『趣味の整体』

NO 整体 NO LIFE
東京羽村市にある整体院「緑ヶ丘カイロプラクティック」の院長日記

触覚 ~失われつつある感覚~

2009-07-07 | 整体な話
視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚。『五感』という体性感覚がある。

解剖学者養老孟司氏曰く、触覚は五感の中で我々現代人が失われつつある(鈍感)感覚なのだそうだ。

手技療法家である我々からすれば、触覚が失われかけているなどと、にわかに信じられない話に聞こえるが事実そうらしい。

その背景には小家族化や他者とのコミュニケーション低下、生まれ育った環境に自然が少ない。といった理由が考えられるそうだ。

私が子供の頃は森の中で虫を捕まえたり、田んぼでザリガニやカエルを捕ったりして泥だらけになって遊んだものだ。

手にとった虫や足の裏に感じる泥の感触、草花の匂いや蝉の鳴き声。友達との取っ組み合いのケンカ。
こうして振り返ってみると子供の頃は五感をフル活動させて遊んだものだ。

要は色んなものに触れて感覚を養えば良いのだ。

そういえば、以前に学んだ整体勉強会でこんな練習をしたことがある。3、4人づつのグループになって、その中の1人は目を閉じる。そして他の人は順番に目を閉じた人に触れていく。目を閉じている人は誰が何番目に触れたか分からない。ただ他の人の手との違いや触れられた時の印象など感想を述べる。というものである。

あと動物と触れ合うことは触覚を鍛えることにも脳にとっても良いらしい。
よくドッグセラピーがある種の病や精神面に有効と言われているが、あれは動物と接することでストレスを軽減させる脳内物質が分泌されるからなのだそうだ。


愛猫家である養老氏は猫とコミュニケーションをとることで幸福感を感じ、活力を得られるとるという。また、猫との触れ合いや行動を観察する中で「気づき」も多いそうである。



今日は五節句のうちのひとつ七夕。
諸説あるが、もともとは技芸上達を祈る祭りとして平安時代に定着したそうだ。

さて、私も触覚にさらに磨きをかけるべく、一瞬を大切にして精進して参ります。





羽村市の整体/緑ヶ丘カイロプラクティック