絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

日光の杉並木

2015-02-10 07:08:37 | 国内旅行

日光街道の杉並木は私の大好きな道の一つです。

しかしこの並木道は国道ですから大型車も観光バスも通る道です。

平行して日光有料道路がありますが、使うのは主に観光客の車です。

有料道路はお金がかかるから地元の人やトラックなどは無料の杉並木を走るのです。

日光の杉並木は東照宮と並んで貴重な観光資源です。

街道の杉並木は車の排気ガスや振動・頑丈は舗装などで年々弱ってきています。

国土省のお役人はそんな杉並木の悲鳴などは眼中にないようです。

日光駅から東照宮に向かう道を拡張する工事を進めています。

私が描いた日光鉢石宿の古民家は拡張工事で消滅するでしょう。

日光駅から神橋までの間には数多くの古民家が軒を連ねています。

これも貴重な文化遺産ですが、道路拡張に伴って姿を消してしまうでしょう。

国土省のお役人も市役所のお役人も町が近代化することの方が

歴史的遺産である古民家を守ることより大事だと思っているのでしょう。

そんなにお金があるのなら杉並木を迂回するバイパスを通すとか、

日光有料道路を無料にするとかすれば杉並木は守られるし

古民家も消失しないで済みます。

でも今の政治家たちは土木工事にどんどん税金をつぎ込むことが一番の関心事です。

票も政治献金も集まりますからね。

杉並木を守っても古民家を残しても政治家の懐は潤いませんからね。

阿倍さんは「美しい日本を作る」とは言っても「美しい日本を守る」事はしないのです。

この写真はたまたま国道が脇に逸れていてあまり車が通らない区間ですが、

それでも車の通行禁止ではありません。(大型車は通れませんが)

日光街道の杉たちは息も絶え絶えです。写真でも枝の隙間から空が見えます。

同じ杉並木でも今市から枝分かれしている例幣使街道の杉並木を通ると

ここは車両の通行量が少ないため、びっしりと枝が茂り、空は見えません。

まるで杉のトンネルに入ったように感じられます。

 



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