11月29日の夜は、高田崇史の小説『QED ~ortus~白山の頻闇』を読んでいました。
「白山の頻闇」と「江戸の弥生闇」の2編が収録されています。
「白山の頻闇」は、日本書紀に一行だけ姿を現す菊理媛神についてのお話。
「江戸の弥生闇」は、吉原の遊女達のお話。特に花魁・勝山大夫のお話。
歴史の謎を絡めたミステリ『QEDシリーズ』の最新刊です。
このシリーズは今まで当たり前に思っていたことに全く違う解釈を与えてくれるお話が満載なので大好きです。
(その解釈がすべて正しいと述べる気はありませんが)
遥か昔に書かれた現代の人には荒唐無稽と思えるような文書は、現代人が書かれた当時の常識や感覚を知らないだけで、当時の常識や感覚を知っていたならそのものずばりに明快に不思議なことなど何もなく事実を描いている。のかもしれない。という視点は面白いです。
もしかすると現代の公の文書も1000年後或いは2000年後には常識が変わっていて忘れられていて荒唐無稽なお話として解釈されるかもしんない。
今巻も面白かったですよ。
楽しめました。