夏、セミの幼虫見つけた

2013-07-18 23:37:59 | 日記
今日は、夕方19時過ぎ、いいもの見つけたよ。桜の木の下、やっとやっとと、セミの幼虫が歩いていたのを見つけた。思わず、手のひらを出すと、ちょっと頭を傾げたような気がしたが、私の手のひらに上がってきた、のっちのっち。間近に見ると、かすかに目の上の方が土で汚れている。時間から考えると、土から出てきたところなのでしょう、ゴメンね。見つけちゃった。家にこの幼虫を連れて帰りたかったけれど、入れて買える箱がない。ポロシャツにつかまってもらおうか、とも思ったが、自転車なので、落ちたら大変。しばらく、セミの幼虫がポロシャツをつかまり上がっていくのを見たが、そう、変身となればここではマズい。樹の幹に掴まらせてやった。子どもが小さな頃、ひと夏のこと、近くの神社で、セミの幼虫を捕まえ(今みたいに、拾って)、家でセミの幼虫がセミになるのを、見た。私にとっては、それが初めてのことだった。目の前で生まれた(からから出てきた)セミは、神秘的な美しいホワイトの入ったグリーンだった。これが新しい「命」かとも思った。親子でただ観る、華麗なショーだった。すっかり、親子ともこのショーに魅せられ、 3、4回観た頃だった。その夜のセミはどうしても、からから出られなかった。朝になっても、美しい生まれたセミはそこにはいなかった。それをどうしたのだろう?思い出せない。でも、私はその時、命の生まれるその時、その何ものも決して冒してならないもの(命)を見て楽しんではいけなかったのだと思った。私がいけないことをしたので、このセミは(セミとして)生まれ、鳴くことがなかったのだと思った。私が罪なことをしたので、この命が消えたと思った。子どもは何を思ったかわからない。しかし、私はその時、子どもに伝えたかった。(あなたは)『生まれた』、そのこと自体を感謝して、生きて欲しい」と。