1031ビジネス・コンサルティング

経営コンサルタントの目で、日々の出来事から、参考になるキーワードを取り上げて、解説したり、情報発信をします。

Well Being

2021-09-22 08:54:21 | 独り言
スマートシティ構想に興味があり、地方創生の中で自動運搬ロボットの活用を提案しながら、発展的にスマートシティへの連動を考えたことがありますが、日経新聞で最近アフターコロナを意識してか、よく取り上げられるようになってきました。
その中で非常に興味を持ったのが、「Well Being]の考え方です。
スマートシティの最終目的は実はWell Being(市民の幸福感)の向上ではないかというものです。
スマートシティは人間中心主義を明確に訴え、市民の視点から暮らしやすさ・幸福感を追及するもので、市民一人一人に寄り添ったサービスの提供を通じてWell Being(市民の幸福感)の向上を図ることを目的の一つとしているというものです。
単にデジタル化や利便性の追求、街の発展のためのものではない点に共感を覚えるとともに、シティに住まない町や村の住民のWell Beingとは何かを思うと、どこまで人間中心主義を進めてくれるのかふと立ち止まって考えてしまいます。
コロナ禍で困っている人は飲食業や観光業などに従事する人達だけではなく、いろいろなところに存在しています。
年齢に関係なく、住む場所に関係なく、コロナがもたらした影響は世界的な広がりをもたらしています。
更には自然災害や中国バブルの影響など、先行き不安をもたらす要因のなんと多いことでしょうか。
そんな中でWell Beingの響きが重さを増すとともに、スマートシティとの関連にふと違和感かじるのはなぜだろうと思った次第です。
小生のような高齢者に今更幸福指標などと言われても、自分主体の街づくりといわれても、その通りなのに自分にはなぜか当てはまらないのではと思ってしまうのです。
不便が幸せではないけれど、便利も本当に幸せなのかと、思ったりします。
遠く街から離れた村に近いところで、若い方はリモートワークで仕事や余暇を楽しめても、少しの農作業と横になって時間をつぶす日々、TV番組でよく見るぽつんと一軒家のなんと多いことか。
取材される人たちは意外と元気に毎日を送っているように見えても、そのたくましいほどの日々の暮らし方、過ごしてきた人生、そこに理由もなく日々を過ごす住人もいることを忘れないでほしいと思ったりします。
さしたる目的もなく過ごしてきた人生を別に悔やむでもなく、その日その日を自分なりに楽しみ、でも何か物足りなさも感じ、たまに会う人との会話を楽しみ、自由に暮らす日々、のんびりと過ぎていく時間、そうした生き方とスマートシティ構想のギャップ。
北欧の人たちの生き方と違い、自然に与えられたこの瞬間を毎日過ごしながら、なんとなく幸せ感を感じる、そんな過ごし方とWell Beingという言葉の違い。
仕事を離れた時と、仕事をしているときの気持ちの違い。
遠く離れた今はなくなった実家の墓参りのたびに、都会から離れて生活する村のそれも人里離れたようなところで過ごす人たちの生きざまを見るたびに、かっこいい言葉よりも、今の幸せ感をどのようにそうした人たちに感じてもらえたら喜んでもらえるのか、彼岸花を見ながらふとそうした人たちのWell Beingとは何かと思った次第です。



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