狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

趣味は幸福を担う多くの副産物を生み出してくれます。

2016年11月08日 20時20分51秒 | その他の日記


 本日11月8日は、スペインのエルナン・コルテスがアステカ帝国の首都テノチティトランに進軍を開始した日で、デンマーク王国の国王クリスチャン2世がスウェーデン人の独立運動指導者ら100名以上を捕縛した日で、ヴィルヘルム・レントゲンがX線を発見した日で、遼東半島還付条約が調印された日で、国家社会主義ドイツ労働者党・ナチス一派がバイエルン首脳部を拘束してミュンヘン一揆を起こした日で、ヒトラー暗殺未遂事件が起きた日で、日本初の南極観測隊を乗せた南極観測船・宗谷が南極に向けて東京港を出航した日で、ハーグ事件で国際手配になっていた日本赤軍最高幹部の重信房子が逮捕された日で、信楽たぬきの日です。

 本日の倉敷は雨が降ったりやんだりしていましたよ。
 最高気温は十九度。最低気温は九度でありました。
 明日は予報では倉敷は晴れとなっております。










 ある日の事でございます。
 御釈迦様は極楽の蓮池の淵を独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。
 池の中に咲いている蓮の花はみんな玉の様に真白でその真中にある金色の蕊からは何とも云えない好い匂いが絶間なく周囲へ溢れて居ります。
 極楽は丁度朝なのでございましょう。

 やがて御釈迦様はその池の淵に御佇みになって、水の面を蔽っている蓮の葉の間からふと下の容子を御覧になりました。
 この極楽の蓮池の下は丁度下界に当って居りますから、水晶の様な水を透き徹して下界の景色が丁度覗き眼鏡を見るようにはっきりと見えるのでございます。

 下界で狐と云う一匹の獣が蠢いている姿が御釈迦様の御眼に止まりました。
 狐はぐうたら者でふらふらと遊んでばかりいる怠け者です。
 それ故、孤独地獄をぶっちぎりで駆けていく羽目におちいっています。
 御釈迦様は狐の様子をご覧になりながらかつて狐が蜘蛛を助けた事があるのを御思い出しになりました。
 そうしてそれだけの善い事をした報いには出来るなら狐を孤独地獄から救い出してやろうと御考えになりました。
 幸い、側を見ますと翡翠のような色をした蓮の葉の上に極楽の蜘蛛が一匹、美しい銀色の糸をかけて居ります。
 御釈迦様はその蜘蛛の糸をそっと御手に御取りになって、玉のような白蓮の間から遥か下にある下界の狐の元へ真っ直ぐにそれを御下しなさいました。

 しかし狐は新刊の本を買いに行く途中で本を買うことに夢中になっていたので御釈迦様が御卸下さった蜘蛛の糸には気が付きません。
 猛スピードで御釈迦様が御卸下さった蜘蛛の糸の前から駆け去っていきました。

 御釈迦様は極楽の蓮池の淵に立ってこの一部始終をじっと見ていらっしゃいましたが、やがて狐が孤独地獄をひた走り過ぎ去っていくと悲しそうな御顔をなさりながら、またぶらぶら御歩きになり始めました。
 趣味に夢中で他に目もくれない狐の心が御釈迦様の御目から見ると、浅間しく思召されたのでございましょう。

 しかし極楽の蓮池の蓮は少しもそんな事には頓着致しません。
 その玉のような白い花は御釈迦様の御足の周辺にゆらゆら萼を動かしてそのまん中にある金色の蕊からは何とも云えない好い匂が絶間なく周囲へ溢れて居ります。
 極楽ももう正午に近くなったのでございましょう。

コメント (2)
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『学校の階段』

2016年11月08日 17時27分43秒 | 映画・ドラマに関する日記



 昨日の夜は、映画『学校の階段』のDVDを観ていました。

 天栗浜高校に転校してきた神庭里美は、学校内を走り回っている2人組の生徒の内の一人とぶつかってしまう。
 その生徒達は「階段部の部員だ」と名乗り、学校の中でレースをしていると言う。
 里美とぶつかった生徒は怪我をしていて、怪我をしたメンバーの代理として里美は階段部に誘われる。
 里美は拒否をする。のだけれども……。

 監督は、佐々木浩久。
 出演者は、黒川芽以、通山愛里、松尾敏伸、甲斐麻美、栩原楽人、秋山奈々、小阪由佳、神楽坂恵、北村ひとみ、松田ちい、疋田紗也、滝本ゆに、木村圭作、並樹史朗、三輪ひとみ、森本レオ、など。
 原作は、櫂末高彰の同名の小説です。

 パッケージの謳い文句を読んで「莫迦なお話だ。おもしろそう」と思ってレンタルDVD屋さんで借りてきました。



 莫迦設定なので観ている人達にツッコミを与える隙を見せてはならないのです。
 莫迦設定なので怒涛の展開に持ち込んで一気に盛り上げて観ている人達に考える暇を与えないのが鉄則なのです。
 徹底した莫迦設定ならばそれだけで観ている人達の頭が麻痺するので少しくらいの隙はOKですが、少しだけ莫迦設定であるならば工夫が必要なのです。

 この映画は……。
 「真面目に熱血」と「ギャグ」の融合が上手くいっていません。隙だらけです。
 私には駄目な映画でありました。
 でも駄目な映画って面白いんす(全く別の意味で)よ。何でだろ?
 昨日の夜は楽しんで観ておりました。
 お勧めはしません。

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