そして、多発骨転移

乳がん～骨転移の経過に戻ります。

右乳房温存手術から1年4ヶ月、疲労倦怠感が溜まり、ツラい毎日を送っていました。

「更年期障害かしら？」
「ストレスかしら？」
「もしかして、鬱状態の再燃による身体症状？！」
治らない体調不良の原因を自分なりに考えながらも、仕事に家事に育児にと、バタバタ慌ただしい毎日。

6月下旬、背中が痛くなりました。
一週間経っても10日経っても背中の痛みは治らず、かえって悪化してる感じ。

マッサージに行ったりストレッチしてみたり。
乳がんの手術をする前は、マッサージで肩や背中の凝りが軽くなっていたのに、今回は全然よくならない(泣)
仕事を続けるために、市販の鎮痛剤をたくさん服んで通勤する日々。

家に帰ると同時に寝たきり…そんな日が一週間以上続き、嫌な予感がしてきたある日、急いで予約して主治医を受診。夫も付いてきてくれました。

背中が痛い。時々は脇から胸までも痛くなる、と訴える私。
でも主治医は「転移の痛みは動かないから、転移じゃないね」と言って、それで終わり。検査も何も無し。

それからも痛みは続き、市販の鎮痛剤の量を増やしても効かなくなってきました。
それでも「転移の痛みではない」と主治医が言うのだからと、痛みをガマンし続け、仕事に育児に動き続けました。

そして7月下旬、子ども達と行ったNHKスタジオパークからの帰り道。
人混みの中でチビを抱き上げた瞬間、腰にピキピキッと違和感。
そこからは帰る道々も帰宅後も腰の痛みは増すばかり。
寝ても起きても痛い。
一度寝たら(横になったら)、激痛で起き上がれない！寝返りも打てない。

今まで腰痛に悩まされたことの無い私は「これが噂のギックリ腰かも」と思い、翌日、近所の整形外科へ。ギックリ腰だと言われ、セレコックスを処方されました。
「一週間もすれば痛みも軽くなって仕事にも行けますよ」と整形外科の医師。

腰はギックリ腰だけど、背中も痛い。整形外科の医師に背中の痛みを訊いてみたが「腰をかばって動くから凝ってるんじゃない？」と。
そうなのかなぁ？

どうしても背中の痛みが気になるので、ダメ元で 今度は近所の内科を受診。
小児科の医師でもあるその先生は、10年以上前から我が家の家族全員を診てくれています。

「Ｃ総合病院の主治医に、ちゃんと検査してもらわなきゃ。私が“検査してくれ”って書くから、それ持って主治医のところに行くんだよ。頑張って」と先生。
先生、ありがとう。

内科の先生からの診療情報提供書を持ち、いざ、Ｃ総合病院の外科の主治医の診察へ。今回も心配して夫が付いてきてくれます。

「背中、痛いんです。ギックリ腰にもなってますけど」と私が言うと、電子カルテの画面で、内科の先生からの診療情報提供書を見る主治医。
「検査しましょう」主治医は あっさり、私に言いました。

骨シンチかPETか？と訊かれ、「PETを」と選んだ私。

主治医は「あ～、PETはウチの病院では出来ないから、紹介状書きますから。今、予約も取りますよ」と。

最初からPETはウチじゃできないよ…って教えて欲しい。そうしたらＣ総合病院で撮れる骨シンチにしたのに。
PETは、所沢か清瀬か武蔵村山かと言われ。
あのー、もっと近くにありませんか？せめて、新宿とか…？
「四谷に あります。じゃあ、予約取りましょう」って、主治医ぃ～っ！
私の返事も聞かず、PETの予約を取る主治医。

8月中旬の夏休み時期ド真ん中に、治らないギックリ腰と戦いながら、PETを撮りに行きました。

そして、8月下旬。PET検査の結果を訊くために主治医を受診。
夫と一緒に診察室に入ると、主治医が私の顔を見て「まだ腰は痛い？」と きいてきました。

主治医、今まで私の顔なんて見たことないのに。
顔見て、その上、ギックリ腰の痛みまで心配してくれるなんて、珍しいこともあるもんだなぁ。
のんきに、そんなことを思っていた私に、主治医は言いました。

「転移、してるんですよ。肋骨と腰と。少なくとも2カ所」

さてさて、続きは次回。

読んでいただき、ありがとうございます。