(日本語で遊ぼう)で有名な斉藤孝先生によれば、
日本語の達人として
寅さんこと渥美清さんと、原節子さんの
二人を紹介していました。
それぞれまったくタイプの違う二人ですが、それぞれの代表作
『寅さんシリーズ』、『晩春』を観てみると
納得できると思います。
寅さんは普段は親しみのある会話をしていますが、
敬語もきちんと使い分ける、それも絶妙のバランスで…
原節子さんは美しい日本語を操る
美人を超えた麗人です。
新しい映画も良いですが、秋の夜長に
日本語の達人たちの名作で日本映画
を楽しんでみるのもおすすめです。
(晩春) 1949年小津安二郎監督作品
軽妙な日本語の言い回しがなんとも耳心地よく、寅さんだけでなく、出てくる方皆さんの、言葉の言い回しががとても良かった記憶があります。
私は映画が好きですが、今まであまり邦画を見たことがないので、今年は生まれる前の日本映画を中心に見る予定でした。
小津安二郎さんはなんとも評しがたいほどすばらしい映画を撮られていますね。
これからちょっと遅い夏休みをとる予定なので、じっくり作品を選んで見たいと思います。
オードリー・ヘップバーンと原節子様ファンです。
はじめて見た(晩春)は、白黒で特別事件も何も起こらない、静かで、ただひたすら美しい日本語で成り立っているこの映画にとても感動しました。
美輪明宏さんの本で、(美輪明宏のおしゃれ図鑑)
という本がありますがその中で美輪さんは、
原節子さんのような日本語をお話なさい、と書かれてます。
それは無理でも、映画を見てこんなすごい人が存在したということを、知るのもよいと思います。
父と娘その日常会話の、その丁寧さ、長さ、
ただ驚くばかりです。とにかく驚きます。
現在の会話の10倍位は、長いです。
親しい仲でも、相手への思いやりと、尊敬する気持ちが伝わってきます。
その他『東京物語』『白痴』などもおすすめです。
寅さんシリーズの英語訳というのもおもしろかったです。