⑫今回のシリーズは、徳川家康についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――(津本 陽:小説家) しかし、ここに至るまで家康は水面下で懸命の努力を重ねています。九月一日、江戸城をたつまでの四十日間に、百八十通もの親書を諸将に書き送っています。彼の生涯にこんな時期はありません。ほとんどが不渡り、空手形に終わるのですが(笑)。とにかく俺に味方してくれれば加封と新領地は固く約束する . . . 本文を読む
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