絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

カマルグでの昼食   F

2008-01-10 00:43:39 | 海外旅行
フランスの海の幸は正直あまりいただけないものが多い。これは鮮度を保つ工夫が足りないからで、香辛料やソースで濃厚な味付けをするフランス料理では鮮度はあまり重要な要素ではないのかも知れない。
魚は鮮度が悪いからブイヤベースなどは日本で自分で作って食べる方が余程美味しい。サフランなどで匂いを誤魔化すのだが私の鼻までは騙せないのだ。
ナマ食が基本の牡蠣はフランスでも鮮度を保つ工夫がしっかりされているから日本と同じように美味しく食べられる。貝類は貝自身がしっかり殻を閉じて保身するから大体が鮮度は良いのだが、ここのはどうだろう?アサリ貝のワイン蒸しを頼んでみた。貝殻の形がちょっと細長い。フランスのアサリは8頭身なのかも?身は柔らかで美味しかったです。サラダはブツ切りで食べやすいカットでした。ここでの昼食代はビール込み二人前で32.9ユーロでした。





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6 コメント

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フランスの魚料理 (湖の騎士)
2008-01-10 14:17:06
食通ぶった人の言葉に左右されず、「フランスの魚料理はまずい」とか「鮮度が落ちる」とご自分の感性で言い切れるというのはすばらしいことです。たしかに素材としての魚のうまさを引き出しているのは、スペインやポルトガル料理の方だと思います。大勢に順応しないところが、悠々さんの持ち味だと思います。
湖の騎士様 (悠々)
2008-01-10 19:34:25
味覚というのは客観的な部分もありますが、先入観に囚われて上手いと思いこんでいる部分もあると思います。魚を生で食べる日本人の味覚と、色々加工して食べるフランス人の味覚とは違いがあると思います。
あちらでも生で食べる牡蠣はとても美味しいですが、魚は鮮度が落ちるから変に生臭くなっていて、いただけません。私がフランスで小料理屋を始めたら流行ると思うのです。でもそれには漁師を教育して鮮度の良い魚を手に入れないと駄目ですね。
魚の鮮度 (湖の騎士)
2008-01-11 13:43:19
フランスの魚が新鮮でなく、その欠点を補うためにサフランなどを多用しているというご指摘は実に面白いです。そうした料理法が発達したのは、やはり海からの距離が遠かったためでしょうか? 輸送経路や運搬手段が発達していない昔は、地中海や大西洋でとれた魚をパリまで運ぶというのは大変でした。地中海からパリまでの距離を測ってみたら、東京から福岡あたりまでになります。冷凍技術などない時代に、これだけの距離を陸路で運ぶというのは大変だったでしょうね。
湖の騎士様 (悠々)
2008-01-11 16:15:21
確かにフランスの国土は広いですから輸送中に鮮度が保てないと言うことはあったかも知れませんが、それ以前に漁師が鮮度保持に神経を使っていないのです。
私がコートダジュールの漁村に出掛けて絵のネタを探していたときに目撃したのですが、漁師が漁船から揚げた網から魚を外していたのです。
その網はもう乾いてしまっていて、掛かっている魚は勿論海から揚げられてからかなりの時間が経っているのは明白です。
日本の漁師なら、海から網を引き上げると同時に魚を活簀に入れるなり氷詰めにするなりの措置をします。時には活け締めして血を抜き鮮度を保ちます。魚の鮮度で魚価に大きな違いが出るからです。
おそらくフランスの魚価は鮮度とは無関係なのだと思います。
大変な勉強になります (湖の騎士)
2008-01-11 17:42:49
漁師が魚の鮮度に神経を使っていないというのは、大変貴重な情報です。日本ではとくに「フランスかぶれ」の人が多く、フランス人のすることはシャンソンでも演劇でも絵でも革命でも全部大好きーーという感じです。明治大正の昔から、こういう人たちはフランス漁師の鮮魚に対する感性といったものをまったく見てこなかった気がします。この御記事はそれをはっきり知らせたわけで、非常に貴重なものだと思います。
湖の騎士様 (悠々)
2008-01-11 18:55:46
痘痕も靨(あばたもえくぼ)でしょうか?
フランスの良い点は沢山ありますが、そうでない点もあるのは当たり前のことです。それを敢えて見ないというのは困ったことです。フランスが美食の国であることは間違いないことでしょうが、イタリア、ベルギー、スペイン、ポルトガルなど周辺諸国にもそれぞれ美味しい物が沢山あります。
ベルギーのビールなど、本当に美味しいです。

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