日帰り手術後、主治医から「手術翌日から働けますよ」とか「休まなくて大丈夫」とか「重たい物でも何でも持って大丈夫」とか「どんどん動いて」とか言われまくった私は、当時、かなり意固地になっていました。
休まず働きます。はい。働けば良いんでしょう?!働きますよぉ、バリバリと。
まぁ確かに、乳房の痛みや違和感以外は異常無いわけだから。動けちゃうから、働けちゃうから…と、もう、意固地全開。
私が乳がんの手術を受けたと知っている職場の同僚は「家事育児は休めないんだから、仕事は休みなよ、手術直後くらいは」と言ってくれました。
「普通なら入院して手術するんだから。日帰りなんて逆に大変なんだから」とか「1歳児の子育ては体力要るんだから、ちゃんと休んだ方が良いよ」とか…みんな、ありがとう。本当に感謝です。
せっかく心配して言ってくれてたのに、その時に休まなかったバカな私。
その時の私は、主治医の言う通り休まず働くことで“乳がんからの完全復活!”と周りに思って欲しかったのかもしれません。
自分でも“乳がん克服!”って思いたかったのだとも。
2月の手術から意固地になって休まず突っ走った結果、1ヶ月余後には随分と鬱っぽくなっていました。←自分では最初、気がつかなかったけれど。
今、当時を振り返ってみて、術後の2月~3月で休んでおけば経過がもう少し良かったんじゃないかと思います。あぁ、後悔先に立たず(泣)
4月には、カラダが怠くて疲れているのに眠れない。やっと寝付いても毎日 早朝覚醒。家ではイライラして暗い顔して泣いてばかり。
でも、仕事は休まない。
結果、仕事もミスが増える。記憶に自信がなくなる。
自分でも「ツラいなぁ」と思い始め、主治医に「精神科を受診したい」と希望。すると「皆さん、そんな感じだから。精神科受診は要らないんじゃない?」と主治医。
うっそ~ん!
このC総合病院には病棟付きの立派な精神科があって“リエゾンもやっています。緩和ケアチームに精神科医師が入っています”ってPRしてるんだから、そこに回してよ!がん拠点病院でしょ?!…と思うけど、主治医に言えるわけもなく。。
C総合病院内の精神科じゃない、他の精神科クリニックに行くだけの気力も無いし。
「精神科受診は要らない」と言われてからも ますます鬱になる私を心配して、夫が次の受診に付き添ってくれることに。次回予約まで待てない…と、予約を早めました。
夫も同席しての診察で主治医は「もう精神科は行ってるんだっけ?」と。そして、「まだ受診してないなら急いで精神科受診して」って…先生、前回と言ってること、真逆じゃん(泣)
C総合病院内の精神科の予約を取り、「結果を教えてください」と主治医。
数日後、精神科の初診日。
この日も夫が付き添ってくれました。
最初は若い研修医らしき医師が、鬱病を診断するマニュアルに沿って質問してきました。
たくさんの質問がある中、「あなたは自分が命に関わるような重たい病気を持っているんじゃないかと不安になることはありますか?」という質問を、研修医らしき医師は大真面目に私に投げかけました。
もしもし、研修医。私にケンカ売ってる?
それとも、漫才で言うところの“ボケ”をかましてくれてるのかしら?
私、乳がんの診断受けて手術してから、この精神科に来てるんですけど(怒)
どうして、このレベルの研修医だけでインテーク取らせるのかなぁ?
なんて思いもあったけれど、突っ込み返す気力があるはずも無く、淡々と質問に答え続ける私。
しばらくして、女医さん登場。
精神科の指定医の資格を持っている女医さんに「子ども達のためにも自殺はしないって自分で決めているけれど、もしかしたら…とも自分で思う」と、溢れる涙を止められないまま今の状態を説明する私。
それを聞いた女医さん、「鬱病ですね。今すぐ入院が必要です。お仕事も今日から即、休んでください」と。
え?入院??乳がんの手術でも入院しなかったのに…入院なんて、イヤだぁ!
