ネットで百科より。ああ、思い出す。子供のころ、小川未明の「赤いろうそくと人魚」を読んだ悲しみを。『秘密の花園』『ロビンクルーソー』『アルプスの少女ハイジ』の感動を。言い出したら、きりがない.....感動も喜びも悲しみも楽しさも、ふりかえれば、それは再び戻らない子ども時代の幸福な時だった。 . . . 本文を読む
わたしは、リリアン・H・スミスの『児童文学論』をわくわくしながら、ページをくっていくつもりだ。そのまえに、ちょっとネットで百科をのぞいたら、世界中の児童文学を視座に入れた素晴らしい記事なので、掲載したくなりました。ご辛抱を。 . . . 本文を読む
日頃、気楽に使っていた「ファンタジー」という言葉が使えなくなってしまいました。正確な意味がわからないということが、分かったからです。言葉の定義中心の辞書では、調べられないことも分かりました。文学論の問題です。わたしは、またまたムキになり、個人的に信頼するこの『児童文学論』に教えを乞うことにしました。「ファンタジー」の章があるが、一回読んだだけでは、わかりませんでした。当たり前のことでありましょう。じっくり時間をかけて理解したいと思います。いつの日か、「ファンタジー」とは、こうだ!とご報告をいたしたい。このたびは、『児童文学論』のご紹介だけになります。すでにご存知の方には大変失礼をいたします。 . . . 本文を読む
裏表紙より:(要約)レオ・レオーニは1910年アムステルダム生まれ。長年アメリカで、もっとも活躍した芸術家の一人。多彩な能力は、絵画、グラフィック・アート、デザインの各分野で示されているという。29歳でアメリカに渡り、創作のかたわらすぐれたアート・ディレクターとして多くの仕事をし、賞もうけているという。 . . . 本文を読む
岩波文庫「アンデルセン3」に収録されている物語です。暮に3を読了しました。今年は,いよいよ4に突入しています。勘違いして完訳は7まであるのが分かりました。スピードアップをはかるために、アンデルセン自伝の「わが生涯」をとりよせ、平行して読み進める事にしました。さて、今年はどこまでいけるやら...。ユダヤ教徒とキリスト教徒の話などがはいってきて、相変わらず宗教には頭をかかえています。 . . . 本文を読む
今度は、フランス現代児童文学作家の一人をご紹介します。児童文学にヘタに手をだすと現代から紀元前まで走りまわねばならないハメになる。しかし現代作品が、わたしたちにとって一番切実なのではないでしょうか?フランスのネットサーフィンで見つけた作品分析をもとに、一つ作品と共にご紹介いたします。作品数が多いので、まだ全てを読むにいたっていませんが。 . . . 本文を読む
伝記を読んでいないので、確定はできませんが、これは、もしかすると「人魚姫」と同じモチーフかもしれないと思いつつ読みました。
アンデルセンの結実しなかった一途な恋心を、そのまま、恋する若者を主人公として描いた物語。(では、ないでしょうか?)非常に心に残った一篇です。
(要約)
海岸にあるキェーエという寒々とした町に貧しい家族が隣同士に住んでいました。
それぞれの家のみすぼらしい庭には、一方の庭 . . . 本文を読む
亀のごとく「アンデルセン3」を読み進む私です。
失敗したと後悔しております。一番作品数が多いアンデルセンから執りかかるなんて!
アンデルセンに比べて、イソップは、たった1冊だというのに。
大体「人魚姫」の魅力だけで飛びついたのが、まずかった....
アンデルセンの作品は、子ども向けの童話ではないことを思い知っています。ただ童話・物語の形式を採用しているだけで、アンデルセンは生涯、真、善、美を求 . . . 本文を読む
これは、岩波文庫完訳の3におさめられている短いお話。
要約:とある小さな田舎町で、あるひとの家屋敷で庭においてある、古い大きな石のことが話題になった。外は美しい月が照っていました。その石は子どもたちの遊び場所になっていたのですが、実は古い墓石だったのです。この家の主人は全てを知っていました。それは大恋愛の末にむすばれた夫婦の墓石だったのです。
「二人は、どんなに長く暮らしてきたとか、こういうこと . . . 本文を読む
ファンタジーというのは、実にむずかしいもののようです。
また松居直さんにご登場ねがいます。(『絵本とはなにか』)
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ファンタジーというのは、くりかえして言うように、目に見えない世界を目に見えるようにするので、そこには破綻があってはなりません。ファンタジーの失敗作というのは、まった . . . 本文を読む
アンデルセンを読んでいると、本当にバラの花が好きだ。
そして、その良いにおいを愛でている。
バラの花の、いいにおい。
バラの花の心の高貴さ、美しさ。美しいもの、それはこの世で永久に生きるとも。
それも、何回も、何回も書いている。
デンマークでは、バラの花びらが散ると百姓女がそれを塩漬けにしておくのだそうだ。そうするとフランス語の名前がつくのだそうだが、はて、何だろう?
そして、いいにおいをか . . . 本文を読む