丁度一年が経ちました。
今、この記事を読みなおして気づきました。
昨年の12月9日12時9分に姉は旅立ったのでした。
あれから一年、つくづくあの時で良かったと思います。
今年のこのコロナ騒ぎですからね。
去年の暮れに滑り込みセーフ!!みたいな感じで
お葬式もできましたし、2月の「死者聖化式」も挙げてもらうことができましたから。
姉がいないこの世界で私が生きて行くことができるなんて
想像したこともありませんでした。
それほど私と姉は頼り頼られ、悪く言えば共依存みたいでしたけど
やっぱり私の方が依存していたのですよね。
私がひとりになっても生きていけるようになるまで待ってくれていたことをひしひしを感じます。
今はもう次の世で会うことができることをとっても楽しみにしています。
「人は死なない」を書いた、もと東大病院の医師の矢作直樹さんが
Youtubeで言っていましたけど
死んだあとの世界はこの世の100倍もいいところだっ!って。
矢作さんは生まれたときに「あ~~あ、また生まれちゃったよ・・・(ToT)」と思ったそうです(笑)
この人のお話を聞いているととても心が休まります。
-------------以下・去年の時期です---------------------------------------------------
12月6日(金)に姉の主治医から電話があって
「透析のためのシャントから出血があったので、今後どうするかは
月曜日の時点で決めます」と言われました。
「ご本人はとても元気なんですよ。でも全身的にこの週末に何かあっても
おかしくはない状態ともいえますけど、そうでないとも言えます。
それでもし何かあったときに人工呼吸器とか心臓マッサージとかを希望されますか?」と聞かれました。
先生も「電話でお聞きすることではないのですが、妹さんも体調がすぐれないと聞いていますから
来ていただくこともできないので、どうぞお許しください」ととても丁寧に言われました。
私は「延命措置は一切しないでください」と答えたら
「ご本人も『心臓が止まったらそのままにしといてね ("⌒∇⌒")」と
笑いながら仰っていましたけど』」と言うことで
私は「このことは両親とも昔から話し合っていて、自然のままにすることにしていますから」と言いました。
それでなんとなく落ち着かなかったのですが
翌日の土曜日の朝に姉のホームの方から電話で
「高熱がでたので先ほど救急搬送しました」と。
慌てて病院に電話をしたら「ご本人はとってもお元気です。只今検査中なので追って連絡します」と言われました。
その日は連絡がなかったのですが、なんとなく気になったので荷造りだけして
翌日の日曜に懇意にして貰っている電気屋さん宛に発送しました。
日曜日の夜になってから夜勤の看護士さんから電話があって
「かなり厳しい状態になって来ていて、今夜が越せるかどうか・・・なのですが
夜中でもお電話していいですか?」と言われて、「いつでも電話してください」と頼みました。
GLAYのLIVEで仙台に行っていた娘に電話をして
娘は西宮には帰らず、そのまま福岡行きへチケットを変更し
私は朝イチの新幹線で向かうことにしました。
それから大慌てで持って行くいく物を準備し終わったのが日付をまたぐころでした。
殆ど一睡もせず5時に起きて、身支度をしてそのまま家を飛び出しました。
私が病院に着いたのが10:30頃。
姉は大きな目をしっかりと開けていました。
苦しむ様子もなくベッドにいました。
耳が殆ど聞こえなくなっていたので、耳元で大声で話しかけましたら
多分、わかったのだろうと思います。
何度か手をわずかに握ってくれました。
娘が着いたのが11:20頃。
娘の呼びかけもちゃんとわかっていたようでした。
口を動かして何か言っていたのですが、声にならず、理解できなかったのが残念でした。
色々と処置のために先生や看護士さんたちが出たり入ったりしていましたが
3人だけになって少し落ち着いたようなので
私は売店に何か食べる物を買いにでました。
その間に娘がLINEを送ってくれていたのに気付かず
普通に部屋に帰ったら、「なんかしんどそう」と娘が言うのです。
姉の顔をみたら、少し喘ぎながら息を吸っているようだったのですが
2度ほど、ちょっと顔をゆがめてから大きく息を吸って
そして呼吸が止まりました。
慌ててナースコールを押したら先生たちが入ってきて確認をしていました。
呼吸が止まっても心臓だけがしばらく動いていたのは
ペースメーカーを入れていたからでした。
12:09に姉は旅立ちました。
遠く離れて暮らしているので、最後に立ち会うことはできないと
昔から覚悟していました。
それでも、父もそうでしたけど、姉も私と娘が来るのを待っていてくれたのは確かです。
最後にお別れができたのは本当に良かったです。
待っていてくれてありがとう、と心から感謝しました。
今日はここまでにします。