すると、あら不思議。祈りが天に届いたのか?!次の瞬間、「今すぐ入院して欲しいんだけどベッドが空いてないの。今日はクスリを出しますから、それを服んで家で休んでいてくださいね。鬱病には休息が必要ですから」と女医さん。
本当は もっと細かいやりとりが有ったような気がするけれど、この時の事は これ以上思い出せません。
後日、お仕事を1ヶ月ほど休ませていただき、何度か精神科を受診して、出た確定診断が『ホルモン剤の副作用による強度の鬱状態』でした。
「この診断が出た以上、このままタモキシフェンを続けるわけにはいかない」と乳がんを診てくれている外科の主治医。と言いながらも「2ヶ月くらいタモキシフェンを中止して鬱状態が良くなったら、タモキシフェン再開しましょう」とも主治医は言う。
鬱のアタマでは何だかよく分からなかったけれど、とにかくタモキシフェンを中止しました。
2ヶ月間のタモキシフェン中止で、確かに鬱状態は劇的に改善!
主治医は「タモキシフェン、再開しましょう」と嬉しそう。
ところが、タモキシフェン再開して2週間後くらいから、凄いスピードで再び鬱状態が悪化。
自分としては「本当にタモキシフェンの副作用で鬱になったんだなぁ」と実感。
主治医は残念そうに「ホルモン剤、中止しましょう。続けられないね」と私に告げました。
ホルモン剤を服まなくなったら、どんな治療になるんだろう?
抗がん剤治療になるのかな?
私には、ここから先の展開は全く予想できずにいました。
さてさて、続きは また次回。
読んでいただきありがとうございます。
毎日バタバタでリコメできません。すみません。
休まず働きます。はい。働けば良いんでしょう?!働きますよぉ、バリバリと。
まぁ確かに、乳房の痛みや違和感以外は異常無いわけだから。動けちゃうから、働けちゃうから…と、もう、意固地全開。
私が乳がんの手術を受けたと知っている職場の同僚は「家事育児は休めないんだから、仕事は休みなよ、手術直後くらいは」と言ってくれました。
「普通なら入院して手術するんだから。日帰りなんて逆に大変なんだから」とか「1歳児の子育ては体力要るんだから、ちゃんと休んだ方が良いよ」とか…みんな、ありがとう。本当に感謝です。
せっかく心配して言ってくれてたのに、その時に休まなかったバカな私。
その時の私は、主治医の言う通り休まず働くことで“乳がんからの完全復活!”と周りに思って欲しかったのかもしれません。
自分でも“乳がん克服!”って思いたかったのだとも。
2月の手術から意固地になって休まず突っ走った結果、1ヶ月余後には随分と鬱っぽくなっていました。←自分では最初、気がつかなかったけれど。
今、当時を振り返ってみて、術後の2月~3月で休んでおけば経過がもう少し良かったんじゃないかと思います。あぁ、後悔先に立たず(泣)
4月には、カラダが怠くて疲れているのに眠れない。やっと寝付いても毎日 早朝覚醒。家ではイライラして暗い顔して泣いてばかり。
でも、仕事は休まない。
結果、仕事もミスが増える。記憶に自信がなくなる。
自分でも「ツラいなぁ」と思い始め、主治医に「精神科を受診したい」と希望。すると「皆さん、そんな感じだから。精神科受診は要らないんじゃない?」と主治医。
うっそ~ん!
