例の アネハ事件以降、世の中は 新築分譲マンションの
購入に際して、さらに厳しい目を向け、販売側も 必死に その安全性を
アピールしている、あの手この手を使って。情報開示も 盛りだくさんだ。
購入者側は 建築士などプロに立会いを求め、判断材料としているが
以外と盲点になっているのは「工期・工程」では ないか?
販売会社側は 当初設定した販売・入居計画の変更はない。
これが 適正工期なら問題ないが、時として無理な(短い)場合がある。
ゼネコンはどうしても契約工期を守る必要がある。また諸事情によって
工事が遅れることもある。
そうなると、工事のステップで無理が生じる、突貫になる。
どこで、遅れを取り返すか?大抵の場合は内装工事になる、
ボードを貼ったあと、パテ処理から すぐクロス貼り仕上げをする、
急いでいるから きめの細かい仕事ができない、
乾燥不足で、「クロスのめくれ」などが生じる。
でも これは目に見える不具合だし、直せる。致命的な問題ではない。
問題は コンクリートの打設後、十分な養生期間が取れない場合だ。
乾燥不足のままだと 内装に「かび」がはえたり。
強度の発現前に 荷重がかかると「ひびわれ」の原因に、そして
漏水や床のたわみなど、やっかいな不具合の要因になる。
特に 高層建物の場合、上層階ほど 遅れの影響を受けやすい。
だから、おめあてのマンションが突貫で仕上げたかどうかも
重要なチェックポイントですよ、実施工程表(ゼネコンが実際に
施工した過程がわかる)を 確認しましょう。
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