娘へ(母より)

2013-07-29 23:12:18 | 日記
暑いです。蒸し暑いのでしょうね。ホント、疲れます。数日前、珍しく娘が私に、饒舌で話しかけてきました。「犬を飼いたい。マメ柴がいいな。一緒に寝たい。」と。「ウチは犬を室内で飼えないよ。第一、だれが世話をするの?」「ダメ!!」と私は答えました。娘が言います。「だって、安くしてくれるって。」結局、またいつものように、娘が「いいもん。家を出て一人で暮らすようになれば、犬を飼うものね。」と言って、一件落着。やれやれ、またか、というわけで、私(母)はほっとした。でもね、この間の「犬を飼いたい」には、母は少し、心が震えています。だって、あなた(娘)は言った。「だって、(犬)安くしてくれるって、ちょっと爪がないのとか…を。」と。言葉に出さなかったけど、母はうろたえた。そして、娘に聞きたかった。「あなたは、初めて自分の犬を飼うのに、元気で一番かわいい犬を選ばなくてもよいのか?」と。きっと、縁あって一緒に暮らし始めたら、その犬が一番愛しくなるに違いない。けれども、本当にあなたは、あなたの犬を選ぶとき、売れ残ってしまうその犬を、一番先に選んでやることができるのですか?何も考えていないあなたの言葉ですか?それとも、母は、こころ優しい娘を持ったのですか?もし、こころ優しい娘なら、どうかこの優しいこころを失うことなく、生きて欲しい。そう願います。でも、母はあなたの優しさがあなたを不幸にしないかと、愚かな心配をしています。