このC総合病院には病棟付きの立派な精神科があって“リエゾンもやっています。緩和ケアチームに精神科医師が入っています”ってPRしてるんだから、そこに回してよ!がん拠点病院でしょ?!…と思うけど、主治医に言えるわけもなく。。
C総合病院内の精神科じゃない、他の精神科クリニックに行くだけの気力も無いし。
「精神科受診は要らない」と言われてからも ますます鬱になる私を心配して、夫が次の受診に付き添ってくれることに。次回予約まで待てない…と、予約を早めました。
夫も同席しての診察で主治医は「もう精神科は行ってるんだっけ?」と。そして、「まだ受診してないなら急いで精神科受診して」って…先生、前回と言ってること、真逆じゃん(泣)
C総合病院内の精神科の予約を取り、「結果を教えてください」と主治医。
数日後、精神科の初診日。
この日も夫が付き添ってくれました。
最初は若い研修医らしき医師が、鬱病を診断するマニュアルに沿って質問してきました。
たくさんの質問がある中、「あなたは自分が命に関わるような重たい病気を持っているんじゃないかと不安になることはありますか?」という質問を、研修医らしき医師は大真面目に私に投げかけました。
もしもし、研修医。私にケンカ売ってる?
それとも、漫才で言うところの“ボケ”をかましてくれてるのかしら?
私、乳がんの診断受けて手術してから、この精神科に来てるんですけど(怒)
どうして、このレベルの研修医だけでインテーク取らせるのかなぁ?
なんて思いもあったけれど、突っ込み返す気力があるはずも無く、淡々と質問に答え続ける私。
しばらくして、女医さん登場。
精神科の指定医の資格を持っている女医さんに「子ども達のためにも自殺はしないって自分で決めているけれど、もしかしたら…とも自分で思う」と、溢れる涙を止められないまま今の状態を説明する私。
それを聞いた女医さん、「鬱病ですね。今すぐ入院が必要です。お仕事も今日から即、休んでください」と。
え?入院??乳がんの手術でも入院しなかったのに…入院なんて、イヤだぁ!
すると、あら不思議。祈りが天に届いたのか?!次の瞬間、「今すぐ入院して欲しいんだけどベッドが空いてないの。今日はクスリを出しますから、それを服んで家で休んでいてくださいね。鬱病には休息が必要ですから」と女医さん。
本当は もっと細かいやりとりが有ったような気がするけれど、この時の事は これ以上思い出せません。
後日、お仕事を1ヶ月ほど休ませていただき、何度か精神科を受診して、出た確定診断が『ホルモン剤の副作用による強度の鬱状態』でした。
「この診断が出た以上、このままタモキシフェンを続けるわけにはいかない」と乳がんを診てくれている外科の主治医。と言いながらも「2ヶ月くらいタモキシフェンを中止して鬱状態が良くなったら、タモキシフェン再開しましょう」とも主治医は言う。
鬱のアタマでは何だかよく分からなかったけれど、とにかくタモキシフェンを中止しました。
2ヶ月間のタモキシフェン中止で、確かに鬱状態は劇的に改善!
主治医は「タモキシフェン、再開しましょう」と嬉しそう。
ところが、タモキシフェン再開して2週間後くらいから、凄いスピードで再び鬱状態が悪化。
自分としては「本当にタモキシフェンの副作用で鬱になったんだなぁ」と実感。
主治医は残念そうに「ホルモン剤、中止しましょう。続けられないね」と私に告げました。
ホルモン剤を服まなくなったら、どんな治療になるんだろう?
抗がん剤治療になるのかな?
私には、ここから先の展開は全く予想できずにいました。
さてさて、続きは また次回。
読んでいただきありがとうございます。
毎日バタバタでリコメできません。すみません。
癌内科の先生に相談したら、「タモキシフェン副作用の良い薬があるから」と、すぐに処方してくださり服用を続けています。それ以来鬱は全くありません。入院もしていません。
多分違いは、私はアメリカの病院に通っていることでしょうか。
のぴりぃです。
治療法は これから決まるのですね。
あけみさんに合った、効果があって副作用が少ない治療でありますように。
応援しています!
最近、タモキシフェンの副作用がつらく、他にもそうゆう人がいるのかな、と調べてこちらに来ました。顔も見えませんが、少しだけ、気を持ち直しました。今度の受診時には、漢方薬を出してもらえないか、相談したいと思っています。