昨今は 環境保護とか絶滅危惧種の保護とかで
コンクリート製堤防は嫌われ、自然堤防への回帰が
盛ん というか 一般的のようですが・・・。
それはいいんだが、どうも気になることがある。
自然堤防は基本的に 土製だから、壊れる(コンクリート
でも 壊れるが)のが前提のはず。
特に 日本の河川は急峻で、曲がりも多い。おまけに
林野の保水力は低下しているから、異常降雨のときは
一時に 濁流(流木とか岩石を含んで)が流れ下る。
だから、湾曲部の堤防などは 被害を受けやすい、つまり
決壊しやすい。
それが理解できていれば、危険性のあるとか重要な
堤防の範囲は二重にする必要がある。
そして 2列の堤防の間は 遊水地的な扱いで、普段は
田畑とか 運動公園とし、住居施設やインフラ設備は
原則 建設不可とする。現状民有地なら 全て公共団体が
買い取る。だから結局 膨大な金(完成までの時間も)
はかかるんです。それくらいの覚悟も必要です。
コンクリートはダメ、自然堤防で、でも金はない、
既得権のある住民は移転を拒否 なんてやってると
人間も絶滅危惧種の仲間入りするんじゃ ないか?