狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

世に蔓延する悩み事は大きく二つに分けることができる。一つはどうでもよいこと。もう一つはどうにもならぬことである。そして両者は苦しむだけ損であるという点で変わりはない。

2017年11月05日 20時18分50秒 | 知人、友人に関する日記




 本日11月5日は、ハワード・カーターがツタンカーメン王墓の封印を解いた日で、大菩薩峠で警視庁が共産主義者同盟赤軍派53名を逮捕した日で、尖閣諸島問題で中国漁船の衝突映像が海上保安官によってインターネット動画共有サイト「YouTube」に公開された日です。

 本日も倉敷は晴れでありました。
 最高気温は十七度。最低気温は六度でありました。
 明日も予報では倉敷は晴れとなっております。








 狐はやつとのことで十階の床を踏んで汗を払つた。
 其処の天井は途方もなく高かつた。
 全體その天井や壁が灰色の陰影だけで出來てゐるのか、冷たい漆喰で固めあげられてゐるのか分からなかつた。
 さうだ。此の巨きな室に先輩はゐるのだ。今度こそ會へるんだ。と狐は考へて一寸胸の何処かが熱くなつたか熔けたかのやうな氣がした。
 高さ二丈ばかりの大きな扉が半分開いてゐた。
 狐はするりと入って行つた。
 室の中はがらんとして冷たく、背の高い先輩が手を額に翳してそこの巨きな窓から西の空をぢつと眺めてゐた。
 先輩は灰色の外套をまとってゐた。
 そしてぢつと動かなかつた。
 窓の向ふにはくしやくしやに縮れた雲が痛々しく白く光つてゐた。
 先輩が俄かに冷たい透き通つた聲で呟いた。

   出来たばかりの夢を見て
   セクシーなEveryday Hey Hey
   もっともっと目と目 見つめ合って
   チューしてる夢を見て……


 先輩は空の向ふにある氷河の棒を見てゐた。
 又ぢつと額に手を翳したまま、動かなかつた。
 狐は驚愕の余りに呆然として、動けなかつた。
 まぢか……。先輩が……。先輩に……。まぢ?
 狐は堪へかねて、一足そつちへ進んで云つた。
 「又、恋人が出来たのですね。おめでとうございます」

 先輩は振り向いて冷ややかに笑つた。


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他人の感情や生活に想像力を働かせてそれを察知する技術-つまり共感というものは、自我の限界を打破するという意味で称讃すべきものであるばかりではなく、自己保存の上に欠くべからざる手段なのである。

2017年11月05日 18時43分25秒 | その他の日記



 野党が勢力を伸ばす条件は、現政権を支持している人達を野党側に引き付けその人達に野党側を支持してもらうことがあげられるはずです。

 野党を応援する側が或いは野党の幹部が選挙結果に対して「民意が反映されていない」と選挙の正当性を否定する言葉を発したことで、野党を応援する側が或いは野党の幹部達は、選挙で2/3を超える議席を取った勢力に票を入れた人達がどのような気持ちになるか、考えたことがあるのですかね?
 野党側は選挙で2/3を超える議席を取った勢力に票を入れた人達の意見は無視するつもりだ、と感じるのですよ?
 野党側は選挙で2/3を超える議席を取った勢力に票を入れた人達はいない者とするつもりだ、と感じるのですよ?
 そう感じた人達が野党側に好意的な目を向けるでしょうか?

 野党側は現政権を支持している人達を野党側に引き付けてその人達に野党側に支持を変えてもらう必要があるはずです。
 でも、野党側は現政権を支持している人達がどのような気持ちでいるのかどのような想いでいるのか全く関心がないですよね。
 そして選挙で投票した人達を愚弄し馬鹿にしていますよね。
 そのような態度でどうやって選挙で2/3を取った勢力を切り崩す心算なのですか?
 説得して支持を変えてもらわなければならない人達を愚弄し馬鹿にし無視していないものとする。それで野党側に好意を持ってもらえると思っているのですか?
 愚弄され馬鹿にされ無視されていないものとされた人がそのようなことをした人達に好意を抱くと思いますか?

 今まで散々長い間、野党側の人達は(無自覚なのかもしれませんが)大勢の人達を殴り続けてきたのですよ。
 大勢の人達を愚弄し馬鹿にし無視していないものとしてきたのですよ。

 自分達と違う考えを持つ人達にほんの少しでも目を向けてはもらえませんか?
 他者を無視し続けるのなら結局は誰からも相手にされなくなると思いますよ?


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『2001年宇宙の旅』

2017年11月05日 12時27分18秒 | 映画・ドラマに関する日記



 昨日の夜は、映画『2001年宇宙の旅』のDVDを観ていました。

 月面に人類が進出している時代。
 月のクレーターで謎の物体が発掘された。
 その物体は人類以外の何者かによって月面に埋められていたことが判明した。
 米国宇宙評議会のヘイウッド・フロイド博士は、その物体(通称モノリス)を極秘に調査する為、月面のクラビウス基地に向かう……。

 モノリスの調査から18か月後。
 木星探査の為、宇宙船ディスカバリー号は航行を続けていた……。

 監督は、スタンリー・キューブリック。
 出演者は、キア・デュリア、ゲイリー・ロックウッド、ウィリアム・シルベスター、ダグラス・レイン、ダニエル・リクター、レナード・ロシター、マーガレット・タイザック、ロバート・ビーティ、ショーン・サリヴァン、フランク・ミラー、エド・ビショップ、アラン・ギフォード、アン・ギリス、ビビアン・キューブリック、ケヴィン・スコット、など。
 傑作SF映画であります。


 私は原作の小説は読んだことはあるはずなのですが、かなり昔に読んだので覚えていません。
 以前、この映画を観た時にラストシーンが理解できなかったので、久々に観てみました。



 画面から目を離すと理解できなくなる感をひしひしと感じる映画であります。
 台詞がとても少なく、尚且つその台詞も説明的な台詞は排除されています。
 映像を見なければ理解できなくなる作りとなっております。作り手のプライドをひしひしと感じてしまいます。

 人類の進化のお話。人類が次に進化するとなると……。というお話なのですが、この映画のお話のほとんどは人工知能HAL9000型コンピュータのお話で機械知性の葛藤のお話なのです。
 機械知性の葛藤のお話の後に人類の進化のお話となるのですが、ここの部分が説明が一切ないので解釈が分かれるところとなっております。
 肉体という物質から離脱して精神的な存在=神へと進化する……。ってことなのかしらん?

 傑作であります。
 面白かったですよ。

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