14日はバレンタインデー。意中の人に愛を届けるのはもちろん、地域や世界にも愛をおすそわけしようという動きが広がっている。
地域の環境を守ろうと、小学生プロデュースの商品が登場した。
手がけたのは、大阪狭山市立南第一小学校(田中典子校長)の6年生。「黒白(こくはく)大福」(252円)と名付け、地元の老舗和菓子店「翠月庵(すいげつあん)」で10日から14日まで期間限定で売られる。1セットにつき52円を寄付金として地域の緑化に使いたいという。
2個入りのいちご大福の一つは白あん入りで、もう一つは「愛の告白」と語呂を合わせるために表面にココアをかけて黒く見せた。パッケージも子どもたちのデザインだ。
町おこしに挑戦しようという全5回の授業で、児童のグループが「狭山名物をつくろう」と提案したのがきっかけ。スーパーマーケットに来た人に、食べたい和菓子について聞き取りをして企画を考え、いちご大福が人気の同店に持ち込んだ。
今月3日、完成したばかりの商品を試食した子どもたちは「ほんまにおいしい。いっぱい売れたら、狭山が盛り上がる」と目を輝かせた。
海外に愛を届ける人たちもいる。NEC関西支社(大阪市中央区)の吉原常代さん(46)ら女性社員だ。
1996年から職場の上司や同僚に配る「義理チョコ」をやめ、NGOを通じて東南アジアの子どもたちへ奨学金を送る寄付を始めた。
吉原さんによると、義理チョコ代は毎年1万円を超えた。一方、お返しに悩んで妻に購入を頼む男性も。「贈る側、受け取る側双方が負担になっていて、誰かが幸せになるお金の使い方を考えようと思った」
毎年1月末、顔見知りの女性社員に寄付への参加を呼びかける。バレンタインデー当日、寄付に応じた女性全員の連名で男性社員に「義理チョコ」代わりのメールを送る。「寄付に参加したい」と返事をくれる男性もいるという。
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