットが一部で話題になっていた。写真を見るとカリフォルニア産のレモンに「防かび剤使用」と書かれていて、おまけに「安くて不安」とまで書いてある。ここまで言われると確かに不安になるので誰も買わなくなってしまうのではないかと店の経営を心配してしまう。しかしここまで正直に表示してくれると逆にここのスーパーなら安心な買い物が出来ると思ってしまう。
続いて記載されているTBZ、イマザリル使用とあるが、これらは防かび剤の種類の事。TBZ、イマザリルはポストハーベスト農薬というものである。そしてポストハーベストとは収穫後に農薬を用いる事をいう。
レモンやオレンジなどは9割が輸入産である。数週間にも及ぶ船旅で輸送途中のかびや腐敗を防ぐ為にTBZやイマザリルなどの農薬を振りかけるのだ。残留農薬どころの騒ぎではない。それらを摂取することは人体に深刻な被害を及ぼすことは言うまでも無く、TBZは染色体異常、催奇形性。イマザリルは発がん性、腎臓・肝臓障害の危険性がある。
(催奇形性:催奇形性とは、妊娠中の女性が薬物を服用したときに胎児に奇形が起こる危険性のこと。胎児の奇形予防には積極的な葉酸の摂取が推奨されている。アメリカ人女性は葉酸を摂るためにグレープフルーツを良く食べると聞く。だがこれでは本末転倒だ。)
これらの危険な果物が日本中に入ってきた経緯は、やはり政治的な理由がある。1970年頃よりアメリカからオレンジ輸入枠拡大の要請が強まり、自動車や電化製品の輸出と引き換えに、日本人の健康をアメリカに引き渡したのである。
1975年、農林省(当時の)がアメリカからのかんきつ類を検査したところ、基準値を多きく上回る防かび剤が検出された。当時の日本はこれを食品添加物と認めておらず、厚労省はやむを得ず山積みにされていたかんきつ類を海に投棄した。この処置に激怒したアメリカ政府やマスコミは「日本は太平洋をトムコリンズ(レモン入りのカクテル)にした」などと新聞に大きく掲載して非難した。
その後、大統領までもが来日して貿易に関する圧力がかけられ、ポストハーベストの認可を迫った。そこからなし崩し的に○ンキストのオレンジ、レモン、グレープフルーツが日本になだれ込んだ。そういえば昔は○ンキストのCMをバンバン流していたが、それによって健康的で爽やかな印象が完全に刷り込まれてしまった。
【輸入作物の農薬残留度ベスト10】
1位 レモン
2位 小麦
3位 オレンジ
4位 グレープフルーツ
5位 バナナ
6位 イチゴ
7位 冷凍ジャガイモ
8位 オクラ
9位 キウイ
10位 冷凍枝豆
ちなみに、オレンジなどは皮を剥いた果肉は安心か?と疑問が湧いてくるが、農薬は果肉にまで移行していたという。皮ごと絞って作るジュースなどもってのほかということだ。
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